三豊市議会広報委員会の視察研修で、11月4日(火)と5日(水)の2日間、関西の2市1事業所を訪問しました。
初日は、兵庫県尼崎市の『開かれた議会への取り組みの経過及び内容について』の研修を行いました。
尼崎市は、兵庫県の東端に位置し大阪府と境を接しており、古くから工業のまちとして発展してきました。
一時は55万人を超える人口となっていましたが、公害問題の影響もあり現在は46万人となっています。
10万人ほどの減少とはいえ、面積46.8平方キロメートルで、1平方キロ当たり1万人の人口高密集地域であることには変わりありません。
平成4年の議員の不正出張問題によって、平成5年に議会の自主解散が行われ、同年これに伴う出直し選挙で2/3の新人議員が誕生しました。
そして、議会改革を議会が自主的に協議検討するための「議会改革検討委員会」が発足されました。
この委員会では43回の会議が開かれ、119の検討項目を整理・集約し、会議の原則公開や政治倫理条例の制定などがまとめられました。
その後も、“積み残しの検討課題のもの” “議会運営上、実態に合わなくなったもの” “新たな制度を設けなければならないもの”などの、3つの視点から何度かの検討が加えられて、現在に至っています。
①議会運営の見直しで「開かれた議会の実現に関すること」として、
・会議の原則公開の確立、傍聴規則の見直し(許可制から申し込み制へ)
・傍聴者への資料配布(委員会資料を委員と同様の物を会議中貸与する)
・議会だより発行規定を制定(点字版、録音版の発行)
・議会中継はCATVから、インターネットライブと録画配信に移行(H21から予算特別委員会の総括質疑を実施するも、常任委員会は費用面から検討課題)
・市議会公式ホームページと会議録検索システムで公開(テープ反訳・全文記録化で会議録、議会報を公開)
②「政治倫理の確立に関すること」として、
・政治倫理条例の制定
開かれた議会への取り組み手法の一つとして、夜間や休日議会があります。
視察研修の終わりに、尼崎市における夜間や休日議会の取り組みについて質問をしました。
尼崎市では、インターネット等の普及と費用の関係において、この考えはないとの回答がありました。
現在、三豊市ではインターネットライブ配信のみで録画配信は行われていません。
夜間や休日議会に費やす時間と費用があるまらば、録画配信設備整備に当てるほうが良いと考えられます。
開かれた議会と広報のあり方、それに伴う費用との関係を考えることのできた研修でした。
次回は、2日目の報告をしたいと思います。