第1回永康病院調査特別委員会

三豊市には、永康病院と西香川病院の2つの市立病院があります。両院ともそれぞれの特性を生かしこれまで市民ニーズに応える医療を担ってきました。しかし新臨床研修医制度のの影響による医師不足や、少子高齢化、診療報酬制度の改定など、大きな環境の変化により、全国の公立病院と同様に医療環境の見直しが必要となっています。

このような中、平成27年3月に総務省から、前公立病院改革プランの目的である『経営の効率化』、『再編・ネットワーク化』、『経営形態の見直し』に加え、『地域医療構想を踏まえた公立病院の役割の明確化』の4つの視点による新公立病院改革ガイドラインが公表されました。

現在、これを受け両院では、平成28年10月に県が策定した香川県地域医療構想と、平成24年3月に策定された『三豊市の地域医療のあり方に関する答申』を踏まえ、「三豊市新公立病院改革プラン」の策定が進められています。(三豊市新公立病院改革プラン案を引用しています)

三豊市議会永康病院調査特別委員会は、永康病院から提案された『永康病院建物更新計画』に対し、その内容を精査し、三豊市のこれからの医療を担うための施設整備の調査をするべく、平成28年12月22日に設置されています。私が委員長を務める当委員会の第1回委員会が、平成29年1月30日(月)に開催されました。

永康病院の案を調査するに当たり、今後、何を調査し、方向性を導き出すのかの論点整理を行いました。

1.当委員会の調査の終結時期を、本年内とする

2.現在地での建替えによる存続、移転改築による統合存続、廃止等のいくつかの方向性で、専門コンサルに調査を依頼する

3.専門コンサルによる報告書が出されるには6か月ほどかかるため、先ず、永興病院の現地視察を実施する

4.他地域の公立病院への視察研修は、時期も含め検討することとする

 

調査の方向性が定まりました。2月中旬に永興病院の現地視察を実施するため、日程調整をすることとしています。

平成28年度閉会中の民生常任委員会・第9回

新しい年に代わり初めての三豊市議会民生常任委員会が、平成29年1月27日(金)に開催され、健康福祉部と環境部からそれぞれ報告がされました。

 

「健康福祉部」

(1)平成29年度三豊市特定教育・保育施設利用申込状況じついて   幼稚園と保育所の4月入所の申込数と内定者数の報告がされた。公立保育施設:1,060名の申込に対し1,043名の内定。私立保育施設:32名に対し32名。公立幼稚園:1,019名に対し1,019名。子育てしながら仕事を持つ保護者が増加するなかで、保育所の利用希望者が増えている。

(2)三豊市立松崎保育所指定管理者公募の状況について   指定管理者の公募に対し、1団体(小学館集英社プロダクション)から応募があった。1月30日(月)の第2回運営委託検討委員会で、指定管理者候補者の選定の審議を行う。指定管理期間は、平成30年4月1日~平成40年3月31日の10年間の予定。

(3)三豊市第6期介護保険事業計画に基づく施設整備の進捗状況について   ①社会福祉法人愛幸会 地域密着型特別養護老人ホーム 29床 〔補助金額 施設:61,770千円、開設:18,009千円〕 平成29年3月20日完成   ②社会福祉法人仁尾福祉会 地域密着型特別養護老人ホーム 20床 〔補助金 施設:42,600千円、開設:12,420千円〕 平成29年8月31日完成   ③(株)せとうち福祉サービス 地域密着型認知症対応グループホーム 18床 〔補助金 施設:16,020千円、開設:11,178千円〕 平成29年5月30日完成   *①と②の施設整備については1床当たり2,130千円、開設準備金(備品購入費等)1床当たり621千円が基準単価。③の施設整備については1施設当たり16,020千円、開設準備金は1床当たり621千円が基準単価。

(4)認知症を理解する講演会について   平成29年2月4日(土)、マリンウエーブにて『健康寿命の延ばし方』の演題で、大渕修一先生(東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長、在宅療養支援・高齢者健康増進事業支援室研究部長)の講演会を開催する。

(5)第2回三豊市新公立病院改革プラン検討委員会について   平成28年12月15日(月)に開かれた第1回検討委員会に続いて、平成29年1月19日(木)に開かれた第2回検討委員会で、改革プラン(案)が示された。各委員から貴重な意見が多く出されたとの報告がされた。今年度中に策定完了の予定。

 

「環境部」

(1)バイオマス資源化センター事業について   ●事業計画に対する議会からの質問の回答書が示された ●事業委託契約書(案)の説明がされた ●3月議会に補正予算対応の予定として『燃やせるごみ処理業務委託事業に係る債務負担行為(案)』の説明がされた(平成29年度~平成48年度まで、バイオマス資源化センターみとよで処理する廃棄物を、1トン当たり24,800円と消費税で20年間) ●バイオマス資源化センターに不測の事態が生じた場合の廃棄物処理対応のため、神戸市に本部を置く大栄環境グループに業務委託するための委託契約書(案)が示された。

最後に、その他として、旧財田山本斎場の解体工事が、32,616,000円で山本建設に決定したことの報告があった。

 

以上で、第9回の閉会中の民生常任委員会の報告を終わります。

 

 

地方創生は子ども会から始まる

新しい年となった月半ばのこの時期に、毎年のように開催されている行事の一つに、香川県内の子ども会の育成のために設立されている「一般社団法人 香川県子ども会育成連絡協議会」が主催する、『香川県子ども会指導者・育成者研究大会』があります。今年で第52回をむかえ、平成29年1月15日(日)に、県教育会館・ミューズホールで開催されました。

三豊市子ども会育成連絡協議会の会長になって、時だけをいたずらに重ねてきた感がありますが、昨年、県子ども会育成連絡協議会の会長が引退することで、運営体制が大きく変わるにあわせ、長く役員に名を連ねているというだけで副会長の一人になっています。今回の研究大会は、主催者の一人として還暦を目前にした私にとって、思いがけない新たな経験をした貴重なものとなりました。それは、パネル討議のパネリストとして、子ども会の活動や役割について、日ごろ思い考えていることを発言することができたことでした。

【パネル討議】 議題:楽しもう 子ども会 これからの子ども会とは!   コーディネーター:幼保連携型認可こども園 サンシャインこどもの森施設長 香川県子ども会育成連絡協議会専門委員 西山徹氏   パネリスト:①高松市立古高松小学校 学校評議員(香川県子ども会育成連絡協議会専門委員) 横山喜一郎氏 ②三豊市子ども会育成連絡協議会会長(香川県子ども会育成連絡協議会副会長) 詫間政司(私) ③高松市立古高松校区子ども会元会長 末原俊幸氏 ④多度津町子ども会育成連絡協議会会長 氏家恭子氏

パネリストの皆さんが実践してきた成果についての内容の濃い発言があり、予定の1時間半は瞬く間に過ぎていきました。私は市の会長と県の副会長という立場から、子ども会の存在価値や組織の運営とあり方について発言させていただきました。

三豊市子ども会育成連絡協議会では、一昨年、市内の単位子ども会役員の全員に、子ども会活動の必要性などについての、存在意義を問うアンケート調査を実施しました。その結果、現在の子ども会組織が、県、市、町、校区・単位子ども会の4層のピラミッドとなっていることによる、分かりにくさと不透明さに対する不信感にあることが明らかとなりました。必要性が高いのは、「単位」と「校区」の82%で、「町」66%、「市」55%、「県」40%となっており、活動の現場から遠いほど必要性が低くなっています。しかし、だからと言って今の保護者の皆さんが子ども会活動そのものを不必要だといっているのではないと思っています。毎年変わる役員さんにとって、このような何層にもなった組織がわからないのも当然で、遠い存在の役職を訳も分からず押し付けられているという「やらされ感」が必要性を感じにくくさせているのだと考えています。

私が今回のパネリストとして最も伝えたかったのは、子ども会組織の必要性よりも、活動そのものの必要性でした。東日本大震災の避難所で、子どもたちが自分たちにもできることで役に立ちたいと、行動の先頭に立ったのが、子ども会活動で体験を積んだジュニアリーダーの子どもたちだったという事実です。そんな人を育てるために、子ども会活動は学校、地域、家庭を活動の場とするといった、全ての条件が備わっているのだということに気付いてほしいことでした。

私は、本気で思っています。「地方創生は子ども会から始まる」と。なぜなら、子どもたちは子ども会活動を通して、地域の自然や歴史・文化、施設、人といった、地域資源のすべてを駆使した活動とともに成長していくのですから。地域を誇りに愛する人として、地方を支えるのだと信じているのです。

「水族館を核としたにぎわい創造事業」実施方針の公表

市民の皆さんの間では、一般的に水族館建設計画と呼ばれていますが、三豊市が実施しようとしている正式な事業名は、『詫間港周辺地区にぎわい創造事業』といいます。

平成28年も押し詰まった12月26日(月)に、三豊市はこの事業の実施方針を公表しました。その内容は次の通りです。

 

三豊市は、『詫間港周辺地区にぎわい創造事業』について、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づく事業として実施することを予定している。本事業に関し、PFI法に基づく特定事業の選定及び特定事業を実施する民間事業者の選定を行うにあたって、PFI法第5条第1項の規定により実施方針を定めたので、同条第3項に基づき、次の通り公表する。

●事業名   詫間港周辺地区にぎわい創造事業

●事業に共される公共施設等の種類   観光施設

●公共施設等の管理者等   三豊市長 横山忠始

●事業目的   本事業では、詫間町臨港地区にある造船所跡地にて、「水族館を核としたにぎわい創造事業」を民間事業者に独立採算にて事業展開することで観光交流人口の拡大と獲得に繋げ、そのにぎわい効果を政策課題解決並びに地域活性化へ波及させることを目指す。本事業の実施にあたっては、市は、PFI法に基づく事業として実施することを検討しており、民間の資金、創意工夫及び技術的・経営的能力等を活用することにより、事業期間全体を通して、社会経済情勢の変化にも柔軟に対応し、地域への効果を発揮する中で安定的かつ継続的に本施設が運営されることを期待する。

●事業概要と構成   [水族館機能]水族館施設を有する機能のことで、延べ床面積約5,000㎡以上とする  [にぎわい創造機能]水族館施設以外のにぎわい創造に資する機能のことで、『観光施設としての飲食物販施設』(多くの人々が訪れ、水族館機能との連携を図ることにより、水族館を核としたにぎわいの創出に資する物販販売施設及び飲食施設)と『宿泊施設』(ホテル又は旅館)からなる

●事業方式   PFI事業者が設計、建設を行った後、市に所有権を移転し、事業期間中、本施設の運営・維持管理を行うBOT(Build‐Transfer‐Operate)方式により実施する

●事業期間   事業契約の締結日から平成51年8月末日までとする

●事業者の収入等   本事業から得られる収入により回収する事業者による独立採算事業で、市は、事業者に対して本事業の実施に要する費用を支払わないものとする

●事業スケジュール(予定)   平成29年9月:事業契約の締結、平成29年9月~平成31年8月:設計・建設期間(約2年)、平成31年9月~平成51年8月:維持管理・運営期間(約20年)

この内容に対する民間事業者の募集及び選定の方法とスケジュールは、以下の通りです。

民間事業者を広く公募し、PFI事業者としての透明性及び公平性の確保に配慮したうえで民間事業者を選定します。これにあたっては、公募型プロポーザル方式を採用する予定です。そのスケジュールは、平成29年1月18日:実施方針に関する説明会、4月:参加表明書の受付、6月:提案書の提出期限、7月:応募者によるプレゼンテーション、8月:優先交渉権者の選定及び公表、9月:事業契約の締結 となっています。

 

最初の注目は、1月18日(水)の説明会に民間事業者が何社参加するのかということです。そして、続いては4月の参加表明の受付時に、本当に民間事業者からの参加表明があるのかによって、この事業の実現性に対する結論が出されることとなります。

もしも、参加表明する民間事業者がなければ、水族館を核としたにぎわい創造事業の全てが終了し、振り出しに戻ることとなります。

平成28年12月定例会一般質問報告・2

前回に続いて、平成28年12月定例会の一般質問2件目「待機児童対策としての保育施設利用者支援について」の報告をします。

【質問】

保育施設には、認可保育所と認可外保育所の区別があるが、それは制度上のことであり利用者にとっては、日々の保育が満足のいくものであることが一番重要だ。三豊市の保育所事業は認可と認可外が同じ土俵で保育ニーズに応えているのが現状で、言葉を換えれば認可外なくしては市の保育事業は成立しないともいえる。国の制度改正で利用者負担に差が生じている。「子育てするなら三豊が一番」を目指す三豊市として、早期改善するべきだと考える。次の点について質問する。

1点目、第3子の保育料は認可の場合は第1子が就学しても無料となるが、認可外の場合は第2子の扱いとなるため、無料とならないことの不平等の改善

2点目、認可外保育施設運営補助金の増額による、安定した保育環境の確保

3点目、認可外保育施設が一定基準を満たしたものを三豊市認証保育所と評価づけることによる、利用者の安心感の確保

【答弁】

認可保育所も認可外保育所も、三豊市の子どもを安心安全に育ててくれており、認可外保育所についても非常にありがたく感謝しており、その点を前提にして答弁したいと思う。

1点目の、認可外施設での第3子無料化は、昨年度(平成27年)末に国が第3子の原則無料化の方針を打ち出したが、認可保育所を対象としたもので、認可外施設はそれから外れており、認可外施設利用者への支援には対応できていない。次年度(平成29年)に向け、保育所、幼稚園の保育料、教育費の軽減を検討しており、これまでの予算を整理、廃止、合理化することで、その原資を生み出し制度設計中であり、その中で対応していきたいと考えている。

2点目は、昨年度(平成27年)より市内の乳幼児1人に対し、月額1,000円の補助金を交付しているが、昨今の保育士不足の状況下にあって、地域のさまざまな保育ニーズに対応してくれており、さらなる保育環境の確保のために、これについても制度設計の中で現在検討しているところだ。

3点目は、自治体独自の認証を与えることで、利用者は認可外保育施設であっても安心感が生まれることは考えられる。ただ、認証保育所になっても制度上は認可外施設のままであり、公的支援が入るものではない。今後は、それぞれの事業者と施設整備についても、国の支援が入る認可施設への移行も含め、協議していきたいと考えている。

 

年を越しての報告となりましたが、以上で平成28年12月定例会一般質問報告を終わります。

平成28年12月定例会一般質問報告・1

「その年のことはその年のうちに」と思っていたのですが、何かと考え事がありまして、その年のうちに手がついていないことがありました。平成28年12月定例会における私の一般質問2件の報告ができていませんでした。

遅ればせながら、平成29年の正月も終わったこともあり、心新たに旧年中の報告に取り掛からせていただきたいと思います。先ず今回は、一件目の「女性が輝くための子育て支援事業の一環とした、就業相談事業の実施について」です。

【質問】

先般(平成28年9月28日)に開催された『ゆるキャリ座談会』という、子育て中の女性を対象とした就労支援勉強会を見学した。主催は、県内のNPO法人で、一般財団法人地域活性化センターの助成を受け企画された事業だ。私が特に驚いたのは、子育てのために働くことから離れている女性の能力のすばらしいことだ。参加した企業からは、優秀な人ならば短時間勤務など希望者の要望に応えた就労環境を整えてもいいとの声が上がるほどだった。このような機会がなければ出会うことのなかった企業と人が、この勉強会を通してつながることができたのだ。

この日参加した女性たちが、この勉強会を何で知ったのかが興味深いもので、幼稚園や保育所で配布されたチラシを見て申し込んだ人がほとんどだったそうだ。地域活性化センター事業の助成事業ということで、市が幼稚園や保育所にチラシを配布することを手伝っただけで、就労情報が届き効果があったのだ。

そこで提案だが、子育てのために働くことから離れている女性が利用する、市内の子育て支援センターやつどいの広場事業の子育て支援事業の一環とした、就労相談事業の実施の考えを問う。

【答弁】

現在、市では子育て支援課に母子・父子自立支援員を配置し、ひとり親家庭に対しての就職支援等は行っているが、子育て世代の育児と両立できる仕事等の相談に対しては、ハローワークの仕事と子育ての両立がしやすい求人情報の提供を行う、”マザーズコーナー”へつなぐ対応となっている。

第2次三豊市男女共同参画プランが平成30年3月に終了するため、平成29年度中に第3次プランを策定する予定としており、これにあわせて女性の職業生活における活躍についての推進計画も策定する予定にしている。対策の一つとして、若い女性に焦点を当てた施策を考えていきたい。これを進めていく中で、女性の声を聞くことは非常に大切だと考えており、政策部及び健康福祉部と協議し十分検討していきたい。

議員提案の、子育て支援事業の一環とした、専門家に就業相談事業を委託実施できないかについても、労働不足時代の有力な潜在労働力の存在であるともいえ、この計画の中で必ず考えていく。

 

次回は、2件目の「待機児童対策としての保育施設利用者支援について」の報告をします。

新年明けましておめでとうございます

平成29年(2017年)の幕開けです。新年明けましておめでとうございます。年末年始は穏やかな天候で、過ごしやすい毎日でした。できることならば、この調子で平穏な1年であってほしいと願わずにはおれません。いずれにいたしましても、旧年に代わりませず本年もよろしくお願いいたします。

6日(金)に、今年最初の新年会が2つありました。

昼間は、JA香川の豊中支部果樹部会推進大会が開催され、生産者の一員として出席させていただきました。かつて、ブドウやミカン、キウイフルーツ等で最盛期5億円を超える出荷額を誇っていたのですが、生産者の高齢化と後継者不足で、今や1億5千万円余なで下落を続けていました。しかし、新たな年を迎え、本年の目標をシャインマスカットを主力作物として2億円に設定し、捲土重来を期していました。

夜は、豊中町経営者協会新年会があり、来賓として本年初めての市政報告の時間をいただきました。私の議会報告紙である たくままさし通信15号と16号 を資料にして、●水族館について(詫間港周辺地区にぎわい創造事業) ●豊中支所について:三豊観音寺医師会事務局・准看護学院の開設、水道事業県下統一のブロック事務所開設 ●空き施設の活用計画について ●永康病院について ●人口減少対策について:若者定住、空き家バンクリフォーム事業 ●建設事業関係について ●商工会運営補助金減額について 等について報告しました。

本年もこれまでと変わらず、情報発信をしていきます。何なりとご意見や提案をお願いいたします。よろしくお願いいたします。