4回目の 「公共施設整備調査特別委員会」

新たな特別委員会が設置され、4ヶ月が過ぎました。(7月17日付けのこの場で1回目の報告をしています)
三豊市の公共施設の再配置について協議する4回目の 「公共施設整備調査特別委員会」 が、10月30日(火)に開催されました。
三豊市は、7町合併によって類似施設が多数存在することとなりました。
市の所有する公共施設は466施設あり、土地の総面積は約215万㎡、建物の総面積は約37万㎡となっています。
老朽化や利用状況、管理運営経費等、これからのまちづくりと福祉持続のために、公共施設の整理、廃止、統合が不可欠となっています。
これまでの協議で、利用者・市民アンケートの実施や公共施設再配置方針の公表、公共施設再配置計画策定と調整会議設置及び公表、パブリックコメント等のスケジュールが提示されていました。
この日の協議は、利用者・市民を対象とした 「公共施設アンケート結果の報告について」 の説明がされた後、 「直面している課題について」 として、放課後児童クラブ(学童保育)を行っている詫間小学校(学校施設利用)と仁尾町福祉会館(老朽化公共施設利用)の2ヶ所を視察しました。
子育て支援事業を教育施設である小学校の空き教室で実施しているところと、小学校から遠い老朽化施設を利用する、2つの代表的な現地を確認しました。
スクラップ&ビルドは、施設の建設目的を明確にするとともに、建物建設、維持管理、運営経費のすべての費用を勘案した、フルコストの視点が求められると思います。(6月21日付の会派勉強会をご覧下さい)
公共施設再配置に向けた関係作業スケジュールを追うこととあわせ、直面している課題にも取り組む方向で協議が進められようとしています。
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“秋本番” で催し物が一杯!

10月も下旬となりようやく “秋本番” を感じる時候となってきました。
秋は、古来から 「天高く、馬肥ゆる秋」 といわれ、四季の中で最も活動しやすい季節であることを表している言葉です。
スポーツ、文化芸術、行楽、食を満喫できる最高の季節となっています。
24日(水)には、三豊市公民館主催で2回目となる 「里山愛好者の集い」 があり、40名ほどの参加で詫間町の塩生山(はぶやま)と博智やま(ばくちやま)の里山歩きが行われました。
25日(木)には、豊中町老人クラブ連合会・豊中大学合同の 「のびのびスポーツ大会」 があり、約250名の高齢者の皆さんが、豊中町農村環境改善センター2階体育館に集まり、11種類の種目で競い合いました。
26日(金)には、三豊市身体障害者協会主催の 「第7回 三豊市障害者スポーツ大会」 が、200名ほどのエントリーで、三豊総合体育館で行われました。
多くの市民の皆さんが、何かの形でそれぞれに合った事で、関わり活動する姿を目の当たりにし、自主自立のまちづくりが、市民の中から盛り上がってきていることを実感しています。
28日(日)には、昨年のスイーツに続き、第2弾 『みとよマルシェ』 がゆめタウン三豊で開催されます。
今回は、地元の農・水・畜産品の良さを発見し活用した “メイド・イン・みとよ の 〔地産品〕 が集結!” します。
老いも若きも、性別も、障害のある人もそうでない人も、誰もが生きがいの持てる生活の実現ができるまちになるよう、関わっていきたいと考えています。

24年9月定例会一般質問報告・2

平成24年9月定例会の私の一般質問の2件目は、 「外国語教育について」 です。
竹島や尖閣諸島の隣国との領土問題などは、日本人の島国ゆえのコミュニケーション力の弱さにあるのではないかと思えてなりません。
今回の質問は、そのような危機感によるものです。
【質問】
日本は既にグローバル世界の最前線から取り残されようとしている。
産業においては日本を代表する家電メーカーの業績悪化、教育においては日本の大学に対する留学者減少、日本人学生の研究者としての海外大学留学件数が世界水準から下回るなどの現実がある。
この現象は国力の弱体化ととられ竹島や尖閣諸島の領土問題として顕著に現れていると考えられる。
多様な世界的諸問題に対して、日本は立ち向かっていかなくてはならない。
そのための人材育成の手段の一つが、本年度より本格実施された小学校の外国語教育であると考えられる。
二点について質問する。
一点目は、どのような日本人を育てようとしているのか、目指す教育目標を問う。
二点目は、外国語教育推進事業の外国語指導助手(ALT)の役割について問う。
私は、世界との関係や領土問題など、大きなところで活躍できる世界に通用する人材の育成は、社会や行政の決まりごとや細かい制度のあり方に影響されると考えている。
これが、教育の基本だと思っているので答弁を求める。
【答弁】
三豊市の目指す子ども像は、二つある。
一つは、大志を抱き創造性を身に付け克己心をも持つどもで、もう一つが、挨拶とありがとうが言える子どもの育成だ。
この二つはなくてはならないものであると認識している。
特に挨拶はコミュニケーションの第一歩で、国籍が違ってもそこから人間関係が始まるため、外国語教育においては、小学校から中学校、高等学校への学習につながるコミュニケーションの素地をつくっていくことに重点をおいている。
二点目については、小学校の外国語教育は5、6年生の担任が行うことになっているが、今は、ALTを派遣している。
中学校は、言語や文化といった理解とコミュニケーションができることを目的としている。
先ず、会話ができることが大事なので、ネイティブのALTの力は大きいと思っている。
三豊市のALTは、報酬指導助手(JET)2名と民間委託助手3名の5名おり、各学校を回っている。
雇用の仕方の違いはあるが、いずれのALTも本当によくやってくれている。
ただ、雇用の形態の違いは活動内容の制約に関係する。
メリットとデメリットはそれぞれにある。
子どもとALTがふれあう時間を用意し、子どもが授業以外でも文化とか人間性を学び、コミュニケーション力が備わる方向で考えたい。
それは、JETの方があると思うので、ALT採用の時には学校現場のアンケートなどを参考にし、十分に検討をし判断していく。
24年9月定例会の一般質問報告を終わります。

24年9月定例会一般質問報告・1

平成24年9月定例会が閉会して、運動会や敬老会、お祭、イベントなど慌しく出来事が過ぎ去っていきました。
今年は、これらの行事に加え、議会基本条例の制定に向けての 「市民と語る会」 があり、例年のような落ち着いた日々の訪れが足踏みしているように感じます。
少々遅くなりましたが、9月定例会に行った一般質問2件について報告します。
今回は、1件目の 「粟島航路の乗船料金について」 の報告です。
【質問】
2013年10月5日より11月4日の31日間、 『瀬戸内国際芸術祭2013』 が、粟島を会場の一つの島として開催される。
また、昨今のよく生きることとは何かを求める離島生活人気が沸き上がる中、粟島は、新たな価値観と魅力で脚光を集めている。
瀬戸内国際芸術祭の発案者であるベネッセコーポレーションの福武会長は、瀬戸内の島々が、本来人がよく生きる場所としていかに相応しいのかを語っている。
真に “ベネッセ” よく生きるとは何かを考える場所をつくりたいと願い、アートによる新たな瀬戸内の島々の価値観を発信しようと考えた。
そして、この場所に世界の子どもたちが集まる場所をつくりたいと構想を重ねてきた。
私は、粟島はこれまでここを守ってきた人々や、よく生きることを求める世代、そして、次世代を担う子どもたちにとって、新たな価値観を生み出す可能性を秘めていると考えている。
人口増加時代の価値観ではなく、人口減少時代だからこそ求められる価値観を見出すことができないか。
このような考え方を基本として、この島に新たな活力をもたらす手立ての一つが、島民が置かれている交通インフラサービスの格差解消だ。
三豊市の交通インフラの市民サービスの核はコミュニティバスで、市内をいつでもどこへでも100円で利用することができる。
しかし、粟島等に住む市民は乗船料金に大きな負担を強いられている。
そこで、 『瀬戸内国際芸術祭2013』 を契機として、乗船料金を島民は100円として、さらに、子どもとともに来島する市民も、島民と同等料金とする仕組みを打ち出せないかを問う。
【答弁】
三豊市民である島民が大きな負担を強いられていることや、瀬戸内国際芸術祭等に向けた観光客誘致の施策が必要なことは承知している。
乗船料金については、今後とも、国の支援策の動向を見極め、国県と協力し、交通弱者の方々にも配慮し、離島航路改善協議会や事業者とも連携して、安心して生活できるよう努めていく。
粟島は、瀬戸内海でも特有の文化を持つ島だ。
歴史、景色、人間のこの島の持つ総合的な魅力が、三豊市民全体に提供できる利益はないのかや、この島の持つ資源で収入を生み出せないのかなど、新たな切り口で考えていかなければならないと思っている。
その大きなチャンスが、 『瀬戸内国際芸術祭2013』 だと捉えている。
この芸術祭は、島民にとっても新しい時代の挑戦だと思い、一緒に取り組んで欲しい考えており、乗船料金だけでなく、ありとあらゆる企画を投入して、芸術祭に臨んでいく。
1件目の報告を終わりますが、今後の展開として、今、子育て支援を切り口とした乗船料金の負担軽減策を模索しています。
世界の子どもたちとまでいかなくても、せめて三豊市の子どもたちがいつでも気軽に訪れたいと思えるような物語と仕掛けを創っていこうと、プロジェクトを立ち上げることとしています。
 

「市民と語る会」が開催されています

10月6日付のこの場でお知らせしたように、10月15日(月)から連夜、三豊市議会による “議会基本条例制定へ 「市民と語る会」” が開かれています。
財田町、山本町、仁尾町と行われ、第4夜となる10月18日(木)は豊中町市民交流センターでの開催でした。
約50名の市民の皆さんにご参加をいただき、議会の用意したパワーポイントと 『三豊市議会基本条例(案) 〔案文開設〕』 資料による説明、質疑応答が行われました。
・年一回以上の議会報告会開催の場所や回数とその方法
・議員定数及び議員報酬、政務調査費等の決定方法の確認
・政治倫理規定の具体性不足
・議会基本条例の見直し手続きのチェック者不在
・以上の様な質問が出ることは、議員一人ひとりのこの条例に対する考えが説明されていない表れだ
等、議会の存在と役割、さらに議員のあり方の本質を見据えた、意見と質問の数々をいただきました。
議会基本条例は、市民の皆さんとともに自分たちでこのまちをつくるという決意を大前提にして、議会が市民の皆さんと正面から向き合うことを約束するものです。
貴重な意見や質問をいただくことで、自らの手によるまちづくりが始まるのです。
これまでご参加いただいた市民の皆さんに、お礼申し上げるとともに、これから開催される詫間町、三野町、高瀬町の残る3夜も、多くの市民の皆さんのご参加をいただき、声をお寄せいただけることを願っています。

平成23年度決算認定

三豊市の平成23年度決算を審査する三豊市議会決算特別委員会が、平成24年10月15日(月)にすべての議案を承認し閉会しました。
決算規模は、一般会計歳入が307億3,678万7,758円で、歳出は288億6,363万9,770円となっており、歳入歳出差し引き額は18億7,314万7,988円となります。
また、10の特別会計歳入合計額は176億6,326万201円で、歳出合計額は169億5,263万4,551円となっており、歳入歳出差し引き額は7億1,062万5,650円となります。
よって、一般会計と特別会計の合計額の決算収支状況は、歳入決算額484億4万7,959円から歳出決算額458億1,627万4,321円を差し引き、その差額は25億8,377万3,638円となります。
この内、翌年度へ繰り越すべき財源5億7,838万5,000円を差し引いた実質収支額は、20億538万8,638円の黒字となりました。
なお、実質収支額の内訳は、一般会計が13億425万8,988円、特別会計が7億112万9,650円となっています。
貯金に当たる基金は、平成23年度末で152億2,000万円余となっており、前年度末と比べ13億1,000万円余の増加になっています。
内、財政調整基金は66億5,000万円弱となっており、前年度末と比べ5億4,500万円の増となっています。
借金に当たる地方債は、平成23年度末で266億7,000万円余で、前年比6.6億円ほどの減となっています。
特別会計債23億円余を加えると、総額は289億8,000万円余となっています。
以上で、平成23年度決算の概要報告を終わります。

視察研修の受入 「トンネルコンポスト方式」

連日、他市議会からの行政視察があり、担当委員会の民生常任委員長として出席しています。
10月11日(木)は、埼玉県狭山市議会会派 『新政みらい』 の3名、12日(金)は、兵庫県加古川市議会会派 『新政会』 の10名の議員の皆さんが、視察研修に訪れました。
たまたま二つの会派とも同じような名称(三豊市議会にもよく似た・・・)で、申し合わせたように視察事項も 「トンネルコンポスト方式」 であり、こんなこともあるのだと不思議な感じがしています。
8月21日付けのこの場でも書き込みましたが、視察研修は 「訪問するもヨシ!」 「受入るもヨシ!」 です。
他市議会の議員さんからの質問の数々で、これまで積み重ねてきた議論の数々を思い返し復習できることは、それぞれの事業の争点と論点の本質を、改めて鮮明にすることができます。
三豊市の “家庭から出る燃やせるごみ” と “事業所から出る生ごみ” 10,000t余/年 の処理のために、 【日本初の方式】 【民設民営】 【建設場所】 【バックアップ機能】 など、乗り越えるべきハードルは現前とあります。
10月16日(火)にも、岐阜県各務原市議会からも 「トンネルコンポスト方式」 の行政視察が予定されているようです。
【日本初】 の注目度は抜群です。
三豊市というこのまちに相応しい方式として、実現に向けて、ますます確かな検証を積み重ねていかなくてはなりません。

“祭” と “まつり”

祭(まつり)漬の週末でした。
10月6日(土)と7日(日)の2日間、私の住む地域の氏神さんの秋の大祭が行われ、五穀豊穣と商売繁盛、家内安全と健康を感謝するとともに祈念する神事が、厳かに営まれました。
これにあわせ、3台の太鼓台(ちょうさ)が勇壮に奉納されました。
本祭の7日の夜は、豊中地域の太鼓台15台が大型商業施設である 『ゆめタウン三豊』 に結集し、 「とよなか秋のまつり」 が開催されました。
8回目となるこのまつりは、ここに開催場所を移して3回目となります。
回を重ねるごとに、三豊市内はもとより県内外にも広く知られるようになったようで、これまでの最高の人出となり、三豊市を代表する “まつり” に成長しました。
このような現実にあり、神事としての “祭” の太鼓台奉納と、イベントとしての “まつり” のあり方を問い直す時期に来ていると感じています。
“まつり” への参加にはやる余り、本来の太鼓台の目的である神事を軽く扱っているのではないかと、誤解を与えかねない情況が見えてきたからです。
誰もが自らの置かれた立場や役割を、懸命に務めようとしています。
この努力を無にすることなく、さらなる発展の力に転化しなければなりません。
継続とは変化です。
“祭” と “まつり” のために 「とよなか秋のまつり」 は、形を変え、姿を変え、まちづくりの象徴として末永く継続できるよう変化し、進化し続けなくてはなりません。
“祭” と “まつり” 関係者の皆さんご苦労様でした。
次の段階へ歩みを進めて行きましょう。
 

市民と語る会

三豊市議会は、議会改革特別委員会を中心にして、地方分権時代に対応できる地方議会となるために、議会改革を推進しています。
先だって9月定例議会初日の9月6日には、三豊市の適正な議員数は如何ほどなのかの議論の結果、次回の市議会選挙から定数を4名減の22名とすることを決定しています。
また、もう一点の主要課題である議会の役割と市民との関係を明文化する “議会基本条例” が、早期制定に向けて議員全員参加で作業が進められています。
そのための手続きとして、この条例の趣旨説明をするために、 『市民と語る会』 を計画しています。
日程は、10月15日(月)の財田町を始めとして23日(火)までに、7ヵ所で開催することとしています。
できちゃった条例にしないためにも、議員一人ひとりの意識改革と市民参加が求められます。
多数の市民の皆さんの参加をお待ちしています。

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平成23年度決算 財政健全化判断比率

9月定例会で設置を決定した三豊市議会決算特別委員会(坂口晃一委員長)が、10月1日(月)・2日(火)・3日(水)・15日(月)の4日間の日程で開催中です。
平成19年6月に制定された 「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」(財政健全化法) で定められた、4つの財政健全化比率の指標は、平成23年度決算で4回目となります。
次のようになっています。
【①実質赤字比率】
標準財政規模に対して、一般会計の実質赤字比率を示すものです。
三豊市は赤字ではないので 「実質赤字なし」 となっています。
【②連結実質赤字比率】
標準財政規模に対して、一般会計に特別会計及び公営企業会計を連結した、実質赤字の比率を示すものです。
【③実質公債比率】
①と②に加え、一部事務組合や広域連合まで範囲を広げて、公債の比率を示すものです。
早期健全化基準 25.0% に対し 8.4% で、平成22年度 9.6% であったことから 1.2ポイント良化しており、健全化を強めています。
【④将来負担比率】
③に加え地方公社や第三セクターまで範囲を広げ、公債費や債務負担など将来に係る負担の比率を示すものです。
早期健全化基準 350.0% に対し 6.2% で、平成22年度 21.6% であったことから、15.4ポイント良化しており、健全化を強めています。
すべての指標算出の分母に共通する標準財政規模は、平成2年度は212億41,470千円であったのが、平成23年度は207億70,114千円と小さくなっています。
その上でなお、指標のいずれもが良化しているのは、公債費の減少と基金増加によって分子が小さくなったからだといえます。
合併特例が利いている間に、さらなる健全化を進めていかなければなりません。