ゴールデンウイークも瞬く間に過ぎ、“風薫る五月”から一挙に初夏のような気候になっています。
七宝山に繁茂する木々は、ますます鮮やかに、目に染みいるような緑の色彩を放っています。
地球温暖化による自然環境変化によって、自然界の生物への影響が色々と報告されていますが、七宝山も類にもれず、松の木が枯れた後には雑木が生い茂り、皮肉にも鮮やかな景色が整えられています。
永く故郷を離れ、定年退職後に返ってきた団塊世代の皆さんの中に、ずっと人任せにしていた生家や田畑、山に対して、時間の空白を埋めるかのように、そして償うように、手を入れようとしている方々がいます。
かつては、人の生活の場であった七宝山のような里山を再生し、誰もが入り会える場所に復元できないかと行動を始めているのです。
地球環境保全や温暖化防止などの大きな事も、実は一人一人のできることを一つ一つ取り組み、続けることの積み重ねなのだと強く感じるようになっています。
個の力の集合体によって、七宝山の木々が手入れされ、保水力が高まり豊かな山に生まれ変わって行くことも一つの目標になるだろうと思っています。
その結果、不動の滝から落ちる水が、一年を通して、本当の自然の流水になれば最高だと、夢のようなことを考えています。
家の陶芸教室の生徒さんに、「特定非営利活動法人 香川のみどりを育む会(NPOかみは)」の理事として、香川をみどり豊かな県にするために活動している人がいます。
しばらく私が陶芸を怠けていたため、久しぶりにの話しをする機会となったのですが、木や緑に対する思いの強さを感じました。
個々の思いで行動する人と、「NPOかみは」などの組織として活動する人たちとの連携を進めたいと思い始めています。
一つの目標に向けて、徐々にではあるが確実に一つ一つ続けてゆくことが、私たちにできる地球環境を守ることなのだろうと思うのです。