一般質問 二日目

9月14日、一般質問の二日目です。
私を含めて、8番から14番の通告の7名でした。
藤田公正議員は、
三豊市男女共同参画社会づくりについてで、掛け声だけの男女共同参画ではなく、「食育ネットワーク」をテーマとした具体的取り組みへの提案。
十鳥議員は、
農村公園について現在の維持管理状況と今後の位置づけについて。
祭り・イベント関係補助金について、7町の引き継いできた祭事予算の来年度の見直しについて。
大平敏弘議員は、
学校施設空調施設の考え方についてで、高瀬中学校に整備されたエアコンに対し市内の他中学校への対応と、教育委員会の教育的観点からの今後の運用と対応について。
農業の経営安定対策の導入による農地保全と、農業環境対策の考えについてで、自分たちの地域は自分たちで守る方向に対する市の考えは。
財源確保に向けた有料広告事業の取り組みについて、コミュニティーバス車体を広告媒体とすることや、野球場の看板、市のホームページのバナー広告などの考え。
藤田芳広議員は、
既存の遊休施設の有効利用についてで、民間企業への賃貸による管理費用コストの軽減や、松下寿工芸跡地の、職員駐車場の受益者負担の考えについて。
自然環境に優れた地域の、環境保全のための維持管理対策について。
滝本議員は、
障害者自立支援法に対しての、負担軽減策や地域生活支援事業、小規模作業所への支援と、「障害福祉計画」づくりへの障害者の参画。
同和行政については、旧7町の格差をなくしていく中で来年度予算において、削減目標と、継続必要事業の一般施策化について。
私、詫間は、
寿工芸跡地の利活用についてで、本庁舎建設凍結の4年間の扱いと、今後の計画について。市長は、三豊市土地開発公社の中でも最優良資産であるこの地の売却は考えていない。そう遠くない時点で方向性と計画の提案を行うと言う。
金丸議員は、
合併協議会の合意した協定項目についての市長の考えと方針についてで、建設基本計画に対する市役所、防災センター計画の取り扱いと考えについて。市長は、空きスペースのある支所を防災対策の拠点としたいとの考え。
次回は、第三日の一般質問最終日を掲載します。

一般質問 初日

今日、9月定例議会の一般質問が始まりました。先般もお知らせしましたが20名の通告がある中で、今日は早い順番から7人が登壇しました。7者7様の個性と活気のある質問の連続でした。
横山議員は、
プール事故に端を発した公共施設(教育・公園・病院など)に対する管理の取り組みについて。
川崎議員は、
三豊市の財政の数字を根拠とした、行財政改革への取り組みについて。
不登校の小中学生の現状と対策について。
震災に対する香川用水の耐震について。
小林議員は、
日本初の地域活性化インターチェンジである、鳥坂ICのアクセス道路整備について。
可燃ごみ分別の地域格差の是正について。
真鍋昌年議員は、
市長の庁舎のあり方に対するリーダーシップへの言及。
ごみ収集運搬に関しての民間委託の経済的メリットについて。
山本議員は、
防災行政無線の整備のスケジュールと、デジタル化に向けての考え。
地上デジタルの難視聴地域の把握と、市の補助金対応はどうか。
農地・水・環境保全向上対策と中山間地域支払い事業の現状と19年度の取り組みについて。
三観広域クリーンセンターの新たな埋め立て処分地の考えについて。
荒廃する竹林の保全対策と竹林間伐システムによるバイオマスタウン構想の考えについて。
金子議員は、
3月議会の質問の追跡質問として、香川用水調整池周辺の整備利用計画の進捗状況について。
為広議員は、
養鶏場の鶏糞処理による悪臭の公害防止について。
プラスチックのリサイクルに取り組む三豊市内の地域間格差について。
本所のゴミの分別搬出への市民の不審感について。
水防法や土砂災害防止法で義務付けられている、ハザードマップの作成は行われているのかについて。
よくもまあ色々とあるもんです。すごい質問ラッシュです。これらの質問の一つ一つが三豊市のまちづくりに直結していることを信じています。多くの人が積極的に係わるだけで流れができるであろうことを実感しました。
今日、横山市長は真鍋昌年議員の質問に対し、庁舎問題は今年中に方向付けをしたいと答弁しました。
明日は、本庁舎建設場所に位置づけられている寿工芸跡地について、どんな考えをお持ちなのかお聞きしたいと思っています。

9月定例会始まる

9月8日、平成18年3回三豊市議会定例会が開会されました。
横山市長から議案の提案説明がありました。
合併前の平成17年12月31日までの
旧7町の「平成17年度一般会計及び特別会計の決算」が7件。
「水道(上水道)事業会計の決算」が6件(財田町は簡易水道のためなし)。
町立病院「高瀬町立西香川病院事業会計の決算」と「詫間町立永康病院事業会計の決算」の2件。
組合として「北三豊環境衛生組合一般会計」と「高瀬地区少年育成センター組合一般会計」「七宝斎苑組合一般会計」の3件。
旧7町としての決算が、計18議案。
合併後の平成18年1月1日から3月31日までの三豊市「平成17年度一般会計の決算」が1件。
特別会計として、平成17年度の三豊市「地域農産物利用促進センター事業特別会計の決算」と「国民健康保険事業特別会計の決算」「国民健康保険診療所事業特別会計の決算」「老人保健事業特別会計の決算」「介護保険事業特別会計の決算」「介護サービス事業特別会計の決算」「集落排水事業特別会計の決算」「浄化槽整備推進事業特別会計の決算」「港湾整備事業特別会計の決算」の9件。
平成18年1月1日から3月31日までの三豊市「水道事業会計の決算」が1件。三豊市「病院事業会計の決算」が1件。
三豊市としての決算が、計12議案。
合計30件の決算認定の審議については、全議員による決算特別委員会(委員長に真鍋昌年議員・副委員長に近藤久志議員)を設け10月中ごろより委員会で審議することなりました。
かなりの件数です。内容もかなりのボリュームです。
決算以外の今定例会の審議は21件の上程で、常任委員会へ付託され9月19~21日の間、各委員会で審議されることとなりました。
9月13日(水)から、各議員による一般質問が始まります。今回、近い将来の全世帯へのインターネット配信に向け、テスト的に全支所への配信を行います。”すごい時代になってきたな~”の感と同時に、自分を見失わないことがいっそう求められるのだとも感じています。

一般質問

昨日の一般質問通告書の受付締め切りを受け、今日議会運営委員会が開かれました。
初めての定例会であった3月には18名、2回目の6月定例会では16名が登壇しました。
3回目ともなると、そろそろ気のゆるみなど出て「ま~いいか」となるのかな?と勝手に想像していたことが本当に恥ずかしいことでした。減るどころか、なんと全議員の3分の2に当たる20名から一般質問の通告が出されていたのでした。
一般質問の日程は、13・14・15日の三日間です。今日議運の審議で、三日間を7名・7名・6名に振り分けが行われ、私は通告13番目で14日になりました。
今回は「寿工芸跡地(三豊市本庁舎住所 本山甲22番地)の利活用について」を件名として、新庁舎建設審議凍結の4年間の当場所の扱いについて訊きます。通告の要旨は、次の通りです。
「寿工芸跡地は、7町による合併協議会において三豊市の 本庁舎 の位置と合意され、10年の間に財政状況を勘案し、建設を検討するとなっています。横山市長の公約どおり4年間の建設の凍結は了解するものの、その間の当地の利活用をいかがお考えか。」
新庁舎が建つ建たないだけの話で終えるつもりはありません。三豊市の本庁舎に位置づけられた市民の皆さんの財産であるこの場所が、凍結の4年間どのような市民サービスに使われようとしているのか。更にその後に、もし庁舎よりももっと有効な方法を導き出すには、今から直ちに三豊市という「地方公共団体」としてどのように動かねばならないのかを問いたいと考えています。
3分の2の議員が一般質問に立つとは、ちょっと他にはないのではないでしょうか。
まさに、三豊市は大きなうねりの中にあるからなのでしょう。
三豊市民の皆さんの心が一つになるような活動を議会が導き出し、実践してゆかねばならないとも思っています。

9月議会議案説明会と議会運営委員会

今日、議案説明会と議会運営委員会がありました。
配られた旧7町の17年度決算書7冊と、三豊市の18年1月1日から3月31日の17年度決算書1冊と、それぞいれの報告書、それに補正予算書をあわせて秤にかけました。なんと9キログラム(積み重ねると17センチありました)。自宅に持ち帰るために車まで下げて持ち込むのにかなりの重量だとは思っていましたが、「これほどとは」が正直なところです。改めて地方公共団体の合併の意味の重さを感じたのでした。(重さ違いですね)
三豊市の9月定例議会は、9月8日(金)から27日(水)の20日間です。
議運で議案の取り扱いについて協議が行われました。上程予定議案数は、決算案件を除いて24件あります。その中で、私が委員長をしている教育民生常任委員会の付託予定案件が14件程となる予定で、市民生活に密着した教育・文化・医療・介護・人権・環境衛生などの事業の重さを感じています。
三豊市議会となり半年が過ぎ、第三回の定例会を迎えます。
いい加減に活動の軸足を決めなければと、ちょっと焦っています。議案書の重さがあまりにもインパクトが強かったというわけではないのでしょうが、なぜか堪えています。
明日気持ちを新たにして、議案書に向かいます。
話は変わりますが、「みとよの文化探訪」管理人さんから、葉書をいただきました。「三豊に伝わる様々な伝統・文化の、気軽で、ホットで、ちょっと考えさせられる情報発信基地」を目ざした、ブログの開設案内でした。三豊市は確実に踏み出しているのだとの確信を得ることのできたお便りでした。
葉書で、宛名が直筆で、素直に嬉しいです。
お気に入りに登録しました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

三豊市少年少女発明クラブの可能性

今日、山地会長から「三豊市少年少女発明クラブ」の手紙をいただきました。
今回で何回目の手紙でしょうか。
9月2日(土)10:00~15:00、高瀬町改善センター3F大ホールで開催予定の「少年少女発明クラブ」と「詫間電波高専ロボットコンテスト展」の案内の手紙でした。
いつもながら、山地会長のこのクラブに対する思い入れの強さを感じさせられます。
事実、何度か参加させていただきましたが、クラブ員の子どもたちが実に活き活きとしていて、それを見ている保護者の目も実に良い輝きをしているのです。山地会長も「嵌ったな」って感じで、私も同じ穴の狢(むじな)って感じなのです。
今、私にはある一つの期待感があります。
「三豊市少年少女発明クラブ」を核にした、三豊市の次代の経済界・産業界を担う創造力豊かな人材育成の土壌ができないかと言うことです。
経済基盤の極端に弱い三豊市にとっては、行財政改革だけで時を費やしてはならないと思っています。新たなる経済活性化につながる政策が、たちまち求められていると思うのです。たとえば、19年度に「次世代の創造性豊かな人材育成事業」なんていう予算化ができないかと言うことです。
三豊市の、財政基盤強化の戦略の一つとして取り組む価値は大きいと思っています。
皆さんも是非一度、自分の目で確認するためにご参加いただければ最高です。
三豊市の、「まちづくり政策」の柱の一つにできないかと本気で考えています。

地域活動支援講座

8月26日(土)、香川県社会福祉総合センターで開かれた香川県教育委員会の生涯学習課主催の「かがわ県民カレッジ 地域活動支援講座 第3回」へ参加しました。
この講座は、3回シリーズで1回に2名の講師の講義が行われ、計6人のそれぞれの地域活動の報告がされました。私の参加できたのは、日程の都合で第1回と3回でしたが、4名の報告者の個性と独創性のある熱のこもった報告でした。
第1回

  1. 栗林公園ボランティアガイド 那須幹博氏(県庁職員)
    栗林公園ボランティアガイドの資格を取得し、英語による外国人との異文化コミュニケーションに活躍。
  2. 県農業経営課指導員 糸川桂市氏(県庁職員)
    さぬきの豊かな自然や風土を保ってきた水田。農業に係わることによる学校や地域で子どもたちと土に親しむボランティア。

第2回  お休みしました。

第3回

  1. 県歴史博物館学芸員 佐藤竜馬氏(県庁職員)
    粟島の達磨窯を調査修復と宇多津町の町並み保存の文化実践活動の中で気づいた、「地域」にとっての「歴史」「文化財」の必要性と、「地域」の果たした役割。
  2. 香川大学生涯学習教育研究センター助教授 山本珠美氏(女性)
    ”自己の知識を高めるための生涯学習”から”ともに支えあう地域に参加する生涯学習”へをテーマに、自分の趣味(オペラ)を活かした豊かな地域文化を創造する地域活動。

人生を更に実りあるものとするための四者四様の活動報告でした。
仕事の場以外の自分の時間(特技・趣味)を活かすことで、自らの力を高めるとともに地域活動にもつながる生き方のすばらしさを再認識しました。市民一人ひとりの少し踏み込んだ毎日の行動で地域づくりが始まるということです。
実は、感激することがありました。講師の中のお二人は三豊市に深く関係のある方でした。
県職員の糸川さんは、三豊市の市民で山本町河内在住です。報告の大部分はお子さんの小学校のPTA活動をまとめたものでした。
同じく県職員の佐藤さんは、活動報告が詫間町の粟島であることもさることながら、最愛の奥様が三豊市の職員さんであることが判明。
三豊市の地域づくりのお手本は、足元にあったことを遠くで知ったのでした。

三豊市スポーツ振興審議会

夏休みの宿題も追い込みに入り、中学2年生の息子にパソコンを占有され近寄れませんでした(高1の娘もいます)。
ちょっと間が空きましたが、できるだけ毎日の書き込みを心がけます。
8月25日、三豊市にあるスポーツ施設の現地視察に行きました。
三豊市には、旧7町がそれぞれで整備建設してきた社会教育(生涯学習)関連の体育施設が36箇所あります。現在、各施設の使用料と利用条件がばらばらになっています。それを早急に調整統一することが求められており、そのための現地視察でした。
*体育館      1) 高瀬町総合体育館
            2) 高瀬町体育館
            3) 豊中町体育館
            4) 三野町体育センター
            5) 詫間町体育センター       
            6) 仁尾町体育センター
            7) 高瀬B&G海洋センターメインアリーナ
            8) 財田B&G海洋センターメインアリーナ
            9) 高瀬B&G海洋センタートレーニングルーム
            10)財田B&G海洋センタートレーニングルーム
            11)豊中町農村環境改善センター多目的ホール
            12)山本町農村環境改善センター多目的ホール
*グラウンド    1)山本ふれあい公園
            2)山本町河川敷運動公園
            3)財田川リバーサイドパーク
            4)財田町総合運動公園
            5)詫間町水出運動公園
*野球場      1)豊中町サン・スポーツランド
            2)仁尾公園野球場
            3)詫間町市民運動場
*プール      1)高瀬B&G海洋センター
            2)財田B&G海洋センター
*テニス場     1)高瀬町緑ヶ丘テニス場
            2)山本ふれあい公園
            3)豊中サン・スポーツランド
            4)詫間町運動公園
            5)詫間町水出運動場
            6)仁尾公園
            7)財田町総合運動公園
            8)高瀬B&G海洋センター
*武道場      1)豊中町体育館
            2)高瀬町武道館
            3)詫間町武道館
            4)詫間町弓道場
*ゲートボール場 1)山本ふれあい公園
            
*サッカー場    1)高瀬町緑ヶ丘サッカー場
三豊市民の皆さんの健康維持と増進のために、利用しやすい条件を整えようとしています。
この作業の先には、行政改革の具体的方策の一つである、「公共施設などの適正配置の検証」の対象となることも考えられます。
施設の場所と役割や、分かりやすい名称への変更と、建設年や利用状況などを検討した上での、整理統合の議論も始まると思います。

三豊市教育協議会

8月21日(月曜日)、三豊市内の小中学校(小学校25校・中学校8校)の校長先生による活動報告と協議が行われ、教育民生常任委員長として、議長とともに出席しました。
続く22日(火曜日)は、市内の幼稚園(20園)と保育所(10所)の園長・所長先生による協議会が行われ出席しました。
協議会にあたり、挨拶をさせていただきました。
本日は、三豊市教育協議会の開催おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
園長先生・所長先生の皆様には、常日頃から三豊市の乳児・幼児の保育ならびに教育にご尽力いただいておりますことに感謝するとともに、御礼申し上げます。
本日の協議として、ご案内によりますと 「本年度の特色ある保育活動」を発表課題として、
松崎幼稚園の西山園長先生 と 須田保育所の滝岡所長先生 の活動報告がなされるとお聞きしています。昨日の小中学校の協議会に引き続き、充実した協議がされることをご期待申しあげます。
先般、教育民生常任委員会視察研修で「食育」の研修に行ってまいりました。そこでは教育機関だけではなく地域全体の取り組みなくしては推進できないことの確認と、「食育基本法」の前文の「食育を、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるべきものと位置づける」に事の重要さを痛感しました。昨日と一昨日の、高校野球の決勝戦などは、体力と気力の大切なことを思い知らされたものでした。今、求められている順番は、もしかすると「食育」「体育」「徳育」「知育」なのではないのかと、勝手に思ったりしています。
最後になりましたが、この協議会が、三豊市の子どもたちの健やかなる成長と先生方の益々のご活躍の一助となりますことを期待するとともに、私自身三豊市の教育への支援を惜しまないことをお誓いし、挨拶と致します。
子どもは低年齢であればあるほどに、肌のぬくもりの伝わる保育と教育が何よりも重要なことであることの再確認をさせていただきました。園児数が300人を越える豊中幼稚園は、大規模園としての運営モデル園の試みが早急に必要だと感じました。この取り組みについては、市長、教育長にも要請してゆく決意です。
昨日の、小中学校の教育協議会同様、実のある協議会となりました。先生方、これからも三豊市の子どもたちをどうぞよろしくお願い申しあげます。

常任委員会視察研修報告パート2

今回は、教育民生常任委員会の視察研修のもう一つのテーマである、熊本県芦北地域振興局の「子どもの食育ネットワーク事業」の取り組みについての報告をします。
大分県日田市に引き続き、熊本水俣保健所において、県芦北地域振興局から保健福祉環境部・農林部・芦北教育事務所の3部局11名の出席をいただき、「子どもの食育パートナーシップ事業」の視察研修を実施した。
事業主体の熊本県芦北地域振興局は、県南部の水俣・芦北地域を管内とし、人口55.000人、面積430平方キロメートルの農林水産物に恵まれた地域であり、水俣病を教訓とした環境学習や自然体験型学習など、地域資源を活かした観光振興にも力を注いでいる。
当局では、昨年の食育基本法制定に先立つこと2年前の平成15年、生活習慣病やBSE問題、食品の偽装表示など食環境のあり方が騒がしい中、これまで保健・農林・教育それぞれの部局で独自に進められていた事業を連携する取り組みを始めた。それが「子どもの食育パートナーシップ事業」である。
それまでは、
*保健部局の健康増進のための食育事業
*農林部局の地産地消の推進
*教育部局の食に関する教育
などが進められていたが、縦割り事業の見直しにあわせ、問題点の洗い出しがされた。
”子どもの生活習慣病、こころの健康”(健康づくり)
”食の安心安全、食文化の継承”(環境整備)
”学校、家庭、地域の役割”(学校、家庭、地域の連携)
などであった。これらに対する必要な対策を共有することから始められた。
本事業推進に当たって、「最終目標」を子どもたちの目指す姿として「ふるさとを愛し誇りに思う子ども 自然に親しみ思いやりのある子ども」とし、到達のための段階目標として「健康目標」と「食生活目標」を定めた。
「健康目標」:<子どもがこころも身体も健康である> 適正体重である・子どもの健康に不安を感じていない・すぐ怒ったりいらいらしたりしない・喜んで通園通学する・朝すっきりした気分でいる
「食生活目標」:<望ましい食習慣の確立> 朝食を毎日食べる・偏食が少ない・よく噛んで食べる・1日1回は家族そろって食事をする・素材の味をいかした(薄味)料理を好む・郷土料理を好む
これらの計画目標に向け、平成15年から19年度までの5年間「家庭や地域によるサポート」「子ども自身に身に付けたい能力」「食環境の整備」の取り組むべき3本柱の充実・実践を行っている。
主食と一汁二菜の4つのお皿ランチョンマット・食育劇・健康づくり応援店・きょうのうんちは○○うんち・食の名人・学校給食への地元野菜導入・地元農家での体験学習・教科と関連づけた食育の授業 などは、ほんの一部である。
多くの人々や団体、機関の多様な形のパートナーシップで、子どもたちの食生活改善の取り組みがなされていることを強く感じた。
研修の最後に教育事務所の担当の方からの言葉が印象的であった。保護者への啓発には限界がある。すべての教科で「食育」は可能であり、子どもから大人へのバトンリレーが地域全体への啓発となる。更に、食育基本法の「食育を、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるべきものと位置づける」は、本事業の重要性を際立たせた。
以上で、三豊市議会教育民生常任委員会の視察研修報告を終わります。