平成29年6月議会の一般質問報告の3件目は、「豊中幼稚園の送迎環境改善について」です。
【質問】
豊中幼稚園は、旧豊中町にある5つの幼稚園を統合し、開園して15年になる。定員は340人で、現在、270人の幼児が通園する稀に見る大規模施設だ。開園当時はスクールバスによる送迎が主だったが、自家用車による通勤、退社途中の送迎が多くなっており、開園当時とは保護者の生活スタイルが激変し、バス利用者は50名に満たない状況だ。
天気や時間帯によっては、前の市道が渋滞することもしばしばだ。この現状は、時間に追われる保護者と交通に支障をきたすことによる影響を気遣うことで、先生方のストレスになっていることも考えられ、子どもの教育と保育環境に少なからず影響しているのではないかと危惧している。
一方では、市は幼稚園のこども園化を計画しているが、豊中幼稚園は既に形態として実質子ども園であり、市が進めようとする子ども園のモデル園ともなりうる位置づけにあると考えられる。
ところが現状のままで放置していては、平成32年度から全市でスタートしようとしている市のこども園化に支障を及ぼしかねないと心配している。言い換えれば、社会状況が変わることによる、市民のニーズの変化に施設整備が追い付いていないということだ。
豊中幼稚園の駐車場整備や職員駐車場の確保による、送迎環境の改善について問う。
【答弁】教育長
スクールバスの利用実績は、平成29年6月時点で18%だ。このことからも、自家用車による保護者の送迎が多く、混雑ぶりが推察される。今後、スクールバスの耐用年数や運転手の確保難も考えられ、市内の幼稚園のスクールバスの在り方を検討する時期となっていると考えている。同時に、保護者の送迎時の混雑の緩和のために、駐車場の整備についても検討する必要がある。
先ず、職員駐車場として、保育所、幼稚園周辺で場所を調査したい。さらに、子どもたち、保護者、先生にとってよりよい環境に努めたいと考えており、こども園化を進める一つのステップにもなるのではないかと考えている。
大規模幼稚園であることから、年間を通し計画している行事で駐車場の確保が困難であるため、意図せざるトラブルが発生することもあり、現場の努力では対応しにくいこともあると理解している。
駐車場整備に止まらず、子どもが行きたい、保護者が行かせたい、職員がやりがいがある環境整備を考えていくのが、我々の仕事だ。大規模のメリットとデメリットを見極めながら、今後検討していきたいと思う。
平成29年6月議会の3件の一般質問報告を終わります。