行革特別委員会視察研修・2

行財政改革調査特別委員会視察研修2日目の8月5日(火)は、千葉県山武市(さんむし)での「合併後の公共施設有効利用と諸問題について」です。
山武市は、平成18年3月に成東町・山武町・松尾町・蓮沼村の3町1村が合併し、面積146.28平方㍍、人口59,000ほどのまちとして誕生しました。
田園地帯を形成するとともに、山武杉で有名な山林と、九十九里浜のほぼ中央部8キロメートルを有した豊かな自然環境を地域資源として、観光リゾートや工業施設誘致によるまちづくりを進めています。
合併後の1年間は、旧町村庁舎機能を存続させた総合支所方式でやってきましたが、旧町村職員間の意識格差が縮まらないことや、事務効率が悪いことによって、現在は本庁方式に移行し、一体感を強化することに努めています。
旧成東町庁舎を本庁舎として、各町の旧庁舎は出張所として残し住民サービスに応えています。
本庁施設規模の関係で、旧松尾町庁舎に教育委員会を置き、これに近い松尾IT保健福祉センターに保健福祉部を配置しています。
更なる行政効率向上のために、平成20年(本年)9月から教育委員会を、本庁に近接する法務局跡施設に移転し、本庁機能を充実することとなっています。
同時に、松尾IT保健福祉センターの保健福祉部と松尾出張所を統合し、事務効率向上を図ることとなっています。
教育機関については、幼稚園の統合や幼保一元化の取り組みの中で、就学前乳幼児対策にも積極的に着手しており、“こども園”設置を視野に入れ検討を進めています。
60ほどある公共施設は、市民にとって必要な施設であると位置づけて、当面は処分や廃止は考えず、地域住民ニーズによる有効利活用を模索する方針となっています。
旧町村間の職員意識格差や本庁と出先機関との関係など、改善すべき課題は三豊市とも共通する部分は多くあり、他のまちを見ることで自分たちのまちを客観的に見直すことができたように思います。
支所のあり方は、行財政改革と機構改革に置いて積み残された大きなテーマであることを再認識した視察研修となりました。