7月1日から31日の1ヶ月は「家庭教育啓発月間」です。
初日の1日、サンポート高松で青少年育成香川県民会議・香川県・香川県教育委員会・香川県警察本部の主催による 「みんなで子どもを育てる県民運動」香川県民大会 夏の青少年非行防止香川県民大会 が開催されました。
「地域に根ざした県民運動の展開、犯罪のない安全で安心なまちづくり」を大会テーマとして、講演と事例発表を通し、心豊かな子どもを育てるために、県民運動や青少年問題について皆で考えようというものです。
基調講演は、ラジオの「テレフォン人生相談」でおなじみの、心理学者で早稲田大学教授の加藤諦三先生でした。「心豊かな子どもに育てる心理学」の演題で行われました。
現代社会の問題の現状として、「努力の報われない時代」になっているということです。
この時代に3つの若者の階層ができています。
「1」 非社会的若者:社会の共通感覚(あらかじめの合意)が欠如している。違法ではないがするべきことでないことを抑制できない。(女子高校生が自分の身に付けていた下着を、欲しい人に売ったりする。)
「2」 反社会的若者:違法行為をするから分かりやすい。
「3」 危機階層予備軍の若者:過剰に社会に適応している。実はこの若者が問題だ。
今、事件を起している若者の多くが「3」のタイプである。彼等の背景にはどんなことが見えているのか。分析と調査データを紹介する。
*教育熱心でありながら不登校になってしまう。
*世界一教育熱心なのに家族の絆が崩壊している。
*世界の若者に「どんなとき生きがいを感じるか」のアンケートをとると、家族と居るときと答えた日本の若者は最低の21.3パーセント、韓国が42.5パーセント、アメリカが77.8パーセントの結果となっている。
日本は父母とうまくいっていない若者が一番多いのです。現代は心理的不健康の時代だといえるということです。その結果、不登校・引きこもり・ニート・家庭内暴力・ネット心中・サラリーマン神経症 鬱病・子育てノイローゼ他、日本以外の国では大きな問題になっていない事象が多発しています。
問題なのは、真面目な子どもの社会的事件にあります。事件が起こると報道は「家族は仲良かった」「ケンカはしていなかった」などと報じますが、本当にケンカをしていないから中がいいのでしょうか?。また、事件を起した子どもを接見した弁護士のコメントを「まったく正常に見える」「普通の家庭の子」と伝えます。その上、校長は「模範的な生徒」と答え、彼を知る人たちは「絶対にそんなことをする人じゃない」という言葉を流します。
これらのすべての報道は、彼等の外しか見ていなく、内側を見ていないのです。人を評価するときに心を見ていないということです。たとえば、お母さんが好きで手伝いをすることと、お母さんに褒められたくてするのとでは、行動は同じでも心はまったく違うということです。
何故そんなことがおきるのかの問題は動機にあるのです。動機には、愛情・恐怖感・孤独感(防衛的性格)・規範意識などがあります。肝心なことは、子どもの動機が読み取れるかどうかによって”報われる”かどうかが決まるのです。
「努力の報われる時代」とは、子どもの行動や言葉に囚われない心を見る子育てができることなのです。先ず、気持ちを汲み取り、次に教え、そしてフォローすることです。子どもが素直になっているから言うことを聴けるのです。ところが現実は、悲しいことに親子の役割が逆転しているのです。
真面目な子どもほど、親の気持ち(動機)に答えようとしているのです。ここに日本の子育ての大きな問題があるのです。
私にとって、加藤先生の言葉のすべてが衝撃的で、目から鱗の落ちる思いでした。
後になりましたが、「みんなで子どもを育てる県民運動」実践活動優秀事例表彰優秀賞に三豊市から大浜学区子ども見守り隊が、他の6団体とともに選ばれました。おめでとうございました。
様々なところへ出かけ、色々な人と出会い話を聞き考えることの大切さを思い返させていただいた大会でした。
家庭教育指導者養成講座第2回
6月25日第2回の「家庭教育指導者養成講座<基本講座>」に参加しました。
今回の講座は「子どもの心と体の発達」をテーマに”思春期の子どもにどのように接したらよいか。特に性の問題を中心に考える。”の内容で講師の先生の講演を聴く形で行われました。
恥ずかしながら私は知らなかったのですが、この講師の先生がすごいのです。これまで助産師として2.000人の子どもを採り上げ、また、そばでの付き添いを入れると10.000人の誕生を見守ったその体験を、性の話を通し「いのち」の大切さを全国各地で語ってきた人でした。NPO法人 いのちの応援舎代表 助産師山本文子さんでした。
さもありなん、受講生と一般の聴講の方で会場は満席。これほどの聴衆を目の当たりにして、改めて家庭の中で「いのち」の大切さを伝えてゆくことの必要性と難しさを突きつけられた思いでした。
日々、命を採り上げる人の、「いのち」のお話でした。
若者の事件が起きると全国各地から講演依頼があります。荒れた高校に講演に行くことがあります。そんな高校だから当然静かになりません。ところが、彼等・彼女等の何気ない会話の言葉に応えると、急に静かになります。なぜなら、彼等・彼女等はこの大人は自分たちの話を聴いているし、聴いてくれるんだと感じるのです。子どもは無視されることが一番嫌いだからです。
思春期の子どもたちを前に、講演でいつも始めに同じことを言います。
「私の話を自分のこととして聴いてね」と。性教育の大切さや性器の話をします。男の命の元は射精で、女の命の元は月経です。両者に大きな違いがあります。男は気持ちいいが、女は痛いししんどいし、イライラするし貧血も起すんです。特に、男の人は知っておいてくださいね。
さらに避妊の話をします。
日本の若者に感染症が異常に多い。コンドームは大切な避妊具であり、感染症を防ぐ効果的なものです。こんな大切な知識を充分に知った上で、「今を大切に生きてください」と言います。性とは生きることそのものです。だから、性教育は「いのち」の教育なのです。
最後に、思春期の子どもにどのように接したらよいのかに迷ったときの対処として、山本さんから3つの方法が示されました。
1.僕どこから生まれたの?と聞かれたときは、出産の感動を伝える。子育ての大変さは、ほかのことが便利になっているのに何にも変わっていない(紙おむつができたくらいかな)。子育てが辛く大変なときやしんどいときは、人に助けを求める。
2.母乳を与えている写真を見せる。説明は要らない。
3.抱きしめる。抱きしめられると元気をもらえる。抱きしめられていない若者のセックスの初体験の時期が早い。セックスをすることで抱きしめてもらい、寂しさを癒しているのではないか。
生命の誕生という「いのち」の現場に、日々身を置く人のごまかしようのない体を張ったお話でした。
私は、少子化や子育てにかかわる問題は経済や労働条件の改善で解決するとは思っていません。「いのち」はどのように生まれ受け継がれてゆくのかの「いのち」の教育を、体を張って取り組むよりほかに、解決の方法なんかやっぱりないのかと感じた瞬間でした。
「ぼっこ助産院」と「傾聴ボランティアひなた」の発展と、1日も早い1億円の借金が完済できますこと、そして山本先生とメンバーの皆様のご活躍とご健康をお祈りいたします。
家庭教育指導者養成講座
6月18日(日)、三豊市高瀬町農村改善センターで開催された、「家庭教育指導者養成基本講座」に参加しました。
この講座は、香川県教育委員会の主催で行われ、
趣旨は、「近年、家庭教育に不安や悩みを抱える親が増え、その支援が求められていることから、親からの相談に適切に対応するための基礎的な学習機会を提供し、指導者を目指す契機とする。」とあり、家庭教育ボランティア活動に関して学習意欲のある方等を参加対象として催されています。(ということは、参加した私も勿論学習意欲のある方等、ってこと?!・・・・・)
県内3ヶ所(三木町・宇多津町・三豊市)で平行開催され、三豊市の会場の日程は6/18(日)・25(日)・7/2(日)の3日間となっています。
第一回のテーマは、「家庭教育支援のあり方と今後の課題」についてで、香川大学生涯学習教育センターの清國助教授による基調講演がありました。地域での子育てがますます重要となっていることに始まり、子どもたちの学力や体力が低下しているのは、我慢できないことが大きな要因であることの話がありました。家庭内で力をつけるには、手伝いをさせることが一つの方法であるということ。ところが、現状は大人の都合でやらせていない家庭のあり方に問題があるとの指摘でした。
教育には3つの場所があります。学校・社会・家庭です。その中で、学校と社会教育は外部から支援ができるが、家庭教育は内部まで入っていきにくい。しかし家庭の教育の力を付ける支援をすることはできる。だから家庭教育支援が求められているのです。皆さんも地域の家庭教育指導者になるよう頑張ってください。
といったお話でした。
5グループに分かれてのKJ法によるワークショップが行われ、我が第4グループは、愛情という炎で煮詰められた寄せ鍋家族を絵にした家庭教育支援のイメージが出来上がりました。
参加した皆さん誰もが学習意欲満々で、後の2回の講座が楽しみです。どうぞよろしくお願いいたします。
開催地ということで、お世話している三豊市教育委員会の岩倉教育長・生涯学習課の曽根さんご苦労様です。日曜日ごとの開催で、後2回よろしくお願いいたします。
付録・・・・・・・・
市町合併とは思わぬ再会を招くものです。同じグループの中に、中学・高校の同級生が混じっていました。自己紹介されて始めて気づいたのですが、女性は分からないものです。どこで誰に見られているのか分かりませんね。くわばらくわばら。私と同級生ですから○十歳のはずですね。同じグループの奥様から、お嬢さんなんていわれていたのですからお許しを。お互いいつまでも青春で行きましょう。
6月定例市議会と驚く話
今日、平成18年第2回三豊市議会定例会議が開会されました。会期は6月23日までの15日間です。
議案の提案説明に入る前に、横山市長より行政報告として、当面する重要施策などの経過について報告がありました。
総務部関係として、各支所ごとに自治会長を開催。三豊市内545の自治会長さんほぼすべての出席で、各支所ごとに自治会連合会支部が設立された。5月30日に各支部より選出された支部長、副支部長によって「三豊市自治会連合会」が設立された。
「移動型市政」については、4・5月と支所での市町業務を実施。改めて行政区域の広さを実感。市民の皆様方や職員と話し合う機会をもう少しつくりたい。
「幼稚園・保育所の保護者との対話集会」については、4月河内・5月平石幼稚園で実施。貴重なご意見をたくさんいただいた。教育は最大のテーマと考えており、今後も月1回のペースで教育長と一緒にまわる。
政策部関係として、まず、市の出資する法人関係の人事の報告。「株式会社みの」「高瀬天然温泉グリーンヒル株式会社」及び「株式会社たからだの里」は市長が代表取締役社長に、「三豊市土地開発公社」「三豊市国際交流協会」及び「サービス公社みの」については、助役が理事長に就任。「仁尾マリーナ株式会社」は、出資比率が50パーセント以下のため、監査役に助役が就任。
次に、地域審議会は5月11日から31日までの間7町で開催。市民の目線から見た多くの意見や提案は、後日、要旨を報告したい。
行財政改革については、4月1日に行政改革推進室を設置。市長を本部長とする「行政改革推進本部」を設置し、全庁的に取り組んでいる。今月中に、市民や専門家による「三豊市行政改革推進委員会」を設置することとしている。
市民部関係として、平成18年度三豊市地区衛生組織連合会の総会が開催された。会長に山本町の渡辺清氏、副会長には三野町の坪内啓三氏と豊中町の三野武夫氏が選任された。各支部への助成金やゴミ分別・粗大ゴミの取り扱いなどのほか、今後の環境・公衆衛生の取り組みについての意見交換を行った。
以上のような内容でした。
議案の提案説明があり、大綱的な質疑があり1日目の日程は終了しました。
13日(火)から、一般質問が始まります。私は「子どもたちの安全安心のための取り組みについて」をテーマに行います。
実は、会議終了後の全員協議会の内容がすごかったのです。
三豊市土地開発公社の「原下工業団地(旧高瀬町)の土地造成事業に係る事業損失」についての物でした。
17年度末簿価 2.152.914.166円(21億5千3百万円弱)に対し、実勢価格予想 9~10億円で、その差額は約12億円の損失予測との説明があり、早期に処理したいとのこと。処理が遅れれば遅れるほど損失額が増えてゆく。いろいろと複雑な経緯があるようですが、すべての情報を曝け出さなければ、いかなる結論も導き出せません。説明を聞いているうちに頭がクラッとしました。
今日のところはここまでとして、私も少々頭を冷やします。詳しくは後日。
6月定例市議会に向けて(パート2)
前回の補正予算案に続いて、そのほかの提出案件についてのお知らせをします。
今回の提出議案数は、一般会計・特別会計・地方公営企業会計の補正予算案5つを含む27議案となっています。補正予算案以外の議案の主なものは、次の通りです。
専決処分の承認を求めることについてが3議案。
三豊市環境審議会条例の制定が1議案。この審議会は三豊市の環境保全に関する基本事項を調査審議するために置かれます。
条例の一部を改正する条例が6議案。その中には、教育民生常任委員会で協議した、乳幼児医療費助成と母子家庭等医療費支給の窓口無料化についての条例改正が含まれています(4月21日書き込み)。
橋梁架替事業委託契約締結について、「市道大辻大野線西光寺橋橋梁架替事業」を香川県と工事の契約を結ぶのが1件。平成16~19年度に掛けての事業で18年度は160.000千円の契約となります。
市道の路線認定について、山本町の「調整池北線」・「調整池南線」と高瀬町の「西部浄水場線」の3件。
指定管理者の指定についてが10件。「たくまシーマックス」・「三豊市粟島海洋記念公園」・「三豊市仁尾マリーナ」・「三豊市高瀬町総合交流ターミナル施設(高瀬天然温泉)」・「三豊市高瀬町産地形成促進施設(高瀬天然温泉)」・「三豊市山本町産地直売所」・「三豊市つたじま海水浴場施設及びキャンプ場」・「三豊市秩父ヶ浜海水浴場」・「三豊市高瀬町朝日山資料館」・「三豊市詫間町紫雲出山遺跡館」となっています。
まだ幾つかの追加議案があるようです。9日開会の6月定例市議会に向けて、調査研究を進めます。
6月定例市議会に向けて
9日からの6月定例会に提出される議案の説明がありました。
今日は、予算についてお知らせします。
三豊市始めての3月定例会で可決された予算は、7町が持ち寄った積み上げ予算で政策的経費及び投資的経費は組まれていませんでした。したがって、今回提案された一般会計の補正予算案は、骨格予算として編成された当初予算に追加される、政策的・投資的施策に対してのものが多くを占めています。
予算規模は、一般会計補正予算額10億67、066千円の増額となり、総額273億77、066千円となります。
内訳の中で私の気になっていた主な事業は、次ぎのとおりです。
1.水道事業会計負担金として、160,000千円。
山本町河内長野地区の上水送水施設建設事業のために、合併特例債を一般会計で借り入れ、水道事業会計へ負担金として対応。
2.地域新エネルギービジョン策定等事業に、9,001千円。
地球環境負荷と化石燃料消費量の低減のため、新エネルギーの導入を図ることを目標とし、基礎調査・ビジョンの策定調査・報告書の作成をし、新エネルギー利用の具体的な導入施策の検討をを目的とする。
3.地域防災計画策定業務に、5.000千円。
旧町の地域防災計画を見直し、新規計画を策定。風水害等編と地震対策編及び資料編に分けて作成する。あわせて、防災マップも作成する。
4.防災行政無線整備事業に、2.300千円。
市内全域をカバーする防災行政無線施設を整備し、市民の生活安全と広報活動の充実を図る。基本計画の作成のため。
5.高瀬中学校建設事業に、503.968千円。
老朽化に伴う校舎の建て替えと、運動場整備。
6.豊中中学校校舎改修事業に、4.548千円。
教室のベランダ出入り口サッシと廊下側の窓枠の修繕。
7.勝間小学校ランチルーム屋上改修事業に、4.689千円。
老朽化による雨漏りにより、漏電の危険のため修繕。
8.比地大小学校耐震診断業務に、4.175千円。
耐震診断を実施。
9.財田上小学校放送施設整備事業に、3.427千円。
放送施設に故障が多く新規に更新。
10.財田中小学校耐震補強事業に、4.600千円。
耐震診断の結果により、補強工事をする。
11.不登校対策教育支援センター設置事業に、4.756千円。
不登校児童・生徒の学校復帰を援助するために設立する。指導員を配置し高瀬公民館で事業を行う。
12.豊中町学校給食センター屋根防水改修事業に、7.106千円。
雨漏りがひどいため改修。
13.豊中町学校給食センター食器消毒保管庫更新事業に、9.990千円。
設備が老朽化し機能低下し不衛生であるため更新する。
14.三豊市市長杯争奪スポーツ大会事業に、1.300千円。
合併による三豊市住民の親睦を目的とする。
その他、様々な事業が予算案化されています。道路・橋梁・河川・港湾・公園・農道・農業支援・温泉施設修繕・公共施設営繕など、多岐にわたっています。
しっかりと調査研究をし、6月定例市議会に臨みます。
次回は、補正予算以外の議案についてお知らせします。
施設視察
6月1日、教育民生常任委員会に係る公共施設の視察を行いました。
前の委員会で視察要望のあった施設を訪問しました。
市民部人権課関係で、「ふれあいプラザにお」、「高瀬人権センター」、「上高野文化センター」の3施設。
いずれも、地域住民の生活改善・向上を目指し、同和問題のすみやかな解決を目的とし建設・運営されています。どの施設も、職員が常駐しており常に利用者の相談指導に当たっています。訪問したときに、地域のお年寄りが集い手芸などの趣味や、健康器具による健康増進・維持運動に取り組んでいました。日ごろは文化講座や放課後の子どもたちの預かりの場となっているところもあり、もはや、同和問題を越えた地域の文化・福祉・教育の中心的役割を担っています。
健康福祉部保健課では、「三野町保健センター」、「高瀬町保健センター」「山本町保健センター」の3施設です。以前にも書きましたが、「三野町保健センター」は、何度見てももったいない。さらに「山本町保健センター」も立派で遊休スペースも見受けられました。一つ一つの施設の有効利用の見方だけではなく三豊市全体の職員の適正配置も含め保健福祉政策の視点の必要性を感じます。「高瀬保健センター」は、比地地区の公民館としての役割を果たしています。安藤館長さんのお人柄が印象的でした。
教育委員会教育総務課では、「下高瀬小学校建設予定地」、「高瀬中学校建設現場」の2箇所。それぞれ旧三野町、高瀬町からの継続事業です。公共施設の耐震化や、小中学校の教育制度の問題など、三豊市の防災や教育の考え方と理念、行政のあり方にも及ぶ大きなテーマです。予算の上でも大きな事業となっており、現地を見て改めて底の深い議論で進めてゆかねばと感じました。
最後に、「三観広域行政組合クリーンセンター」の視察です。
この施設は、観音寺市と三豊市の家庭ごみを一手に引き受けています。焼却施設・灰固化施設・粗大ゴミ施設・埋め立て処分地施設の4施設からなり昭和61年から62年にかけて順次稼動を始めました。当初15年の使用期限で出発したのですが、他に移転先が確定せず5年の延長期間が過ぎ、なお2年が経過しようとしています。施設の老朽化に伴う改修及び維持管理費の増大と、埋め立て処分地施設の許容の限界など、三豊市の環境衛生行政の根幹をなす最重要課題です。特に、埋め立て処分地施設の残存許容スペースは1年半ほどしかないとの説明に、ゴミ0作戦の役割の大きさを再認識したのです。私たち市民のごみ減量運動の推進定着も急がなければならないのも当然ですが、ゴミを生活空間から排除する従来の発想ではなく、ゴミ(資源)とともに社会はあるとの気ずきが常識化され、その発想のもとに最終処分地(ゴミ再生の地)が求められなくてはならないのではとも思いました。ゴミの墓場から、資源誕生の地へと転換が必要であるとの思いを強烈に感じました。
駆け足の視察でしたが、忙しい中同行いただいた各部課長さん、そして受け入れていただいた施設の職員の皆さんありがとうございました。今回の視察をより価値のあるものとするために活動をしてまいります。
障害者自立支援法と障害者スポーツ
本年4月より、障害者自立支援法が施行されています。私たちの住む三豊市においても、10月からの制度運用に向けて県との調整検討がされています。
この法律は、どんな種類の障害者も同じ制度で、地域の中で自立した生活を送ることを目指してつくられたものです。
これまでは、身体、知的、精神のそれぞれの障害の種類や、大人と子ども(年齢)によって受けられるサービスの内容が、それぞれの法律で決められていましたが、障害者自立支援法によって、障害の隔てなく共通のサービスが地域で受けられるようになるのだそうです。その一つが地域生活支援事業です。
それによって、障害者が地域へ出てゆくことを後押しし、また地域は普通に彼ら彼女らを受け入れる環境をつくってゆこうというものです。
障害者が地域の中で自立して生活を送るための様々な福祉サービスの種類が検討されています。
障害者が地域住民とともに活き活きと明るく生活するためには、本当にどんなかかわり方が良いのでしょうか。
このような手探りの中で、「障害者スポーツ」が注目され普及が進められています。
今日、かがわ総合リハビリテーション福祉センター 体育館で、「第5回フライングディスクなみかぜ大会」があり、見学に行ってきました。昨年の第4回大会までは障害者だけの参加でしたが、今大会からは健常者と障害者のペア競技を取り入れ地域との交流を深めることを目的にしていると言うことで、誰もが元気で楽しく競技に熱中していました。
「障害者スポーツ」は、障害者の社会参加に大きな可能性を秘めているとの印象を強くしました。更に、障害者だけのものにとどまることなく地域の誰彼隔てなく参加できる「アダプテッドスポーツ」に進化させてゆければとも思いました。
思いがけず、豊中町の馬渕さんに会いました。障害者の国体に当たる全国大会で、フライングディスクで優勝したのだそうです。目標を定め挑戦し続ける方法として、社会と係わりを持つ手立てとしてスポーツはやっぱり適しているのでしょう。「障害スポーツ」から「アダプテッドスポーツ」へ。
ぜひとも、地域生活支援事業の一つに、障害者が普通にそこにいてスポーツをしているような福祉サービスが実現できればと思っています。
豊中町老人クラブ連合会総会の祝辞
今日、三豊市豊中町老人クラブ連合会総会があり、お祝いの挨拶をさせていただきました。その内容を此処に書き込むことで、私の考えていることや思っていることの一部でも伝られたらと思います。
おはようございます。
本来なら、香川議長が議会を代表してお祝いを申し述べるところではありますが、あいにく公務のため出席できないとのことで、地元議員が代役をするのもよいのではないかと言うこともあり、そしてまた、私も教育民生常任委員会を預かっているということで、今日は私、詫間がご挨拶させていただきます。
本日は、豊中老人クラブ連合会総会おめでとうございます。
このように盛大に催されましたこと心よりお慶び申し上げます。
日ごろは、奉仕活動・健康長寿活動・生涯学習安全活動にと、豊中町の福祉文化の発展のためにご活動いただき、語りつくせない成果を挙げて来られたことに感謝し、心より御礼申し上げます。三豊市もスタートして5ヶ月が過ぎようとしていますが、皆様方のご理解とご協力により一歩一歩前進をしております。
昨今、幼い子どもたちに対する目や耳を覆いたくなるような事件が続発しておりますことはご存知のとおりでございます。
なぜ、こんな日本と日本人になってしまったのでしょうか? 誰しも思うところでありますが、私は、一言で言えば「家がこわれた」のだと思っています。記憶にある言葉に「国を消すには、その国の歴史を消せばよい。」というのがあります。これをそのまんま家や家族にも置き換えることができると思っています。
まさに、日本と日本人の再生は「家の歴史を教えること」から始めるのも一つの方法だと思っています。
「あなたがここに居るのはお父さんお母さんが居て、おじいちゃんおばあちゃんが居て、そのおじいちゃんおばあちゃんにもお父さんお母さんが居て・・・・・・・、あなたのご先祖が居るから、あなたがここに居る」「あなたは一人ではないんだ」ということを、伝えてゆくことだろうと思います。
様々な人生経験をされた皆様方には、長きに渡り活動されてきた行事に加え、生きること、この世に存在することの意味を語り継いでいただくことも役割の一つに加えていただくとともに、地域の子どもたちを今までと変わりませず見守ってやっていただけますことをお願い申します。
最後になりましたが、皆様方の益々のご健康とご活躍、また、豊中老人クラブ連合会の末永い発展をお祈りしお祝いの言葉といたします。
老人クラブの皆さんとゆっくりお話を伺えたらと思います。
三豊市豊中地域審議会
遅くなりましたが、先週の木曜日(18日)第一回の豊中地域審議会に、傍聴として参加したことをお知らせします。
一般公募で選ばれた3名の委員さんを含め10名全員出席で開催されました。
委嘱状交付、市長挨拶、出席者紹介、そして議題へと進みました。
議題の議事進行は、審議会委員さんによる互選で選ばれた会長によって進められることとなっており、委員さん同士の話し合いによって会長と副会長が選出されることとなりました。選出にあたり約束事がひとつ出されました。施政方針で打ち出している、「各種委員会の2割以上は女性委員となるよう調整(この会は三対七)」の趣旨で、会長と副会長のいずれかは女性にして欲しいということでした。穏やかな話し合いで、会長に松内さん(男性)・副会長に斉藤さん(女性)が選出されました。このやり取りを見ていた私は、委員の皆さんの力を合わせて目標を達成しようとする連帯感と皆さんのバランス感覚のすばらしさを感じました。
松内会長の進行により議事が進められてゆきました。
先ず、地域審議会の役割が述べられました。
(1)新市建設計画の変更に関する事項
(2)新市建設計画の執行状況に関する事項
(3)新市の基本構想の策定及び変更に関する事項
(4)その他市長が必要と認める事項
が確認されました。
続いて、三豊市の予算規模263億円の説明と自主財源が全体の36.8パーセントしかないこと、香川県の人口は101万人で、三豊市の人口は7万1千人余りで県民の7パーセントにあたり、また面積は222.66平方キロで12パーセントを占めているとの紹介がありました。パワーポイント使用による三豊市のまちづくりについての説明では、三豊市の地理的全体像が、塔重山から見た財田・三豊中学からの山本・七宝山からの豊中・爺神山からの高瀬・鳥坂ICからの三野・七宝山から海に広がる仁尾・荘内半島上空からの詫間、それぞれの風景が写真で紹介されました。私たちのまちは、多様で豊かな自然に恵まれていることを再認識しました。また、あわせて新市建設計画や平成18年度施政方針、三豊市のまちづくり考察の説明がなされ、意見交換へと移ってゆきました。
意見交換では、
中期財政計画と行財政改革推進計画を基にして、三豊市総合計画を平成20年より実施するについて中期財政計画とは何年なのか質問が出、10年を視野にし5年を目標とするとの答えがありました。そのほか、市税や使用料の徴収状況や地方債残高(借金)についての質問がありました。
農業の再生。人件費の推移。寿工芸跡地の有効活用。ゴミ0作戦への市民の参加(買い物袋持参運動)。粗大ゴミの収集箇所の集約による高齢者対応。高齢者参加による地域づくり。小学校などの空き部屋利用による老人憩いの場(託老所)づくりなどのアイデアや意見、要望が出されました。
まちづくりについて、委員の皆さんそれぞれの生活や置かれた立場で常日頃から考えている思いの強さに、新鮮な気づきがありました。ともすれば、現状肯定の前例主義になりそうな自分にとっても刺激のある有益な時間でした。
三豊市の七つの地域審議委員の皆さん2年間ご苦労様です。私もしっかりと取り組んでゆきます。
傍聴させていただきありがとうございました。