会派視察研修報告・2-①

会派視察研修の2か所目は、道東地方の野付郡別海町です。別海町は、香川県の島を除く県土と同等の、1320k㎡という広大な面積を有しています。基幹産業は、酪農と漁業です。酪農は12万頭以上の牛が飼育され、人口15000人の10倍の牛がいる町と称されています。また、漁業は野付湾のホッカイシマエビや、近海で捕れる鮭やホタテ、ホッキ等で有名です。ここでは【別海町資源循環センター】と【町立別海病院】の現地視察を行いました。

【別海町資源循環センター】

別海町は、三豊市と同様に農林水産省の『バイオマス産業都市構想』に選定されており、畜産糞尿と漁業残渣をバイオマス資源とするバイオガスプラントを中核とするものです。バイオガスプラントのある資源循環センターは、国の環境・資源循環プロジェクトの試験研究のために建設され、平成23年度に別海町が取得し運営しています。

・メタン発酵槽への投入量:50㎥/日

・メタン発酵方式:中温発酵(約35℃、約30日)

・消化液貯留槽:2,500㎥×3基、1,000㎥×2基

・バイオガス発電機:100kW×1台

・平均バイオガス発生量:1,300㎥/日

・メタン濃度:60%

現在、近隣酪農家10件ほど(約1,000頭)の畜産糞尿や乳業工場の加工残渣を受け入れており、許容いっぱいの運転を行っています。受け入れることのできていない他の酪農家は、牧草地へ畜産糞尿をそのまま散布しており、広大な大地があるとはいえ環境面からも町内全域での取り組みの要望が強く、バイオガス産業都市構想実現に向けての、今後の課題であるとのことです。それぞれの気候・風土・地場産業等に相応しい、それぞれの形があることを再確認することができました。三豊市の進めるトンネルコンポスト方式の進展と合わせ、今後とも別海町のバイオガス方式の展開情報を、追い続けたいと考えています。

議会事務局の登藤(とどう)局長には、前職がバイオマス担当であったこともあり、丁寧な説明をしていただきました。ありがとうございました。

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