平成27年6月議会が閉会━意見書の採決

6月11日(木)午後に開会した三豊市議会6月議会が、30日(火)午前に20日間の会期を終え閉会しました。

今議会に市長から上程された議案の審査結果は、後日報告することとし、取り急ぎ3名の議員(共産党1名、社民党2名)から提案された 「憲法違反である安保関連法案の慎重審議を求める意見書について」 の報告をします。

議長を除く21名により、今議会より採用した押しボタン式表決で、採決が行われました。賛成9名、反対11名、退席1名で、反対多数により当意見書は否決されました。私は、反対のボタンを押しました。非常に重い問題であるにもかかわらず、戦争や平和に対する国民や市民の議論や話し合いをすることすら否定するような、決めつけた立場からの意見書であることに、賛意を示すことはできませんでした。
20150630

私のこの意見書に対する反対理由は、次の通りです。

 

戦争はしたくありませんし、決してあってはならないことです。また、平和を願う心に一点の曇りもありません。

安保関連法案を慎重審議するにあたり、私は、先の大戦からこれまでの70年間が「なぜ」平和であったのか。そして、これからも平和であり続けるためには「何をすればよい」のかが、問われているのだと考えています。

これまでの平和が、憲法によって守られたのかもしれませんが、もしかすると、変化し続ける世界情勢の中で、自衛隊の存在とアメリカとの同盟関係があったからなのかもしれません。答は、これまでの70年が平和であった現実を直視することにあるのだと思います。また、このことを熟考することが、これからも平和であり続けるために「何をすればよい」のかに、つながっていくのだと思っています。

憲法の理想は恒久平和です。現実を理想に近づけるためにも、そして、平和を守るためにも、その努力は怠ってはなりません。自らを守るために自らがどのような備えをするのかを、自らが決定しなくてはなりません。しかし、いかなる備えができたとしても、平和であり続ける保証などありません。ただ言えることは、平和であり続けるためには、議論は永遠に続けなくてはなりませんし、自衛権を行使しつつも 『国際社会において名誉ある地位を占めたい』 ために、徹底的に知力を使い、全身全霊の熟考をし、行動していかなくてはならないと考えます。

よって、これまでの70年間が「なぜ」平和であったのか。そして、これからも平和であり続けるためには「何をすればよい」のか。このことが熟考された形跡が見えない上に、国民の議論と思考を妨げるような決めつけた論拠が大前提である当意見書に、私は反対するものです。

 

考えましょう。議論しましょう。憲法がのこって国民がいなくなるようなことにならないように、議論を避けることなく、恒久平和のために大いに語り合いましょう。

三豊市遺族会総会で考えた

先の大戦から70年を迎えています。今日の平和と繁栄の礎は、犠牲になられた英霊と最愛の存在を失った遺族の皆様の、二度と戦火を繰り返してはならないとの強い願いによって成されたものだと思います。

さて、今まさに安全保障関係法案が、国会の会期を大幅に延長して議論されています。私は、この議論の本質は、この国がこれまでの70年間 ‟なぜ” 平和であることができたのか。そして ‟どうすれば” これからも平和であり続けることができるのか、に尽きると思っています。

私たち三豊市議会においても、この法案に対して議論を行っているところです。しかしながら、戦争を知らない私たちには、生を受けてこれまでの間に戦争と平和を考える上での、血となり肉となるような、生の戦争の悲惨さを知る機会がほとんどありませんでした。そのような私たちですが、様々な資料や情報を取り寄せ、議論を深めていこうとしています。本当であるならば、このような議論は私たちの成長の過程で当たり前にあるべきだったと、後悔にも似た感情が湧き上がってきます。

安全保障関係法案に賛成であろうが、反対であろうが、私たち議員は、市民の皆様に ‟なぜ” なのかをそれそれの立ち位置において、自らの言葉で説明する責任があります。

三豊市も合併して10年目を迎え、地方創生という新たな時代へと生き残りを賭け、取り組んでいるところです。市議会としても、戦場に散り、戦禍に倒れられた方々に報いるためにも、遺族会の皆様とともに、胸を張れるまちづくりをしていかなくてはならないと思っています。

賛成であろうが、反対であろうが、平和を願うとともに戦争などしたくないし、あってはならないと考えているはずです。これまでの70年間 ‟なぜ” 平和であったのか。‟どうすれば” これからも平和であり続けることができるのかを、深く、もっと深く、考えなければならないと思っています。

三豊環境保全事業協同組合 の役割

まだ6月議会中です。議長は、議会運営上の調整だけでなく、各種団体から御案内をいただく総会やその後の懇親会などで多忙を極めています。6月26日(金)に開催された 三豊環境保全事業協同組合 の総会後の懇親会に、議長に代わり出席しました。

三豊環境保全事業協同組合 は、市内のし尿及び浄化槽汚泥収集運搬業を行う事業者10社のすべてが参加し、共同して市民生活の質の向上と自然環境保全のために、ご活躍をいただいています。

日ごろは、市の認可事業者として、し尿及び浄化槽汚泥収集運搬を行うとともに、市の委託事業(平成27年度委託料250万円)である 『水と緑の美しいまちづくり事業』 に取り組んでいただいています。この事業は3つの目的があります。一つは、合併処理浄化槽の設置推進。二つは、単独処理浄化槽の撤去事業を通して合併処理浄化槽への転換を推進。三つは、合併処理浄化槽の維持管理事業の推進 の三点です。

これからも、協同組合と市が歩調を合わせ、美しい自然環境を守るとともに、市民の皆さんの豊かな暮らしを提供していけることを願っています。

 

上高野校区「歩いてみよう会」

三豊市豊中町上高野地区では、校区内の全ての自治会が参加する、自主防災組織を結成し活発に活動しています。

6月21日(日)に上高野小学校で開催された「歩いてみよう会」は、児童と保護者を中心とした地域住民が参加する防災訓練です。この日参加登録されたのは500人で、自主防災会や消防上高野分団、自治会関係者、ボランティア団体等の多くの参加がありました。継続した活動の成果で、これまでにない最高の参加者となったようです。

訓練の内容は、①心肺蘇生(AED) ②リヤカー搬出と車椅子救出 ③土のう作り ④ロープワーク ⑤丸太切りとまき作り ⑥担架搬送 ⑦バケツリレー ⑧水消火器 ⑨炊き出し があります。これらのメニューを4つの地区に分かれたグループで、順番に体験していきます。決められたルールに従って、終始誰もがにこやかに会話しながら、楽しみながら取り組んでいて、地域の人同士が知り合うことが防災の基本であることを、改めて実感することができました。

三豊市内に結成された自主防災組織は、自治会単位が320組織あり、結成率は約6割となっています。より広い地域をカバーする組織は、7町の内旧全町2、24校区の内8、連合等6の、計16組織あります。私の住む豊中町桑山地区は、一つの自治会の単独結成のみに止まっています。そこで、10月25日(日)には上高野地区防災会の皆さんの協力もあり、桑山地区防災会の活動の取り組みが計画されています。

一旦ことある時は、自助・共助で地域の皆の協力でしのぐことのできる構えを、自らが獲得しておかなくてはならないことの重要さを痛感しています。

6月議会が始まり 一般質問に向けて

6月議会が11日(木)に、30日(火)までの20日間の会期で開会しました。16日(火)と18日(木)、19日(水)の3日間の一般質問の後、23日(火)と24日(水)の2日間で3つの常任委員会を開催する予定となっています。

今年度は副議長であることから、議長に何かあった時のために一般質問は控えることが望ましいといわれているようですが、今議会のタイミングでどうしても質問したい課題があったことで、質問の通告をしています。私は6番目で18日(木)の午前中の予定です。

件名

「三観圏域における障害者(児)福祉の現状と課題及び対策について」 です。

要旨

特別支援学校卒業後の進路は、適性や希望により企業等への就職や障害者支援事業所への通所、施設入所などがある。三観圏域においては障害者支援事業所の定員が不足しており、他圏域の施設へ通所せざるを得ない状況となっている。また、今後、香川西部養護学校等の在校生が、毎年卒業してくることから、ますます事業所不足は確実となってくるようだ。三豊市障害福祉計画(第4期)に示された見込み量に対する考え方と、計画達成に向けての方策について問う。 ①三観圏域における現状と課題について ②遊休公共施設の有効利活用について ③事業所設立がしやすい制度創設について ④社会性のある事業運営形態となれる条件整備(ソーシャルサービス・ベンチャー制度)について

今、一般質問の読み原稿を書いています。茫漠としていた違和感の本質が、文字にすることで鮮明に表れてくるようです。一般質問で心がスッキリ! 何よりも苦しむ市民の問題もスッキリ! できるよう書き記していきます。

三豊市観光協会総会

三豊市観光協会総会が、平成27年6月1日(月)に開催されました。総会の前に、日本銀行高松支店大川支店長の講演がありました。三豊市の観光事業に対する示唆多いご提案をいただきました。「観光がうまくいかない地域は、地域創生もままならない」の言葉は、納得です。観光も地方創生も、このまちに住む私たちが、このまちの素晴らしさに気付き活かしていかなくてはならないことにおいて、まったく同じなのです。考え実践するのはこのまちに生きる私たちです。気づきを活かす力量が我々にあるのかが試されています。観光で交流人口を増やすことで三豊市を知ってもらい、それをきっかけに定住人口の増加へ結び付けていくことが、地方創生の一つの方向性なのかも知れません。

4月1日~5月31日の2か月間、三豊市文書館で春期企画展が開催されました。今回は、『三豊思い出写真帳Vol.4 ~旅する三豊~』 と題して、観光の歴史をたどる資料展示が行われました。

昭和23(1948)年に、荘内村の荘内第2中学校長であった三倉重太郎が、浦島伝承をまとめました。昭和26(1951)年に策定された、浦島観光施設計画案には、荘内半島・浦島伝承を中心とした、観光施設の計画案が示されています。例えば、善通寺から須田を経て船越(ふなのこし)までの鉄道や、詫間駅と仁尾を結ぶ遊覧バス、ゴルフ場、水族館等、これでもかというほどの夢いっぱいの観光施設構想がつづられています。しかし、この計画は、昭和30(1955)年の詫間町・粟島村との合併で頓挫したのでした。

この計画案と比較して、現代の私たちが描く観光計画は、ほとんど進化していないことに気付かされます。当時の人々は、現代の私たち以上に海を通して世界を知り、他とのちがいを認識することで、自分の住む地域に誇りを持ったのだと思います。荘内半島・紫雲出山が、【成田空港カレンダー】 【死ぬまでに行きたい世界の絶景 日本編】などに取り上げられています。よそ者に気付かれています。

私たちが力を合わせてやらなくてはならない気付かないことが、まだまだあるようです。「観光がうまくいかない地域は、地方創生もままならない」の言葉が、私の心に突き刺さっています。

みとよ水フェスタ

第4回みとよ水フェスタが、平成27年5月31日(日)に市民交流センターで開催され、議会を代表して出席しました。この日は、高瀬町農村環境改善センターで、『軽トラ市』や『環境フェア』などの催しが行われていました。三豊市議会も5月30日(土)と31日(日)の2日、議会報告会を開催しており、慌ただしくも濃密な週末となっています。

みとよ水フェスタは、三豊市水道局と三豊市上下水道工事協同組合の協力で、6月1日から7日の「全国水道週間」に合わせ、水需要が増加する季節に向けて、市民の皆さんとともに水の大切さを考えて欲しいと開催されています。

今回は、【琉球國祭り太鼓】や【尽誠学園応援部及びチアリーダー】、【高瀬町子ども太鼓童饗(どん)】などのステージイベントや飲食と水に関するPRコーナー、節水コマ申し込みなどの水道相談のテントイベントなど、盛りだくさんの企画が用意されています。市民の皆さんにとって、安全な水道水が安定供給されることの大切さを再認識するきっかけとなって欲しいと思っています。市議会としても、三豊市の自己水源である豊中町水源地の管理棟と集中管理システムの整備事業を推進するなど、水道事業の充実を支援しています。

本年で第57回となる全国水道週間スローガンは、 「カラカラで 蛇口に飛び込む 僕の口」 です。水の大切さと有難さ、安心していつでもそこにある、水の大切さとかけがえのなさを実にうまく表現しています。節水に努めるとともに、潤いのある夏を過ごしたいものだと願っています。