菜の花プロジェクト

三豊市コミュニティバス事業は、本年9月1日の12路線全線運行開始に向け進んでいます。
既に、旧町からの既存(一部変更及び延長・短縮)5路線については、7月1日から運行が始められており、皆さんもその姿を見かけていると思います。
全国の環境先進自治体では、コミュニティバスをBDF(バイオディーゼル燃料)で走らせる試みが行われています。
三豊市では「三豊市地域新エネルギービジョン」において、協働のネットワークとNPO等の育成による“菜の花プロジェクト”の実施への期待が明記されています。
私は、三豊市のコミュニティバスも、食用廃油や菜の花(ひまわり等)からなるBDFでの運行ができればと考えていました。
以前から環境とまちづくりをテーマとした、行政と市民との協働による活動を模索する会合が、何度か開かれていました。
7月30日(月)、「特定非営利活動法人 香川ボランティア・NPOネットワーク」の呼びかけによる「第3回 三豊市菜の花プロジェクト研究会」が開かれました。
そこでは、“菜の花プロジェクト三豊モデル確立事業”のための調査計画についての話し合いが行われました。
経済産業省四国経済産業局の指導による、補助金を利用して活動します。
<本事業の調査内容>
資料文献調査、踏査、ヒヤリング、アンケート、旧7町における説明会とワークショップを行う。
具体的な調査としては、学校給食や家庭、地域内の事業所等から排出される食用廃油の排出量及び処理・利用の実態調査を行う。
さらに、コミュニティバスの運行実態を明らかにし、コストを含むバイオディーゼルによる運行実現性を調査検証する。
また、市民燃料としての流通の可能性を明確にする。
併せて、休耕地の実態を調査し、資源作物生産の実現性を検証する。
これから早々に、”菜の花プロジェクト「三豊モデル」確立事業推進委員会(仮称)”を発足し取り組んでゆくこととなりました。
三豊市でも確実に、行政頼みだけではなく市民発の協働のネットワークの芽生えのあることを感じています。
参考:2006.12.9書き込み
    2007.3.31書き込み

「フルーツ王国みとよ」の取り組み

参議院選挙でばたばたとして、落ち着いて物事を考える時を持てない一週間でした。
遅くなりましたが、7月20日に行われた、建設経済常任委員会での“『フルーツ王国みとよ推進室』の取り組み報告”をお伝えします。
先ず、方針として三豊市のフルーツ(農産物)を、市の活性化と一体感醸成のための、地域づくりの一つの素材として政策展開するというものです。
農産物やそれを使った加工品を「三豊市ブランド」として、全国に情報発信することで三豊市のイメージ向上をねらいます。
次に、これまでの取り組みとこれからの作業予定について説明がありました。
①ゆめタウン関係
・イズミ本社商品部青果課長と協議を行っている。
・地場産品の販売に向けての組織づくりについては、九州地域のモデル店舗である久留米店の視察報告があった(7/18・19)。地場産品売り場面積20平米。月間売り上げ500万円。青果物売り上げの35%のシェア。JAが取引窓口となり、生産履歴の徹底を図っている。手数料としてイズミへ20・JAへ8%の経費。
②PR戦略
・デザイナーやプランナーへの委託業務として、情報誌やホームページ・同梱のメッセージカードなどの企画検討を行っている。
・料理コンテストや食育教室の検討。
・三豊まるごとフェア(仮称)の検討を行う中で、岡山県真庭市の「海の市・山の市2007真庭」視察を予定している。(9/30)
③特産品の発掘・認定
・三豊市ブランドに相応しい特産品の発掘と認定。
④特産品開発
・支援事業の研究。
⑤遊休農地対策
・生産体制と新たな作物の検討。
⑥調査
・生産から流通販売そして消費への、市場一環調査。
ブランド確立には、品質の保証された作物が一定量安定供給される必要があります。
基本となる「農業政策の現状と今後の戦略」の研究レポート報告があり、“チャレンジみとよ計画”の提案が有りました。
*農家の意識改革≪チャレンジ・あぐりプロジェクト≫
*遊休農地(竹林)対策≪農地再生プロジェクト≫
*地域内食料自給率の向上≪フード・リンク・プロジェクト≫
*バイオマスタウンみとよ≪和(なごみ)プロジェクト≫
これら4つを受けての
*宣伝戦略≪クロスメディア・プロジェクト≫…「み」らいが「と」きめく「よ」かん   「み」んなが「と」にかく「よ」いことしよう   「み」んなで「と」もに「よ」ろこびあおう   など。
「フルーツ王国みとよ」プロジェクトは、上っ面のブランド展開ではなく、三豊市の未来を担うであろう農業(一次産業)を、いかに構築するのかという“まちづくりの根幹をなす”という視点を欠かすことはできません。
パワーポイントによる荒脇さんの説明は、人の世の本質を見据えるところに創造の起点をおき、三豊市農業の過去・現在から未来を読み解く良くできたすばらしいものとなっていました。
羅針盤はできました。
さあこれからどうするのか?
ともに智恵を出し合い取り組んで行きましょう。

「ゆめタウン三豊」現状と予定

まちづくり調査特別委員会で「ゆめタウン三豊」出店に関し、市道整備と今後の予定の報告がありました。(7月11日)
①市道整備について
高松方面からの国道11号線右折進入路として、出店計画地(旧寿電子跡地)東側に隣接する、市道六ノ坪2号線の拡幅(幅10㍍)のための、国道交差点道路用地購入に関するものです。
土地 約445平方メートル
建物 3か所(住宅・元借家・営業倉庫)
国の事業である11号線拡幅予定区間ではあるが、国の予算措置がされていない現状、国土交通省の用地購入負担は困難の状況。
よって、三豊市の負担となり補正予算が必要となる。
補正予算額は、用地及び補償費合わせ8千万円~1億円と予測される。他に、土地・建物の鑑定費用並びに実施設計費用が必要となる。
但し、今回の補正予算相当額は、すべてが市の負担ではなく、後からイズミより周辺整備費として賄われる方向で調整中である。
②今後の予定について
7月10日頃より、地耐力調査のためのボーリング調査開始。
8月に入り、地元説明会、解体工事着手、建設工事(造成)着手予定。
また、これらの動きと平行して、出店希望者説明会や地元消費者代表との協議会が開かれる予定。
11月、建築工事着工予定(基礎及び本柱)となっている。
尚、一部店舗計画の変更の説明がありました。
50の専門店の予定を60店舗に増やし、店舗面積21,000平方メートルを28,000平方メートルに、駐車場台数を1,750台から2,100台に増える計画となります。
1・2階を売場として3階と屋上を駐車場とする本館設計となるようです。
その他で、前回の当委員会において私から確認を求めていた、映画館施設の検討について報告がありました。
土地面積の制約もあるが、中途半端な規模では集客力と娯楽性に弱く、総合的な魅力に繋がらないため、現条件下では可能性はないとのことでした。(宇多津ビブレ規模が必要)
色々と情報が飛び交っているようですが、このような現状と予定です。

桑山小学校区会議

渇水も台風4号のおかげで、一夜のうちに早明浦ダムも満水となり、やれやれと言ってところです。
いまだ、梅雨明けの便りは届いていませんが、本格的な夏のようなここ数日です。
7月19日(木曜日)、三豊市立桑山小学校区青少年育成会議に、青少年育成アドバイザーとして出席しました。
青少年育成校区会議は、「みんなで子どもを育てる県民運動」推進のために、香川県下の188校区有る小学校の内、100校区で設けられています。
三豊市では、すでに10校区で取り組まれており、本年度(平成19)新たに桑山と比地小学校の2校区が県より指定され取り組みを始めています。
桑山小学校区会議の開催にあたり、活動への指導の依頼がありました。
長い間遠ざかっていたため、忘れていることばかりです。
青少年育成アドバイザーについて、この機会に研修時に提出したレポートを読み返してみました。
私の「青少年健全育成」に関わる原点でした。
以下、当時のレポートです。
≪第1分冊≫伸びよう 伸ばそう 青少年    (平成16年記)
私は、「人間の一生は、誕生という親との運命的な出会いで始まります。」で始まるこのテキストの学習の中で、子どもは、生まれたいと思い生まれたのではないが、生まれることを望まれて生まれてきたのだという、忘れかけていた大切なことを気づかされました。
子どもの成長にとって、親の責任が絶大なのは誰もが知っているし、親は子どものためと頑張る程に子どもの成長に負の影響を与えかねないことも感じています。
ところが、現実にある多くの親は、教育過熱の状況をつくり子どもたちを追い込み非行に走らせてしまったり、そのような親に限って家庭がどんな役割を果たすべきかについて、よく理解していない罪深いものでした。
私は、小学校のPTA活動に携わり、子どもが人として成長するには社会すべての関わりが欠かせないことに気づかされました。
そこで始めたのが、子ども・親・先生・地域の人の参加による、地域を巡る“ふるさと再発見の旅”でした。
家庭・学校・社会のそれぞれの教育の連携の重要さを実体験したすばらしいPTA行事でした。
今、市町合併などで地域社会は大きく変化しています。
子どもや家庭に関係なく学校のあり方も様変わりすることは、避けられない状況です。
だからこそ、家庭・学校・地域社会それぞれの実状を再認識した、広域的青少年育成計画とその実践が急務だと考えます。
600字詰め原稿用紙に、何とか詰め込んだことを思い出しました。
教育は、本質を見極めた発想からの展開が、特に求められることを肝に銘じています。

建設経済視察研修(4)

雨の浅倉を後にし、次に向かったのは長崎県佐世保市の、長崎県栽培漁業センターでの 「栽培漁業-資源を育む海づくりを目指して-」 の研修を行いました。
三豊市も合併で、山あり平野あり海ありと、多様な自然を内包するまちとなりました。
とりわけ、海を持つ仁尾・詫間地域のこれからの漁業の可能性と、それに携わる人たちの暮らしの未来像を探ることができればと思っています。
栽培漁業とは、「水産動物の卵や稚魚を人の管理下におき、適当な大きさまで育成した後に天然水域へ放流し、つくり育てる漁業により水産資源の持続的な利用を目指す」と言われています。
長崎県栽培漁業センターは、(株)長崎県漁業公社が県から委託され管理運営を行っています。
センターの目的は、重要な魚介類の種苗を大量に生産し、放流用として県内の漁業者へ供給する、栽培漁業の拠点として設立されました。

種苗は、生産年間計画に基づき生産されています。
しかし、種苗栽培だけでは栽培漁業の目的は達成できません。

「豊富な種づくり」として、高級魚の新栽培種開発や、中間育成施設の整備。
「魚の家づくり」の魚礁や海藻の海の森づくりが進められ、放流稚魚が成長する環境を整備しなくてはなりません。
また、「漁業の秩序づくり」として、小さな魚は捕らないと言った資源回復計画に基づく漁獲の徹底などは重要なことです。
せっかく種苗放流をしても、ルール無視の密漁が横行しては意味をなしません。
まさに、資源を育む海づくりを目指しての栽培漁業は、種苗生産・中間育成・放流・漁獲の淀みない循環が重要なのです。
漁業に限らずどんな産業でも、持続可能な形態が基本だと思います。
今回訪れた「さいさいきて屋」「木質バイオマス化発電システム」「博多万能ねぎ」、そして「長崎県栽培漁業センター」といい、いずれも継続と発展・循環とは何かを考えさせられた貴重な視察研修でした。

佐世保港の護衛鑑と海上自衛隊佐世保資料館

建設経済視察研修(3)

研修の2日目(4日)は、福岡県朝倉市の「福岡県朝倉地域農業改良普及センター」での、“博多万能ねぎ”の生き残り戦略の研修から始まりました。
この地域での青ねぎ生産は、昭和30年代に筑後川の豊かな水と、肥沃な土を基に数戸の農家から始まりました。
昭和50年代に入り、暖冬による豊作で価格の下落した中、首都圏市場販売担当者は、驚くべきものを見たのです。
朝倉の青ねぎは、福岡市場で100グラムわずか20円に対し、江戸川区のあさつきは400円で取り引きされているのを目撃したのでした。
「生でよし、煮てよし、薬味によし」の朝倉ねぎもコンパクトで東京好みにすれば、首都圏市場で売れると気づいたのです。
折しも、山陽新幹線博多開通。
ブランド名を“福岡高級青ねぎ”から“博多万能ねぎ”と改名し、「博多」ブームに便乗した絶妙のネーミングとなりました。
さらに、日航との粘り強い交渉の末に「夕方出しても朝セリに間に合う」空輸を始めたのでした。
日航の鶴マークのついた新鮮で高級イメージの“博多万能ねぎ”が、青ねぎ市場を席巻することとなったのです。
フライト野菜の魁でした。
農産物の市場は「産地は動く」と言われています。
これまでの長年市場トップを守り続けてきた“博多万能ねぎ”も、バブル崩壊後安い輸入農産物や、国内の他産地に追われ、最盛期(平成5年)に販売高50億円有ったものが、平成13年には30億円を下回ったのでした。
この現状を打開するためにとられたのが「博多万能ねぎ産地の生き残り戦略」の展開でした。
平成13年、ねぎ部会や関係機関による「博多万能ねぎ産地プロジェクト」を立ち上げることから始まりました。
アンケートが実施され、販売額の急激な落ち込みの原因究明で、これまでの欠点が明らかになってきました。
①生産農家はブランド力に甘えた生産や販売を続けていた。
②産地として、省力化やコストダウンの改善への取り組みがおろそかにされ、過酷な労働環境におかれていた。
更なる分析の結果、ねぎ部会が農家(部会員)からの問題への対応ができず、部会への信頼感が低下しており、産地が崩壊するおそれのあることや、野菜の一担当だけでは限界があり、改良普及センターの総合力を活かした支援が不可欠であることが判明したのでした。
N(ねぎ)プロジェクトの取り組みは、平成14年度から普及指導計画の重点課題と位置づけられました。
産地がどんな目標を持つのかの、意識の統一に重点を置く取り組みが始まりました。
①個々の部会員の抱える問題点や課題を聞き取り、どんな農業をしたいのかによって、農家を3つのタイプに分類しました。
Aタイプ【企業的経営】   :目標所得 1,000万円以上      24戸 14%
Bタイプ【家族的経営】   :目標所得 500万円~1,000万円  56戸 32%
Cタイプ【やりがい的経営】 :目標所得 500万円以下        93戸 53%
それぞれの経営形態ごとに、個別相談会で経営改善支援を行うことで、農業所得の向上が図られました。
②部会員自らが課題解決できる生産者主体の、技術・労働・販売の3つのワーキンググループを立ち上げました。
普及員と農家がともに問題や課題解決できる「自ら考え、実践する産地」への変身へ一歩踏み出しました。
産地プロジェクトのこのような取り組みにより、年間3,000トンの出荷量で平成14年から売り上げ増へと転じています。
PR活動にも積極に取り組んでいます。
首都圏の小学校へビデオの食育教材の提供を行い、アンケートのお礼に給食用に「博多万能ねぎ」や、種を贈り理科の学習に役立てていただいています。
ひとつひとつの農家が産地の顔となり、地道な取り組みを受け継ぐ後継者が育っています。
「万能ねぎ産地は、かつての栄光に溺れることなく部会発足当時の原点に立ち帰り、消費者にとって本当にいいものをつくる」をコンセプトに、安全・安心な「博多万能ねぎ」づくりに、産地一丸となり新たな伝説づくりに挑戦しています。

建設経済視察研修(2)

初日(3日)のもう一か所の研修先は、山口市の木質バイオマスエネルギーを実証研究している、中外炉工業の「バイオガス化発電システム」でした。
この地を研修先に選んだのは、三豊市の竹林対策の一つとして、竹のバイオマスエネルギー化の可能性を探るためです。
この「バイオガス化発電システム」は、製材所である企業組合ホーメックから排出される、木質チップや市中から持ち込まれる剪定草木を原料としています。
ガス化炉は、“間接式ガス化の原理”を用いた間接加熱方式で、原料中の可燃ガスを効率よく取り出します。
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間接加熱方式で得られた可燃ガスは、2,500~3,500キロカロリーの高い熱量を持ち、ガスエンジン発電機で安定した電力の供給を可能にします。
また、エネルギーの回収効率は、発電による電力(20%)と合わせ、廃熱を蒸気(23%)や温水(8.5%)として利用するため、木質バイオマスの持つエネルギーの約50%が回収されます。
バイオガス化工程からは、バイオガスの他に副産物として炭が発生しますが、外部加熱源(熱風発生炉)の燃料として利用します。
そして、燃焼後の灰は植物の育成に適した微量要素が多く含まれており、林野や農地の土壌改良材として有効利用されています。
このシステムに利用可能なバイオマスとして、「木質チップ」以外に「コーヒー粕」「お茶殻」「麦茶殻」「もみ殻」「稲わら」「野菜絞り粕」「野菜屑」「天ぷら粕」「醤油絞り粕」「パン屑」「竹」「果汁絞り粕」「焼酎粕」などが有ります。
システムの導入の検討に当たっては、地域性(自然環境・風土・産業基盤)に応じた多様な背景と思想の有ることを、改めて知る機会となりましたが、経済面には相当に慎重な調査が必要です。

建設経済常任委員会視察研修(1)

7月3日(火)~5日(木)の3日間、建設経済常任委員会視察研修に行って来ました。
3日は、地産地消と地域農業振興のテーマで、今治市の「JAおちいまばり さいさいきて屋」と、山口市の製材企業組合ホーメック内に有る、木や竹のエネルギー資源を研究している「木質バイオガス化発電システム」の研修となりました。
「さいさいきて屋」は、JAおちいまばり農産物展示直売事業として、今治市中心部から約3キロメートルの国道196号線沿いに、本年4月25日にオープンしました。
“つよい農業づくりをめざす”を掲げ「さいさいきて屋」は運営されています。
事業の理念と目標は、地産地消を進めることが地域農産物の生産・消費拡大、農家の農業所得増へと繋がる、ことにおいています。
それは、生産者と消費者が互いの「顔の見える関係づくり」が求められていると言うことです。
このために、「地産地消型地域農業振興拠点」を整備し、地産地消の推進・地域農業の振興・農業の担い手の育成・安全安心な食料の安定供給を実現し、農業所得の向上を目的とすることです。
「さいさいきて屋」は、駐車場270台を持ち、地元農産品の販売だけでなく、体験型市民農園や地消レストラン、加工施設などを併設しています。
<施設概要>
①地産地消型農産物展示販売施設(直売所) 売り場面積562坪は同一業態では日本一
②新技術・新品種実証農園 519坪
③体験型市民農園 2,319坪
④地消レストラン(食堂)+料理実習状 101坪
⑤加工施設(パン工房・フレッシュジュース・アイスクリーム工房) 54坪
⑥地産地消研修施設 36坪


オープンして2ヶ月を過ぎたところで、まだ成功したとは言い切れないとのことですが、集客状況や月間売り上げから予測して、年間売り上げ目標の14億円は達成は見込めるとのことです。
ただ、今治産以外の農産品以外は、扱わないことを基本コンセプトとしているために、季節による作物の出荷量の変動により売り上げの増減が心配されるようです。
行政の補助金を断り、JAの自己資金だけで進められた「さいさいきて屋」のオープンまでの経緯は、徳島県上勝町「彩り」の横石さんに似た物語が有ったのでした。
農家にとって最も良い形とは何なのかを突き詰めた、シンプルでありながら熱く心に伝わるお話でした。高い理念と、それを実践する人材とリーダーの必要性を痛感した研修でした。

豪雨と雷の早朝ランニング

いつもと同じ月曜日。
午前6時に桑山小学校を上田校長先生とスタート。
ちょっと曇り気味だが、渇水で乾燥しきった空気とは全く違う、水の潤いが一杯の空気を思いっきり肺に入れると爽快です。
快調にいつものコースを一歩一歩進んでいました。
いつもの交差点、いつもの信号機、いつもの車の流れ、いつものウオーキングの人。
ところが、1キロメートルほど進んだときに、ぽつりぽつりと雨の気配。
「濡れるくらいでちょうどいい、雨不足にもってこいの雨ですね。」
そんな会話も束の間、雨足はどんどん激しくなってきました。
なおもいつものコースを2キロほど行くと、ますます雨足は激しさを増しどしゃ降りを通り越してバケツをひっくり返したような、洒落にならない景色となっていました。
以前に「ランニングは修行のようなもの」と言いましたが、「ピカッ!ゴロゴロ!」の雷さまの洗礼のおまけ付きで、臨場感一杯です。
さすがに師匠も、雷さまにお臍をとられたのでは笑い話にもならないとの判断で、「今日は、近道をして返ろう」ということになりました。
一路桑山小学校へ。
シャツやジャージ、シューズは勿論、パンツの中までぐっしょぐしょになりながら川のような道をひた走った約4キロメートルの出来事でした。
桑山小学校で師匠に別れを告げ、我が家に到着。
携帯電話の時刻を見ると、半時間に満たないのです。
長いようで実に短い出来事だったのでしたが、自然を全身で感じることのできた「豪雨と雷の早朝ランニング」の御利益でした。