12月定例会報告

三豊市議会12月定例会が、12月20日(金)に18日間の会期を終え閉会しました。今議会に提案されていた全議案は、原案可決となりました。

一般会計補正予算は補正額3億98,415千円で、予算総額は補正前予算額295億99,024千円から、299億97,439千円となりました。

歳入の主なものは、市債(合併特例債)で2億2,900千円、国庫支出金で65,744千円、県支出金で49,128千円、繰入金で66,748千円(財政調整基金━25年度末見込み70億54,660千円)他となっています。

歳出の主なものは、

〔環境衛生課〕 2億14,024千円 『火葬場建設事業』

〔福祉課〕 30,046千円 『生活保護扶助費 28,384千円』他

〔子育て支援課〕 28,741千円 『子ども・子育て支援事業 24,747千円』他

〔土地改良課〕 60,370千円 『農地・農業用施設災害復旧事業 35,800千円』 『市単独補助土地改良事業 22,000千円』他

〔港湾水産課〕 16,391千円 『港湾単独県費補助事業』

〔学校教育課〕 21,720千円 『幼・小・中学校管理事業 16,703千円』他

となっています。

条例制定及び改正案は、次の通りです。

「議案第114号 三豊市の花と木選考委員会設置条例の制定について」 市民の誇りと一体感とPRを目的に、市花及び市木を定めるため設置する

「議案第115号 三豊市農村環境改善センター条例の一部改正について」 一日及び半日単位であった利用料を、1時間単位とする

「議案第116号 三豊市産地形成促進施設条例の一部改正について」 115号と同様

「議案第117号 たからだの里パークゴルフ場条例の一部改正について」 無料であった利用料を有料とする

「議案第118号 三豊市宝山湖公園条例の一部改正について」 117号と同様

「議案第119号 三豊市税条例の一部改正について」 地方税法改正に伴う改正

「議案第120号 三豊市国民健康保険税条例の一部改正について」 119号と同様

「議案第121号 三豊市保育所条例の一部改正について」 三野保育所の建て替え移転に伴い所在を変更する

「議案第122号 三豊市水道事業給水条例の一部改正について」 平成30年度の料金統一に向け、第一段階として豊中地域の料金を改正

「議案第123号 消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴う関係条例の整備に関する条例の制定について」 税率の引き上げに伴う関係条例の整備のため

「議案第124号 一般廃棄物(し尿及び浄化槽汚泥)処理業務の事務の委託について」 平成26年4月1日より、中讃広域行政組合へ処理業務の事務委託をするため

以上となっています。

三豊市の施策の決定手続きは、余りにも拙速で思慮に欠け軽薄に映ります、市民不在で危険を感じています。

「議案第122号 三豊市水道事業給水条例の一部改正について」は、審査を付託された建設経済常任委員会において、議案に対する反対の少数意見の留保がされたため、少数意見報告書が提出されました。
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一年の締めくくりはまだまだできそうにありませんが、必ず皆さんにとって良い年になりますことをお祈り申し上げます。私も頑張ります!!

‟ひびちゃ”三豊市に降臨

高松大道芸フェスタでであった、「JAZZをメインに、世界へ音楽の架け橋をかける 音楽工事人」 HIBI★Chazz-K(ひびちゃずけ)のコンサートが三豊市で実現しました。

10月7日付けのこの場「大道芸フェスタ」に書き込んだ夢の 田園都市あぜみちフェスタ の第1歩となるものです。この日まで2か月ほどのわずかな期間でしたが見事に準備が整い、この日を迎えることができたのでした。

12月21日(土) 12:30から、三豊市豊中町岡本の氏神様である鳩八幡神社で、NPO法人青空クラブの桑山と本山の学童保育クラブの子どもたちと保護者を招いて、行われました。‟ひびちゃ”と子どもたちのハンドベルによるセッションは、メンバーも驚く出来栄えでした。1時間余りのわずかな時間でしたが、その場にいたすべての人たちの表情は、満足の笑顔でいっぱいでした。写真は、鳩八幡神社の一場面です。

18:00開演の一般公開の部は、三豊市市民交流センターを会場にして、三豊市内外のジャズファンや吹奏楽愛好者、テナーサックス担当で地元出身の筒井洋一さんの幼少期を知るご近所さんなど、150名ほどの聴衆の皆さんに集まっていただき行われました。‟ひびちゃ”5人のメンバーに加えサポートメンバーとして、ピアノ 中村力哉さんとベース カイドーユタカさんが参加し、厚みのある一流の演奏を披露してくれました。‟ひびちゃ”とのセッションに一般公募した音楽愛好家の皆さんも参加し、「ホワイトクリスマス」と「ウインターワンダーランド」が演奏されました。

コンサート全体を構成するリーダーのひびの則彦さんのアレンジが、陶酔の空間を醸した効果は絶大で、帰り際にいただいた「この田舎にまさか来るとは思わなかった」「来年もまたやってくださいね!」の聴衆の皆さんの声で、この地域に求められているものは何かを確信することができたのでした。

「子どもたちに本物に包まれて育って欲しい」を基本に取り組んできました。本物の衣、本物の食、本物の住、そして何よりも本物の人。私は、子どもたちに本物の大人、本物の親、本物の家族の中で育って欲しいと願っています。その具体的一つの試みが『暮らし広場━ゆるり日和━』であり、『HIBI★Chazz-K イン鳩八幡&MITOYO』なのです。

メンバーの筒井洋一さんのお兄さんである和光さん、‟ひびちゃ”との間で音響等構成の打ち合わせや調整をしてくれたシャープ&フラットの島田さん、趣味の域をはるかに超えたPAの谷川さんなど、多くの皆さんの力が結集すればこそ実現できたことです。その素晴らしい舞台に HIBI★Chazz-K は降臨したのです。

協力していただいたすべての皆さんに、そしてなによりも年の暮れの忙しい時期にもかかわらず、足を運んでくださった聴衆の皆さんに心からお礼申し上げます。このまちが、ここに住む人々にとって本物のまちであるよう、活動していきたいと心に誓っています。

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青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座は、12月11日(水) 香川大学教育学部で、「地域支援のかたち━少子化・超高齢化の中で━」のテーマで開催され、3つの講話がありました。

1.『愛着の障がいと親への介入━親へのコミュニケーション教育の試み━』 四国こどもとおとなの医療センター 児童心療内科医長 牛田美幸さん

強迫神経症状が目立ち、不登校状態で家庭内暴力である患者(少女)の症例から、‟愛着”をいかに育むのかが問題解決の糸口であることが分かりました。‟愛着”は、心の安全基地(safe base)であり、これが確保されて初めて子どもは外界に目を向け、探索行動に向かうことができるのです。‟愛着”は、母親から始まることから、母親への介入の中で‟許し”の関わり方をカウンセリングすることで、患者の症状が改善していきました。

2.『島の医療を通じて』 丸亀市広島診療所 所長 白神悟志さん

少子化と超高齢化した さぬき広島(広島・小手島・手島)で、島民の診療に携わる中で「健康とは?」どのような状態のことなのかを考えてきました。役割が人を輝かせる。「場づくり」「人づくり」「役割づくり」がキーワードであり、高齢者の存在そのものがその周辺の人に役割をつくりだします。そこから気付いた目指す島の医療は、島の人々が安心して幸せに暮らせるコミュニティづくりなのです。

3.『地域支援のありかた━太田南地区コミュニティ協議会━』 太田南地区コミュニティセンター センター長 馬場恵美子さん

「地域住民のみんなが主役」を掲げ、コミュニティ協議会を設置しています。出会い、ふれあい、学びあいによって「地域も学校」と位置づけています。その中では、‟高齢者の生きがい創出” ‟地域の子育て” ‟地域のつながりを深める”活動が実践されています。

なんとかかんとか、第5講座までたどり着くことができました。最終講座である第6講座は年明けになっています。初心貫徹できるでしょうか・・・

子どもたちに学ぶ喜びを

人は自ら学び気付くことの繰り返しで成長します。そのような教育環境を整えることが、私たち大人の役目だと思っています。私は、学校図書館の充実が、学校教育を根幹から変える具体的方策の一つだと考えています。

12月7日(土) 丸亀市生涯学習センターで開催された学校図書館の充実を推進する勉強会には、県内外の関係者が多数参加していました。主催者の一人である溝渕由美子さんには、数年前から学校図書館のイロハと価値の大きいことを気付かせていただいてきました。

『子どもたちに学ぶ喜びを~学校図書館を活用した授業実践から~』 と題して、岡山市立庄内小学校 学校司書 横山由美恵さんからの報告がありました。

 

岡山市は、1校1名全校配置で89名の嘱託学校司書を配置しており、国内で先進的な取り組みを行っています。学校図書館にはいろんな情報が集まり、それらを利用しやすくすることで、積極的で主体的な子どもを育てる場所と位置づけられています。

授業で学校図書館を活かすためには、利用者である子どもたちや先生と学校司書との信頼関係が前提であり、図書館へ行けば応えてくれるという期待感がなくてはなりません。授業を楽しく豊かにするために、調べたい、知りたい気持ちをいかに育てるのかが課題です。情報があふれる現状にあって、自らが進んで学ぼうとする好奇心を育むことは、とても難しい現実があります。だからこそ、‟調べさせられ学習” から ‟調べたい学習” に変え、「教える」から「学ぶ」授業へと変えていくことを、お手伝いすることが学校図書館の重大使命なのです。

私は学校司書として、「読む」「知る」「学ぶ」ことを子どもたちの生きる力にしていくために、学校図書館が何ができるのかを常に考えて、これからも日々子どもたちと先生に係わっていきたいと思っています。

 

学校図書館がある意味と学校司書の役割の大きさに、改めて気づかされました。何もしなくても膨大な情報に包まれる現代社会にあって、本来必要とされた社会問題を伝える情報が埋没している現実があります。このことは、社会的関心が失われているということです。その観点からすると、学校図書館と司書には、子どもたちに対して社会的関心を呼び起こすための重要な役割が求めれれているのではないでしょうか。

学校図書館は子どのたちの心の居場所であり、学校司書は子どもたちと先生の相談者であり、カウンセラーであるのかもしれないと思うのです。

今更ながら、ことの重要性を認識しています。

 

 

青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座が、11月20日(水) 香川大学教育学部で開催され、「引きこもり、ニートの現状と今━とり残される若者たち━」をテーマに、3つの講話が行われました。

1.『ひきこもり、ニートの現状と対策のいま━とり残される若者たち━』 NPO法人KHJ香川オリーブの会 理事長 川井富枝さん

ひきこもり、ニートの子を持つ家族からの実生活で直面する問題のお話でした。親の高齢化によって残された子どもたちの将来に対する不安や、ひきこもりは障がいや病気ではなく現象(状態)であるため、行政の支援制度が十分ではないことを知りました。2011年(平成23年度)ひきこもりに特化した相談窓口「香川県ひきこもり地域支援センター」が、香川県精神保健福祉センター内に設置されました。社会的認知は進んでいますが、障がい者の居場所づくりには国の予算がつきますが、ひきこもりに特化した居場所、作業所にはつきません。居場所づくりが最重点課題だと知りました。

2.『ニートの若者への就労支援の仕組みとポイント』 さぬき若者サポートステーション 総括コーディネーター 鷲見典彦さん(代理の方がお話してくださいました)

働きたいのに働けないことの原因は、対人恐怖や失敗したことで自信が持てないことにあります。さぬき若者サポートステーションは、厚生労働省の事業で県からの委託事業です。支援対象者は 「15歳から39歳であり、仕事に就いておらず、家事も通学もしていない者のうち、職業的自立をはじめとした自身の将来に向けた取り組みへの意欲が認められる者及び家族」 です。ニート支援の今後の課題は、ニートの高齢化やジョブトレーニング先となる親方企業の開拓、不登校の受け皿と居場所の確保です。

3.『ひきこもりの現状と支援の原点』 香川県精神保健福祉センター 副主幹 藤田順子さん

ひきこもりは、社会や他者との接点・関わりが途絶えた状態をいいます。ある調査から推計すると、香川県には18歳~55歳のひきこもり状態にある人は35,000人程いるようです。ひきこもり地域支援センター「アンダンテ」は、相談支援や当事者、家族への支援、関係機関の連携等を役割として設置されています。同じ体験を持つ当事者が出会い、様々な体験を通して次へのステップにつながる場となる、安心して過ごせる居場所が何よりも必要なことです。

当事者の皆さんは、人とつながりたがっています。大人が世間体や過大な期待をしなければ、変わることがあります。地域が持つ資源をフル活用する包括支援が、重要なポイントとなります。ひきこもり、ニートを受け入れる社会が居場所そのものになるべきなのだと気づかされた第4講座でした。