豊中保育所 修了式

中学校から始まった子どもたちの巣立ちの儀式は、幼稚園、小学校と続き、3月25日の三豊市立豊中保育所の修了式で一段落しました。
0歳から2歳児を預かる保育士の皆さんには、おむつを替えた、オンブをした、思いっきり抱きしめもした、そんな日常の保育の中で情が移ってしょうがないのでしょうね。
修了児の名前を一人一人読み上げる、担任の先生の震える声と涙ぐむ姿を見ると、子どもを育む仕事のすばらしさや大切さと同時に、保育の現場の大変さを感じたのでした。
保護者の皆さん、お子さまの修了おめでとうございます。
私には、今度高校3年生になる娘と高校に入学する息子の二人の子どもがいますが、今に思えば「ああすれば良かった、こうすれば良かった」そんなことばかりです。
ただ一つ、我が家で子どもが物心付く頃から今も続けていることがあります。
玄関を上がるときには、脱いだ靴を揃えるということです。
一回一回手で靴を揃えると言うようなことまでしなくても、履くときに履きやすく揃えて置くのです。
そうすることで外出の時に気持ちよく靴を履くことができて、心が落ち着き友達や先生と穏やかに接することができると思うのです。
このことを実行しようと決めたのは、12・3年前にある会社の社長さんから頂いた言葉でした。
はきものをそろえると心もそろう
心がそろうとはきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の
人の心もそろうでしょう
         円福寺  藤本幸邦
というものです。
私の子育ての反省も含めて、この言葉を贈りたいと思います。
誰もが「そんな簡単なこと」 「そんな単純なこと」と思うことほど、続けることに価値があると思うのです。
小さな些細なことすらできない人に、大きなことなどできるはずがないのです。
何か一つでかまいませんから、内の家のささやかなルールを決めていただきたいと思います。
決めたら保護者の皆さんが家族揃って続けることで、子どもは見習います。
セルフのうどん屋さんで、うどんを食べた後席を立つときにも、きっとイスを元に戻せる人になる思います。
修了児の皆さんの健やかな成長をお祈りし、お祝いの言葉といたします。