平成26年度財政健全化判断比率

前回に続いて、平成26年度の決算に関係する指標の報告をします。

平成19年6月に制定された「地方公共団体の財政健全化に関する法律」(財政健全化法)に定められた、財政健全化を確認する指標は4つあります。平成26年度決算におけるその指標は、次の通りです。

【①実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計の実質赤字を示すものです。赤字でないため「実質赤字なし」となっています。

【②連結実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計に特別会計及び公営企業会計を連結した実質赤字を示すものです。赤字でないため「連結実質赤字なし」となっています。

【③実質公債比率】(3ヶ年平均)

①と②に加えて、一部事務組合や広域連合まで範囲を広げて、公債費の比率を示すものです。早期健全化基準25.0%に対し6.0%となっています。平成25年度が7.1%であったことから1.1%良化しています。

【④将来負担比率】

③に加えて、地方公社や第三セクターまで範囲を広げ、公債費や債務負担行為など将来に係る負担の比率を示すものです。早期健全化基準は350%となっていますが、負担比率はマイナスとなっているため、ポイント表示はありません。

③の実質公債比率の指標の良化は、4つの指標算出に共通して分母にあたる標準財政規模が、平成25年度は206億54,046千円であったのが、平成26年度は207億84,333千円と大きくなっていることと、分子にあたる公債費の元利償還金が減少したことと交付税措置される元利償還金の増加によります。昨年度(平成26年度)より、本格的に公共施設整備事業が着手されており、実質的な財政負担が今後大きくなってくると考えられ、これまで以上に財政健全化比率に注視していかなくてはならないと思っています。

以上で、平成26年度決算関係の報告を終わります。

平成26年度決算認定

9月議会の会期中に開催が予定されていた、平成26年度決算を審査する決算特別委員会が、9月17日(木)、18日(金)、24日(木)の質問と質疑を経て、28日(月)全議案を可決承認し終了しました。

一般会計は、予算現額361億88,821、000円に対し、歳入329億99,123,748円、歳出309億87,675,295円となっており、歳入歳出差引額は20億11,448,453円となっています。また、8つの特別会計全体は、予算現額184億96,286,000円に対し、歳入182億25,748,122円、歳出179億80,971,285円となっており、歳入歳出差引額は2億44,776,837円となっています。

一般会計と特別会計の合計による歳入歳出間の決算収支は、歳入決算額512億24,871,870円から歳出決算額489億68,646,580円を差し引き、22億56,225,290円となります。この中から翌年度へ繰り越すべき財源の7億22,375,000円を差し引き、実質収支額は15億33,850,290円の黒字となっています。なお、実質収支額の内訳は、一般会計が13億89,073,453円で、特別会計が2億44,776,837円となっています。

次に、2つの地方公営企業会計です。

水道会計の「経営成績」は、総収益19億12,082,107円です。総費用は16億64,107,084円です。差引2億47,975,023円の純利益となっています。また、「財政状況」は、【資産】の合計は152億59,531,381円で、固定資産126億61,967,558円と流動試算25億97,563,823円です。【負債】の総額は58億61,557,723円で、固定負債39億97,802,099円、流動負債5億78,774,946円、繰延収益12億84,980,678円となっています。【資本】の総額は93億97,973,658円で、資本金65億43,362,106円、剰余金28億54,611,552円となっています。負債及び資産の合計は、資産と同額の152億59,531,381円です。

病院事業会計の2つの市立病院の決算は、先ず、●永康病院の「経営成績」は総収益15億16,455,259円に対し総費用16億07,837,758円で、差し引き91,382,499円の純損失となります。「財政状況」は、【資産】は22億47,601,602円です。【負債】は4億83,140,513円です。【資本】は17億64,461,089円です。負債及び資本の合計は、資産と同額の22億47,601,602円です。決算認定にあたり議会として、地方公営企業法に対し違法と認められる処理がったため、健全経営のために経営及び管理の強化を要請する付帯決議を行いました。●香川西病院の「経営成績」は総収益2億27,101,069円に対し総費用1億84,255,940円で、差し引き48,845,129円の純利益となっています。「財政状況」は、【資産】は21億93,264,357円です。【負債】は12億20,751,032円です。【資本】は9億72,513,325円です。負債及び資本の合計は、資産と同額の21億93,264,357円です。

以上、決算の概要の報告を終わります。

 

 

子ども会とライフスキル教育

三豊市子ども会育成連絡協議会は、三豊市の誕生と併せ発足し10年になるとともに、私が会長となって8年目を迎えています。前任者から引き継いだ行事をこれまで継続してきました。この間、このままでよいのか?もっとやるべきことがあるのではないのか?何とかしなくては?といった、焦りにも近い不安感を引きずり続けていました。そして、子ども会活動の本来の目的と役割を、見える形で表現するすべを悶々と模索し続けてもいました。たまたまですが、今年は地方創生元年といわれています。この機運に便乗し、三豊市に相応しい子ども会を目指し、改革を進めようとしています。

9月15日(火)に開催された、本年度3回目の三豊市子ども会育成連絡協議会 役員・理事会で、私の子ども会に対する考えをお話させていただきました。

 

全国の各地で豪雨や火山の噴火等の天変地異が続発しています。私たちの住むこの地域はなんと安全で安心なところなのだろうとありがたく思います。しかし、そのことで逆に危機や危険に対する心の備えが疎かになっているのではないかと感じています。その証拠に、全国で交通事故数・死亡者数ワーストワンがあります。安全安心であるがゆえに危機管理と危険予知能力が欠如しているからだと考えられます。

子ども会の目的は 『地域で子どもを育てる』 ことです。地域の中で地域の人とともに取り組む子ども会活動をとおして、創造力や危険予知能力、コミュニケーション力などの‟生きる力”を養っていくのです。子ども会活動は、いなよく言われる‟ライフスキル教育”そのものだといえます。私は、子ども会活動は‟生きる力”を養う 幹 であり、学力は 生きる技を身に着ける 枝 であると考えています。

このまちの自然や風土に相応しい子ども会を育成すべく改革していかなくてはなりません。子ども会活動に「やらされ感」があったのでは、子どもも保護者も、地域にとっても不幸です。楽しく活動していたら、気が付けばたくましく成長していたと喜んでいただける、子ども会にしなくてはなりません。たくさんの率直なご意見をお聞かせいただき、ともに変えていきましょう。

 

市内の全ての子ども会の指導者に皆さんにアンケートをお願いします。一歩踏み出します。

 

県社会教育委員連絡協議会総会・研修会

30日間の会期で9月3日(木)に開会した三豊市議会9月定例議会は、8日(火)~10日(木)の3日間の一般質問を終えました。14日(月)からは3日間の予定で、3常任委員会が随時開催されます。この谷間を縫って、9月11日(金)に、高松市の香川県社会福祉総合センターで開催された、平成27年度香川県社会教育委員連絡協議会総会・研修会に出席しました。

会長が、これまで5期10年務めてこられた香川大学教授の清國先生から、今年度より同じく時岡先生に代わることとなりました。清國先生には、三豊市子ども会育成連絡協議会の活動に対し、指導者育成研修会等の講師をしていただくなど、何かとご助言をいただいてきました。ありがとうございました。今後とも社会教育の発展にお力添えいただけますようお願いしたいと思います。

研修会では、担当事務局の小西先生から 『社会教育委員ハンドブック━ みわ~く 2 ━』 を資料にして、「地域教育プラットフォームを支える かがわ の社会教育団体」の講話がありました。

県内で青少年の健全育成に関わる社会教育団体は、主なものとして ①一般社団法人香川県子ども会育成連絡協議会 ②日本ボーイスカウト香川連盟 ③ガールスカウト香川県連盟 ④香川県スポーツ少年団 ⑤日本宇宙少年団香川小惑星分団 ⑥おやじの会 ⑦青年団(会) の7つあり、それぞれが確かな活動方針で大いに活躍し、成果を上げてきたようだ。しかし、いずれの団体も少子化による会(団)員の減少によって、団体間の会(団)員の獲得競争に陥っている。今後の活動の在り方を模索しているのが現状だ。

との報告があり、社会教育団体のおかれている現状を、共通理解することができたと思います。

私が会長を務める三豊市子ども会育成連絡協議会も、過渡期を迎えています。保護者も含めた地域社会の中において、「子ども会活動とは何か?」 「そもそもなぜ子ども会なのか?」 がわからない状況にあり、保護者の中には「やらされ感」が漂っているように感じてなりませんでした。誰もが通らないと大人になることのない貴重な子ども期を、豊かで充実した【時】とできるよう強力に改善する必要性を強く感じた研修会でした。

 

三豊市子ども会育成連絡協議会は、解散的出直しの覚悟をもって、子ども会改革に着手し始めました。9月15日(火)に開催される役員・理事会で一歩踏み出します。