「ゆめタウン光の森」の研修の続きです。
出店に当たり、地元との協議会で主に協議する事項の説明がありました。
(1) 市町村や地域団体等による地域活動に関すること
ハートビル法によるユニバーサルデザイン対応の店づくり。店舗設計はもとより、自動販売機も障害者にも使いやすいタイプを全店に導入。
地元の学校の、展覧会や音楽発表会などの催しに利用してもらう。
赤字バス路線の維持補助を行っている。
駐車場を通勤通学のための、パークアンドライドを実施。月5,000円の商品券購入で50台の利用枠を設けている。
(2) 県産品の販売促進などに関すること
地場野菜の売り場を広く確保している。個人生産者が持ち込みコードラベルによって管理している。維持管理手数料として、15から20パーセント。生鮮野菜全体売り上げの3分の1の実績。
「肥後浪漫」ブランドのスイカを「ゆめタウン」全店で取り扱っている。10人くらいの生産者グループで、年間12億円の売り上げをしている。
「肥後グリーン」ブランドのメロンも全店で扱っている。年間売り上げ6億円で、生産が間に合わない状況である。できた品物は全数買い取るので作付けを増やしてほしいと頼んでいる。
良い商品を持ちながら販売ルートを持たない産地との連携で、産地フェアーの催しを行っている。
(3) 地域雇用確保に関すること
従業員1,500名の雇用を確保し、さらに取引業者の企業が業績好調により雇用が広がった。
(4) 防犯・青少年非行防止対策に関すること
PTAや学校と協力し、閉店後若者たちのたまり場にならないように、23:00から3:00の間の見守りをおこなう見守り隊を結成している。万引きは、100億円の売り上げにに対し1億2千万円程度は最初から覚悟し、経営計画に見込んでいる。
(5) 防災・交通安全対策に関すること
地元自治体と災害協定を結んでおり、避難場所や非常用食料の提供を行うこととなっている。
出店前には、交通渋滞を心配する声が多く寄せられるが、これはオープン時の一過性のことであり、実は防犯に関する問題のほうが大きい。
(6) 環境対策に関すること
リサイクル活動を推進しており、買い物袋持参運動を実施している。買い物袋持参のお客さんには、有利なポイントのサービスを行っている。今では3人に1人はマイバッグを持参している。
要点を簡単にまとめました。
ポイントになる部分に関心を向け、最高の“まちづくり”に役立てるのは地元・地域のエネルギーにかかっていることは間違いありません。
次回は、長崎県雲仙市のブランド構築に向けての活動報告をします。