第5回三豊市地域審議会

地域審議会が11月6日の豊中地域を最初に、随時7地域で開かれています。
今回の地域審議会では、大きく2つの議題があります。
ごみ処理の取り組みと非常に関連の大きな“環境問題”と、支所事業課の存廃が主要テーマの“三豊市が目指すまちづくりと支所のあり方”です。
地球は確実に温暖化しています。
温暖化の原因と言われる、二酸化炭素(CO2)の排出量削減に有効な政策が問われています。
三豊市がまちづくりで掲げるテーマの一つに、地球温暖化阻止に向けた『循環型社会づくり』があります。
その策として、
① 省エネは勿論ですが、新エネルギーの推奨が考えられます。
植物から採取するバイオエタノール(アルコール)や太陽光エネルギーなどです。
また、何かと問題にはなっていますが、CO2を排出しない点では原子力も可能性の一つです。
② 3Rを推進し、リサイクル(再利用)・リユース(再使用)・リデュース(再加工)を徹底することです。
③ “ごみは資源”の考えで、台所ごみと紙やプラスチックに分別し、再資源化します。
④ 三豊市は、可能な限りごみを焼却しない方式として「バイオガス化と固形燃料化」を提案検討しています。
次に、市役所と市民の関係におけるまちづくりのテーマとして、『真の行政サービスとは何か』があります。
行政がどうしても扱わなくてはならない公共サービスと、市民が担う公共の仕事があると考えます。
行政は「交通」や「災害」・「防犯」・「医療」・「保健」などに集約し、市民は「地域の美化」や「ごみの分別」・「自主防災」・「広報と通知」・などを担うことが考えられます。
『循環型社会づくり』と『真の行政サービスとは何か』を模索するための考え方として、“地域内分権”があります。
その道程と過程には、身近な公共サービスの最前線である支所を、どのように位置づけるのかの統廃合も含めた議論がかかせません。
特に、支所の事業課の存廃は市民サービス課の役割や、地域調整官制度の検討など、三豊市の目指すまちづくりの形に大きく影響を及ぼすと考えられます。
市民の皆さんの声を聞きながら合意形成を図り、三豊市のこれからの10年間の方向を定める。「三豊市新総合計画」に、目指すべき三豊市の姿を形作ってゆきたいと考えています。
以上のような主旨内容です。
終わりに、豊中地域の各委員の皆さんから意見が出されました。
・原下工業団地へ三豊市の火葬場建設を計画してはどうか。
・豊中庁舎跡地の利用計画を目に見える動きとするために、調査研究費を20年度に予算化してはどうか。
・市が発行する公募債の考えはないか。
・生ごみ処理機の補助はあるが、コンポストの補助の考えはないか。
などが寄せられました。
公共サービスに対する考えと取り組み方は、ブログの10月22日「市民自治と新しい公共」に書き込んでいますのでご参考で覧下さい。
地域審議会の委員の皆さん、貴重なご意見をいただきありがとうございました。
新たな発想が生まれてくるようです。

11月11日 日曜日

今日は大安吉日です。
おまけに、爽やかな中に少し哀愁を感じる絵に描いたような秋の一日でした。
三豊市高瀬町の「蘭 ’s garden」(ランズガーデン)であった、香川県中小企業家同友会三豊支部の家族会に(一人で)ちょっと顔を出しました。
その道すがら、“菜の花プロジェクトINみとよ”で種まきをした栽培地に立ち寄りました。
こんなにすくすくとたくましく発芽していて、来年の春がとっても楽しみです。
これからの成長の記録を報告してゆきたいと思っています。

地元企業の経営者の集まりである同友会は、日頃おやじだけで集まって3っの目的「良い会社を作ろう」「良い経営者になろう」「良い経営環境を創ろう」を掲げ、経営の勉強?を楽しくやっていています。
今日の家族会は、「家族をほったらかしにして、あんただけ楽しいお勉強?いいわね!」の声に押され、企画されたようなものです。
思いはそれぞれですが、会場になったランズガーデンの環境のすばらしさに加え、イベントのカントリー・ウエスタンのライブ演奏がこの場の雰囲気にぴったりで最高でした。
演奏者のグループの一つに、同友会仲間の平均年齢62歳の“まんが堂 おじさんバンド”がおり、40年昔を思い出させてくれました。
大西さん、久保田さん、山本さん、そして急きょ応援参加となった大西さんのお嬢さん、思わず胸がキュッとなった瞬間をありがとうございました。
「俺も負けずに、何事にもくじけず挑戦を続けなくては」の思いを呼び起こしてくれたのです。
三豊市にこんなにおしゃれで、自然に溶け込んだ、情緒溢れるところがあったなんて、本当に驚きでした。
良いものはたくさんあるはずなのに、それに私たちが気づいていない無頓着さが情けなくて溜まりません。
今度また、ライブ演奏があれば必ず参加しますからね!
何時までも青春で行きましょう。

3時から、みの観光館で開かれた三豊少年少女発明クラブの「みとよロボット交流会」に出席しました。
午前中から始まっていた、自作ロボットづくりでは、三豊市全域の100名程の子どもとその保護者の参加で、驚くような活気であったようです。
山地会長を始め、矢野さん、前川さん他、地域の心ある有志の皆さんの協力でこのような未来に希望の持てる行事が実現しているのだと、改めて感謝しています。
詫間電波高専の三崎先生が総理大臣賞を、三豊工業高校が文部科学大臣賞を受賞されたことを祝う会が盛大に行われました。
三豊市のみならず、観音寺市も含めたこの地域が、人材育成によって発展することに、最大の支援をしてゆかなくてはならないと感じています。
かねてから、三豊市少年少女発明クラブに相応しいクラブハウスが欲しいとのお話がありました。
みの観光館は、市の遊休施設になっており、活用の公募をしているところでしたが、いまだ有効な活用方法は見つかっていない状況です。
みのふれあいパークが整備され、四国八十八か所の弥谷寺がそこにあり、静かで創造力かき立てる環境に持ってこいのこの場所を、発明と創造力の核となる「三豊市少年少女発明クラブ」のクラブハウスにすればよいのではと思っています。
歩みの遅い季節の移ろいの中で、遅ればせながら三豊観音寺地域の“まち”の奥深さと可能性を改めてしみじみと感じた秋の一日でした。

香川県教育カウンセリング協会公開講座

香川県教育カウンセリング協会による、明治大学教授諸富祥彦(もろとみよしひこ)先生の「実存主義的カウンセリング」の特別公開講演を受講しました。
先生は、筑波大学卒業後同大学院を修了し、千葉大学助教授を経て現職となっています。
教育学博士であり、臨床心理士、認定カウンセラー、上級教育カウンセラー、学校心理士などの資格を有し、「悩める教師を支える会」代表や「日本カウンセリング学会」理事など、多くの役職に就かれています。
不勉強で知らなかったのですが、この業界?では自称“もろとみファン”という人も多くいるとのことで、実際、「実存主義的カウンセリング」といった、私のような基礎知識のない者にとって、ちんぷんかんぷんなテーマでありながら飽きさせない、あっという間の3時間でした。
さすがに人の心を掴むプロフェッショナルです。
会場の参加者の大方は、今教育現場の最前線に立つ先生方で、特に小学校の先生方が多くを占めていました。
まさに、今始まったばかりの特別支援教育への対処に道筋を見つけるためと、子どものこと(心の様)を知りたいという、先生方の熱い思いの表れであると感じました。
「実存」とは何か。
「実存」とは、定義で一定の枠にはめられる「本質存在」に対して、その枠からはみ出るものを「現実存在」という。
「現実存在」の「実」と「存」を採り「実存」という。
人間はどうか。
ある人は「人間とは感情的な存在だ」といい、またある者は「理性的な存在だ」と、また「幸せを求める存在だ」などという。・・・・・・・・・私(詫間)は「人間とは不確かな存在だ」と思っています。
人間とはこういうものだと枠にくくれない。
だから人間は実存的な存在だ。
それならば、ひとくくりできない人間という存在を、どのように理解し対処してゆくのか。
理論的理解・診断的理解・実存的理解とあるが、とどのつまり本気でその人やその子どもと一緒にいて、自分の心を磨く実存的理解より他にない。
人も子どもも、それぞれ(現実存在)なのだから。
今日ここに子どものことを知りたくて勉強に来て、解ったつもりにならないで欲しい。
いくら勉強をしても、結局子どものことは解らないのだから。
しかし、勉強しなくてよいといっているのではない。
しないよりしたほうがよいに決まっている。
なぜなら、子どもと接する中で何らかの役には立つだろうから。
解ったつもりにならずに、子どもと本気で向き合うより他にないことを知って、今日の話を聞いて取り組んでいただきたい。
カウンセリングにおける実存的アプローチの中で、“気づきと学びのアプローチ”がある。
この考え方の基本は、人生のすべての出来事には意味と目的があり、すべては自己成長のためにあるというものだ。
すべてに意味があり、気づき、成長する。
その子と一緒にいることでその子を知り、その子なりの成長の時間を共有し、この時間の中で、その時にできることを探し出すことだ。
今の教育の現場は、その子がなぜそうなったかの原因探しばかりをし、解決策を導いてこなかった。
これからは、原因探しを止めて出来ること探しをすることだ。
心理学者のビクトール・フランクルは、絶望のナチス・ドイツ収容所時代のことをこのように言っている。
「生きるのが虚しいとき、三つの価値を見つけようとした。
ものを創る“創造価値”、人や事との出会いの“体験価値”、困難な運命に耐え抜いて得た“態度価値”によって、生きる意味を見つけだした。」
これによって、収容所の多くの人は自らの命を絶たずに生き抜いた。
これを言葉にすれば、
「どんな時も人生には意味がある。あなたのことを待っている人や、必要としている誰かがおり、あなたのことを必要とする何かがあり、あなたに出来ることがある。」
「あなたが人生を諦めたときも、人生はあなたをあきらめはしない。あなたが息をひきとるまで。」
である。
実存主義による教育カウンセリングは、自分の人生を自分で決めて(創って)ゆく「自己決定」と、「出会い」である。
「自己決定」とは、自分の人生の主人公は自分であることに気づき、自覚することである。
そのために今求められる力は、学力よりも“キャリア力”と“結婚力”であると思っている。
「出会い」とは、自分を持った人間同士が心のふれあいをすることだ。
だからこそ、今日お集まりの皆さん一人一人が子どもたちと同じ時間と空間を共有していただき、“気づきと学びのアプローチ”で正面から取り組んでいただくことを期待したいと思う。
“結婚力”という言葉があったのですね。
これはすごいと思いました。
若いカップルに「つき合って欲しいとどちらから告白したのか」についてアンケートを採ったそうです。
その結果、6割を超えて女性からだったそうです。
その女性に、さらに聞くと9割を超えて「本当は男性から告白して欲しかった」と応えたというのです。
女性からすれば、いくら待っていても男性から声をかけてくれないから、しびれを切らしたということです。
強い男を育てることは、色んな意味で大いなる価置を持っていると思います。
いみじくも、諸富先生は次のようにおっしゃいました。
「七転び八起きのくじけない心を養うことは勿論ですが、出来れば男の子中心で家事の手伝いをさせること。そして、お母さんには、男の子が自慢に思えるような、小綺麗なお母さんでいつまでもいて欲しいのです。男性が女性に告白できるかできないかは、少なからずこのことが影響していると思うのです。」
人間という生き物の本能を、人間らしく覚醒させることが重要なのだと感じた、最高の講演でした。

少子化対策

三豊市でも、第2次ベビーブーム世代がまだ30代であるあと五年の間に、速やかに有効な少子化対策を実施すべく、“三豊市の「子育てプラン」”に基づく政策を展開しようとしています。
10月28日のこの場でもお伝えしたように、「少子化対策」イコール福祉による子育て支援と親の就労支援が多くを占めています。
良くできたプランであるとの認識には変わりありませんが、私は、「どんな人を育てるのか」の使命感にも似た覚悟が見えていないようでなりません。(それは、これからなのかも知れませんが)
平成18年6月20日付けの、国の少子化社会対策会議から出された【新しい少子化対策について】では、
「子ども・子育て応援プラン」で推進された従来の対策のみでは、少子化の流れを変えることはできなかったことを深刻に受け止める必要がある。
とし、
若い世代の不安感の原因に総合的に対応する必要。
を指摘しています。
その上で、『新たな少子化対策の視点として』
①社会全体の意識改革
家族の絆や地域の絆の強化をし、生命を次代に伝え育んでいくことや家族の大切さが理解されることが重要である。
②子どもと家族を大切にするという視点に立った施策の拡充
子育て支援は、親の負担を軽減することのみが目的ではなく、子育ての喜びを実感できることを通じて、家族機能や家族の絆を強める施策の推進が必要である。
と記されています。
最後には、
少子化問題は、我が国のあり方が問われる課題であり、この国に暮らすすべての人が「少子化対策」を、国の基本にかかわる最重要課題として取り組むべきだ。
といっています。
私は、福祉と教育を分けた考え方の「少子化対策」は、無意味だと思っています。
子育て支援施策を推進することによって、「どんな人を育てるのか」が先立つのが基本だと思っています。
それは、この社会が子どもたちに対して、「何を期待するのか」であるとも思っています。
「どんな暮らしをして欲しい」を求める前に、「どんな人になって欲しい」の願いが重んじられる社会であって欲しいと言うことです。
子どもたちにこの国の未来を託さなければならないのです。
江戸時代に生きた、儒学者の貝原益軒は 「およそ小児の教えは早くすべし」 と言っています。
また、
「人生生まれて学ばざれば、生まれざるに同じ。
学んで道を知らざれば、学ばざるに同じ。
知って行なわざれば、知らざるに同じ。」
との言葉を残しています。
久しぶりに、心の琴線に触れる心に染みこむ言葉に行き当たりました。
私は「少子化対策」には、子どもを産み育てる若い世代の皆さんが、人を教え育てることの“愛くるしさ”と“浪漫”を感じることのできる、人肌の政策展開がなければならないと思っています。

小倉百人一首

グローバル化社会に対し、英語教育の強化が言われてきました。
これに対し、しっかりとした母国語教育が先ではないか、との意見も少なくありませんでした。
以前から、三豊市の特色ある教育のひとつに、「美しい日本語教育」を掲げてはどうか、との意見を持っていました。
そん折り、10月31日(水)に桑山小学校で取り組んでいる授業の、見学をさせていただく機会がありました。
5・6年生合同の「小倉百人一首」の札取りゲームです。
4~5人を1チームとした10チームが、A・B・Cの3リーグに分かれリーグ戦を行います。
その結果、上位リーグ最下位チームと下位リーグ1位チームが入れ替え戦を行い、より上のリーグを目指し競い合うのです。
子どもたちは一生懸命でした。
「小倉百人一首」は、藤原定家(1162~1241)が小倉山荘で選んだと伝えられています。
まさに、平安から鎌倉へと実権が移り、貴族から武家の時代への大きな変動の時代の中にありました。
春夏秋冬の歌32首・恋歌43首・その他旅歌25首で構成され、古き良き万葉の時代を愛おしみながら選んだのではないかと、その光景が彷彿としてきます。
子どもたちに、大方を占める恋の歌が理解できるのかどうかは問題ではありません。
古典という日本の文化・伝統・歴史があることを知り、触れる機会を持つことが重要だと思うのです。
何かの形で栄養となり、大人になって初めて「ハッ!」と気づく瞬間があると期待しているのです。
“日本”を知り愛する、心豊かな日本人を育てない限り、本当に世界とのコミュニケーションが取れたことにはならず、グローバル化社会の一員になったとは言えないと思っています。
英語で『何を伝えるのか』が重要なのです。
美しい日本語から生まれた思いや考えを、しっかりと世界に発信できる人に育って欲しいと、心から願っています。

菜の花プロジェクトINみとよ 種まきイベント

“菜の花プロジェクトINみとよ”の種まきイベントが、10月28日(日)に高瀬地域六松地区で、約50名の参加者を集め行われました。
地元農家のご厚意で貸していただいた、1町3反(1.3ヘクタール)の休耕田に、半日かけて種まきをしました。
採種用品種の種は5台の「ごんべい」で筋蒔きし、観賞用は手でばら蒔きしました。
前日までの雨で多少ぬかるんではいましたが、暑くも寒くもなくこれ以上のない秋日和で、最高のコンディションでした。
家がすぐそこだという、ちひろちゃん、たつやくん、そしてひかりちゃんなどは、大人の心配をよそにヨチヨチの頃お世話になったカタカタを思い出したのか、「ごんべい」を押して「ワイワイ、キャッキャッ・・・・・」と上機嫌でご満悦の様子でした。
水が溜まったじゅるいところでは、長靴を泥にとられて大はしゃぎ。
靴下のままで走り回って大喜びでした。
洗濯や世話で大変なご家族には申し訳ありませんが、市民参加の“菜の花プロジェクトINみとよ”の目的のかなりの部分は果たしているなと、嬉しくなってしまいました。
ちょうど1ヶ月前の9月28日から始めた草刈りの時には、「こりゃァどうならい!」が正直なところでした。
まさかこの日が迎えられようとは、「マジ本気?」想像不可能状態でした。
これも、菜の花プロジェクト研究会メンバーはもとより、三豊市地域市民と市県職員など、有志ボランティアの皆さんの協力あってのことだと思います。
来年の5~6月ころ、一面の黄色の絨毯に敷き詰められた風景が現れるまでには、草さんや虫さんとのおつき合いが待っていますが、市民参加によって良好な関係が保てると確信しています。
“三豊市地域新エネルギービジョン”実現に向け、菜の花プロジェクトが牽引力になることを願うとともに、汗をかこうと思っています。

行政組織再編その先

少子高齢化社会が更に進中で、行政組織再編計画と合わせ、三豊市の少子化対策が協議されています。
男女共同参画社会実現に向けて、子育てをしながら仕事を続ける女性が、安心して子どもを産み育てられる、生活環境と制度の充実が進められてきました。
三豊市でも子育て支援事業として、「妊娠・出産支援」に始まり、「健やかな成長支援」・「保育サポートの充実」・「経済的支援」・「かぎっ子支援」など、全25事業が実施されています。
ところが、縦割り予算によってこれらの事業は、3部局5課に分散され、それぞれの担当部課に足を運ばなくてはならず、市民にとって非常に分かりにくく利用しにくい組織となっていました。
今回の行政組織再編に向けての条例改正の主たる目的は、「少子高齢対策」一元化と「子育て支援サービス」のワンストップの実現にあります。
分散されている子育て支援サービスの相談・問い合わせ窓口として、「子育て支援課」を新設し、少子高齢化社会に対応するためです。
子育てと仕事に忙しい市民にも、そこに行けばサービスのすべてがすぐ分かり、利用しやすい市役所にするためだと私は理解しています。
三豊市がまち作りの基本として打ち出そうとする、生産人口増計画に対する戦略イメージの提示がありました。
私たちが想像可能な限りの対策を、直ちに実行することはとっても重要なことだと思っています。

三豊市の行政組織再編

“三豊市役所の位置の変更に伴う関係条例の一部改正”を審議するための臨時議会が、11月5日に予定されています。
提案予定の議案は6件あり、いずれも豊中庁舎から高瀬庁舎への本庁機能移転に伴う、行政組織再編に関する関係条例の一部改正です。
1.三豊市公告式条例の一部を改正する条例
三豊市役所掲示場を高瀬庁舎住所とし、他の6支所に支所掲示場を置くというものです。
2.三豊市行政組織条例の一部を改正する条例
総務部管轄であった支所及び税務課を市民部へ、教育委員会管轄であった保育所を健康福祉部へ所管替えするというものです。
3.三豊市支所設置条例の一部を改正する条例
高瀬庁舎で支所業務も扱うために、高瀬支所を廃止し6支所とするものです。
4.三豊市職員定数条例の一部を改正する条例。
保育所が教育委員会から健康福祉部へ所管替えとなることに伴い、部局間の定数変動があることと、数件の定数変動によるためです。
・市長部局の職員数を、570人から655人へ
内訳は、市立病院を除く市長部局の職員数が、470人から565人へ
市立病院の職員数は、100人を90人へ
・監査委員部局の職員数を、2人から3人へ
・教育委員会部局の職員数を、365人から220人へ
5.三豊市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例
豊中庁舎にある福祉事務所を、高瀬庁舎へ移転するに伴い所在地の変更をするものです。
6.三豊市保育所条例の一部を改正する条例
保育所を教育委員会から市長部局(健康福祉部)へ所管替えのために、教育委員会を市長に改めるものです。
行政組織再編に関する一連の流れの中で、保育所の所管替えと「子育て支援課」設置の関係が、議論の的になっています。
幼保一元化の是非や子育て真っ最中の女性の就労、質の高い保育(養護と教育)の確保に向けて、議論を深めて行かなければならないと思っています。
すべては、三豊市の少子化対策と子育て支援施策のあり方の問題なのです。
*9月3日の書き込みに、組織再編の関連がありますのでご覧下さい。

市民自治と新しい公共

片山善博氏が鳥取県知事であった昨年までの3年間、鳥取県で「地域の自立と再生をめざす “鳥取自立塾”」が開催されていました。
分科会講師の一人として福島浩彦氏の名があり、協働による市民参加の地方自治のお話をお聞きしたことがありました。
福島さんは1956年鳥取県生まれで、’83年から千葉県我孫子市議会議員を12年間務め、’95年に38歳で市長となり、2007年1月まで3期12年務めてこられました。
10月13日(土)、高松市で現在中央学院大学客員教授の福島さんの講演がありました。
テーマは「市民自治と新しい公共」で、官と民の新しい関係についてのお話でした。
人口13万人、予算規模300億円ほどの我孫子市で、市長としてどのような考え方で市政に取り組んできたのか。
市長を務めた12年間、最も大切にしたのは「市民自治」という理念だ。
「市民自治」とは、市民自らがまちづくりを考え、市民自らがそれをやってゆくことだ。
この取り組みの努力そのものが、活力ある豊かな住みよいまちに繋がってゆくのだ。
これまでは公共は官がやること。
民は官の下請けであった。
これからは“市民の自立した活動”と“主権者である市民のコントロールの下にある行政”が連携して、「市民自治」を理念とした「新しい公共」を創ってゆかなくてはならない。
「新しい公共」では、行政は市民の自立した活動を支え、公共全体のコーディネートの役割を担う。
公共を官が独占する時代は終わった。
我孫子市では、市のすべての事務事業(1,100以上)を例外なく対象として、民間から見てやりたい事業の民営化提案の募集を行った。
85件の応募があり34件を採用した。
採用の審査は、行政の都合ではなくサービスを受ける市民の納得が必要であり、基準は民間と行政の連携において市民のより大きな利益になるのかということだ。
民間に任せた方が良い事業と、どうしても市がやらなければならない事業をしっかりと見極め、民と官の役割の分担を考え直すことだ。
言い換えれば「大きな公共」と「小さな政府」と言うことだ。
“市民が行政をコントロール”する基本は選挙だ。
ローカルマニフェストは重要だ。理念と将来像が描かれ、このまちをどうするのか、どんな地域にするのかが見え、そのための具体計画と数字が入っているものでなければならない。
もう一つは、市民が日頃から直接参加し、行政に市民感覚を高めさせることだ。
たとえば、聖域といわれてきた予算編成や民間試験委員制度による職員採用への参加など、財源確保として市民債の公募にも市民が積極的に参加することだ。
また、議会への参加もある。議員は市民の代表ではなく市民の代理人である。審議過程への参加や、議員立法への参加も考えられる。
市民のこのような参加は、直接民主制により近い間接民主制として質を高めることができる。
市民参加によって、市民が行政を変えることに繋がってゆく。
議会の意識改革が求められる。
地方自治体政治に「与党」「野党」はいらない。
二元代表制によって、市長も議員も市民による直接選挙で市民の代理人として選ばれているのだから、市民の前で議論することが大切だ。事前協議などいらない。
議会の役割は、市民の意見を集約することと、行政の監視をすることだ。
特に、市民の意見の集約(合意形成)は議員同士の自由討論が不可欠だ。
様々な意見や利害関係を持った市民が、思い思いに行政に要望を突きつけているようでは、「市民自治」など夢のまた夢だ。市民も「市民自治」に相応しい力を付けなければならない。
異なる意見を持つ市民同士が、お互いに納得できる合意を自ら導き出す力が必要だ。
そこでの行政の役割は、市民の対話をコーディネートする力を持たなければならない。
市役所は、まちづくりの目標や夢に向けて、市民を下支えし実現に向けてのコーディネーターとならなくてはならない。
講演の最後に福島さんの、『理念は「市民自治」とはいうものの、心地よく管理して欲しいと思っている市民は多い』との言葉が強烈に頭に残っています。
市民との徹底的な議論の中で、行政も市民もそして議会も成長し合意形成力を養ってゆくのだろうと思うのです。

桑山地区セーフティボランティア総会

昨年発会した「桑山地区セーフティボランティア」の19年度総会が、桑山小学校でありました。
私も会員なのですが、“青少年育成アドバイザー”として、健全育成と防犯について、参加の皆さまの前でお話をさせていただく機会をいただきました。
桑山小学校区の子どもたちの安全のために、活躍してくださっている会員の皆さんに、少しでも有意義なお話になればと思案したのですが、ええ格好しようとしても底は知れている、洗いざらい今の私をそのままお話しするより他無いと腹を決めたのでした。
こんにちわ
桑山セーフティボランティアの皆さんには、桑山小学校の子どもたちの登下校や放課後の安全確保のために、お力添えいただいておりますこと心からお礼申し上げます。
携帯メールに、三豊市少年育成センターからの不審者情報が毎日のように入っており、残念ながらこの桑山校区もいつ何が起こってもおかしくない現状となっており、例外ではありません。
しかし、今日まで桑山校区の子どもたちに、大きな事故や事件の災いがないのは、皆さんのお力によるところが大きいと心から感謝しています。
さて、今朝もそうなんですが、半年前から上田校長先生に誘われて早朝ランニングをやっています。
朝6時に校門を出発し、7から10キロメートルのコースを走っています。
校長先生の言うことには、“みんなで子どもを育てる県民運動”の一環でスローガンになっている、「早ね、早おき、朝ごはん」を子どもたちに実行して欲しいこと。
それと、早朝に“学校安全パトロール”のベストと帽子を身につけて走ることで、不審者に対する犯罪抑止力になるのだと言うことです。
子どもたちに言うだけではなく、大人が実際にやってみせることから始めようと言うことでもあるのです。
おかげで、いろんな御利益があります。
とにかく爽やかで清々しいし、色んな人に会えます。
何よりも自分の体調がよいことです。
とどのつまり、自分が「早ね、早おき、朝ごはん」になっていてのでした。
実は私、かなりの酒好きで、過去失敗もしており二度と無いようにと自らを戒めております。
早朝ランニングするなら、早起きしなくてはなりません。
そのためには、早寝をしなくては保ちません。
そうすると、深酒はなく、怪しげな夜のおつき合いもそこそこにせざるを得なくなり、失敗のしようがなくなったのです。
規則正しい生活をしていれば、悪いことのしようがないのです。
更に、もっとすごい御利益があったのにはびっくりしました。
昨年の人間ドックで“やや肥満”であったのが今年は“標準”になり、血圧も90~140が69~112の“正常”に戻り、朝ご飯はしっかりと以前の3倍くらいは食べるようになったのです。
上田校長先生のお誘いにのって本当に良かったと思っています。
二人っきりで面と向かってお礼を言うのは気恥ずかしいので、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います。
早朝ランニングが高じて、この11月に小豆島の「タートルマラソン 20㎞」に参加することになってしまいました。
完走できたかどうかの土産話が、またの機会にできればと思っています。
とにかく、「早ね、早おき、朝ごはん」は最高です。
<桑山小学校のPTAのアンケート>結果について
大人同士のふれあいや信頼関係が薄いのではないかと思います。
人に対して無関心で、深いおつき合いを好まないが、人とのかかわりは必要だと感じているのです。
それは子どものことを言う前に、大人同士が人に関心を持ちかかわり合うことなのです。
この意識が具体的な行動に移せることが、地域の子どもを守ることに繋がっているのだと思います。
その方法とは、大人同士の挨拶や、保護者や地域の人の生活行動改善など、ちょっとしたことで一歩踏み出すことであり「一人一人の意志と、一人一人が動くことで地域が変わる」ということです。
「大人がかわれば子どももかわる」なのです。
今日お集まりの皆さんは、すでにそのことにお気づきの方ばかりだと私は思っています。
私はたまたま“早朝ランニングで防犯”ですが、それぞれの日常生活や得意な部分で、「地域へのかかわり」と「子どもたちとのふれあい」を行動し続けていただくことを期待しています。
すでに協力をいただいている桑山セーフティボランティアの会員の皆さん、今日新たに委嘱を受けた皆さんのご活躍をお祈りし私のお話を終わります。
ありがとうございました。