「中西進のみらい塾」が、1月9日、三豊市立桑山小学校で開かれ、5・6年生の39名と一緒に万葉の世界に浸ってきました。
中西進先生は、万葉学者で文化功労者、奈良県立万葉文化館館長であり、新年の歌会始の召人(めしうど)も務めたことがある万葉研究の最高権威者です。
先生は、全国の子どもたちに“万葉のおもしろさ”を伝えるために、「万葉大好きおじさん」となって出前授業を行っています。
万葉ファンにとっては神様のような存在で、三豊の、しかも桑山の田舎に出向いていただけるなど夢に様なことです。(念のため、私は歌の知識は皆無です。)
こんなにすばらしい機会が実現したのは、桑山小学校の子どもたちが当校教諭の岸上先生の指導の下、百人一首の勉強を頑張ってきた熱意が伝わったのだと思います。
万葉集は、全20巻、約4,500首の歌が収められた、8世紀にできた日本で一番古い歌集です。
この日の教材となった歌は三首で、それぞれに日本の精神や美意識を伺うことのできるものでした。
母親の存在の大きさや、子を思う親の愛の強さ、自然(四季)の移ろいに見る感性など、奥深い意味合いを内包していることに気付かせていただきました。
中西先生の、穏やかで柔らかい語り口調で紐解かれる万葉の世界の中に、日本語の優しさと美しさを感じたのでした。
日本語のおもしろさと大切さに気づいた「万葉大好き子ども」が、たくさん育つことを期待しています。
中西進先生ありがとうございました。
何時までもお元気でご活躍いただけることをお祈りいたします。