昨年末の12月定例会で上程可決された「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」で、豊中庁舎が仮庁舎から本庁舎であることに確定しました。
ところが、この地方自治体にとって最重要の第一条例である当条例の再改正案が、先の議決から1ヶ月もたたないころから計画が始められていました。
12月の条例改正は何だったのでしょうか。そして、私たちが提案した「閉会中の継続審査を求める動議」を、三豊議会はなぜ否決したのでしょうか。
地方公共団体という法人格を持つ三豊市と三豊市議会の、思慮を欠いた良識を疑う呆れた考えと行動であったといえます。
2月27日の三豊市議会議員による全員協議会において、庁舎問題を審議していた総務常任委員会から、その報告がされました。
その内容は、現豊中本庁舎には問題があり、新庁舎は建設しない方針上、現有遊休施設の高瀬支所に本庁機能を持たせ、豊中庁舎と併用することが望ましいとの結論に至ったというものでした。
問題点として、
1) 第2・第3庁舎の老朽化と耐震性
2) 補助金の関係上豊中保健センターの転用の難しいこと
3) 判りにくい分散した組織配置
4) 人事考課制度の1フロアー制の問題
5) 駐車場の問題
が、あげられていました。
第2・第3庁舎の老朽化と耐震性に始まる数々の問題点は、「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」が、議決された12月以降に判明したことでもなく、つい先日わかったことでもありません。むしろ7町による合併協議会の時から承知されていた事実です。
5町による合併協議会までは、高瀬庁舎が本庁舎の位置だったのです。ところが7町合併になったとき、高瀬庁舎では職員が入らないから豊中に本庁舎を受けて欲しいということになったのでした。
豊中旧町民は、豊中庁舎が7町合併のための三豊市の本庁舎であるならばと、8千万円近い改築費を豊中町の予算を投入し、豊中町の町民の集いの場をも提供し受け入れたのです。
これらの一連の合併協議会の中には、現市長もおり、旧7町議会の議員も各々の議会でこのことは了解し議決したのです。
今になって、老朽化だの耐震性だのと問題が今発生したかのあげつらいは、何時の何と比較しているのでしょうか。これらの問題点は、移転改築費用2億円をかけるような、高瀬庁舎への移転計画の理由になどなりはしないのです。
横山市長の選挙公約にも、「4年間は新庁舎は建てない。三豊市の本庁舎は豊中庁舎の現有施設で充分だ。」と言っているではありませんか。位置を高瀬へ移すなどとはまったく触れていません。
豊中本庁舎にいかなる不適な理由を求めようとしても、現高瀬支所にはもともと職員が入らないし、会議室もろくに確保できないから、豊中庁舎になった事実は変えようがないのです。
もともと、すべてが収まらないはずの高瀬へ本庁舎を移そうとするのならば、豊中庁舎を庁舎改修以前に復旧し出てゆくべきです。
豊中町民の多大なる献身的理解と、寛大なる心によって7町による三豊市合併は成立したのです。
三豊市誕生に対し、何の犠牲も払わず、汗もかかず、ただ選挙に大勝したからと言って、「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」の一度ならず二度の提案と、それに係わる大規模な移転計画はどのように考えても論拠がありません。
このままでは、横山市長!!!選挙公約違反ですぞ!!!
少なくとも、今直ちにやることではありません。もっと他にやることはあるはずです。