先月の26日に、香川県青少年育成アドバイザー協議会総会が、多度津町福祉センターで開催されました。
私も会員の一員として参加しました。
青少年育成アドバイザーとは、(社)青少年育成国民会議が実施する通信教育を終了した人たちです。
全国で約3,000人おり、香川県では87名が認定されています。
私も平成16年から17年の2年間、27期通信教育を受け終了しました。
8冊の青少年健全育成に関するテキストを熟読しての8回のレポート提出と、3泊4日の宿泊研修でした。
特に宿泊研修は、平成17年12月に参加したために、翌年2月に控えた第1回三豊市市議会議委選挙が不安で、かなり焦っていたことを憶えています。
総会は、多度津町の小国町長などの来賓を迎え滞りなく終了しました。
ただ、どんな会でもよくありがちですが、会員の出席率が思わしくなく今後の課題です。
総会後の研修会では、四国学院大学文学部教育学科教授の会沢先生から、「子どもの気になる行動-発達障害と養育環境」の講話がありました。
子どもの気になる行動の例としては、
・落ち着きがない(着席していない)
・忘れ物が多い
・暴力を振るう
・妙に大人びている
・漢字を憶えるのに苦労する
・視線が合わない
・自傷行為
・いじめ
・非行
等です。
文部科学省の調査では、通常の学級にこのような発達障害を持つ子どもたちが6.3パーセントおり、全国で68万人いるとの報告が出されています。
発達障害とは、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症(アスペルガー症候群・アスペルガー障害・高機能広汎性発達障害)、その他(軽度知的障害など)をいいます。
いずれも中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されています。
彼らへの対応として重要なことは、感情のコントロールができるよう、いかに養育するのかと言うことで、喜怒哀楽の感情のとらえ方がポイントです。
特別支援教育でよく言われる配慮があります。
ポジティブな感情のみを大切にして育てていると、ネガティブな感情を表に出すことが「悪」いこととか、「恥」とか「罰」と思ってしまいます。
そうならないために、「楽しかった」「できて良かった」「我慢できた」などの肯定的感情(ポジティブ)と合わせ、「つらかった」「頭にきた」「くやしかった」などの否定的感情(ネガティブ)の扱い方が大きな意味を持つのです。
会沢先生は「学校心理士」として、発達心理学や学校心理学を研究されており、1月31日のこの場での報告の講演同様に、私たちの“直感”と“直観”を駆使して子どもたちをしっかりと見つめることの大切さに改めて気づかされた講話でした。