出初式と成人式

新年最初の連休は、成人の日にからんでいます。
三豊市では毎年一日早い日曜日に、消防団の出初式と成人式が開催されています。
13日(日)午前中には、早朝から三豊市消防団の出初式が、香川県下最強ともいえる約千人の団員が上高瀬小学校グラウンドに結集し、凛々しくも整然と行われました。
午後には、三豊市成人式が例年通り、マリンウエーブ・マーガレットホールで開かれました。
私の息子も成人を迎えたこともあり、この日成人となった若者たちの行く末に対して、不安と期待の入り混じった思いがこみ上げてきました。
式そのものは、新成人の中から選ばれた実行委員の皆さんによる、要潤さんと馬渕エリカさんからのビデオレターの新企画もあり、立派なものでした。
開会直前に、一部の不届き者が押し入り騒いだことは残念なことでしたが、すべての参加者の冷静な 『成人』 としての対応によって、何事もなきように進行されました。
思いがけない出来事ではありましたが、かえって三豊市の若者のすばらしさを際立たせることとなったようです。
三豊市の新成人は、このまちを支える頼もしい大人になるに違いありません。
今年のNHK大河ドラマは、会津藩を舞台に展開される 『八重の桜』 です。
会津 日新館 「什の掟」(じゅうのおきて) は次のようにあります。
一、 年長者の言うことに背いてはなりませぬ。
一、 年長者にはお辞儀をせねばなりませぬ。
一、 戯言をいうことはなりませぬ。
一、 卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
一、 弱いものを虐めてはなりませぬ。
ならぬことは ならぬものです。
私の家では、さらに二つ守ることを定めていることを思い出しました。
一、 くつをそろえる。
一、 朝ごはんをしっかり食べる。
です。
玄関にこれを、20年前から貼っています。
この日一日にあった二つの出来事の光景に、ふと、 「什の掟+二」 を見直したのでした。

平成24年12月定例会 一般質問報告・2

前回に続いて、平成24年三豊市議会12月定例会の一般質問報告をします。
2件目の 「危機管理センターについて」 です。
【質問】
平成24年度当初予算で、危機管理センター建設計画の予算が計上されている。
今世紀初頭にも発生するであろう南海・東南海大地震に備えるとともに、東日本大震災発生が大きな推進力となり、議会も議決し予算決定した。
ところが未だに建設計画の全容が見えてこない。
三観広域北消防署も含めた建物のハード建設計画の現状と、その担う役割について質問する。
・ 建設目的の再確認
・ 建設場所の確認(本庁舎正面に向かって右側隣接地を購入の上、危機管理機能を置くとともに、市行政機構集約のためのフロアーをもうけるとなっていた)
・ 三観広域北消防署の位置(市の危機管理部門と広域消防は、有事の場合情報の一元化等で一体とするべきだ)
・ 危機管理センターが担う機能
・ 危機管理センターが機能し、業務遂行できるための組織形態と人的陣容(ハードの建物の中に入るソフトが重要えある)
【答弁】
特に近年、全国各地で発生する大規模な地震や台風、豪雨等の自然災害が頻発しており、さらに大地震が予測される中、行政の危機管理機能の強化が強く求められている。
危機管理拠点の充実を目指し計画している。
建設場所については、当初計画の民間用地と本庁舎周辺の用地で健闘している。
まだ用地交渉中で、公表する段階には至っていないが、明らかになり次第、議会に諮る考えだ。
三観広域行政組合北消防署は、消防車両車庫、訓練等等の施設、その他駐車場等の整備を計画している。
危機管理センターには、災害対策本部室と危機管理担当部署を配置し、本庁舎にある防災行政無線や災害対応用の機材、システムを移設し、情報収集・伝達、指揮機能の集約を図り、本庁舎、北消防署を含めた速やかな初動体制を整えることのできるよう計画していく。
組織形態と人的陣容は、組織の見直しを行い、危機管理課(仮称)を設置し、防災、消防、情報管理等を担う部署の設置を検討している。
とり詳細な体制については、業務継続計画の作成を今年度と来年度で行っていくので、配備体制も見直しをしながら取り組んでいく。

平成24年12月定例会 一般質問報告・1

新しい年が一週間過ぎ、世間では本格的な活動が始まっています。
旧年中のことはその年の内に処理すべきところですが、忙しさにかまけて越年してしまいました。
平成24年12月定例会の一般質問報告ができていませんでした。
2件について、順次お伝えします。
今回は、1件目の 「地域内分権について」 です。
【質問】
三豊市では、地域のことは地域で決定し、地域で行動し、地位が責任をとるという本来の地方自治を実現する可能性を模索している。
平成23年度から、詫間地区で先行してまちづくり推進隊が設立され、他の6地区においても平成24年度、組織の設立が進められている。
市民の中に、まちづくり推進隊は行政の下請けをする組織だとか、市職員のかわりにまつりやイベントの業務をするためだとか、情報不足による不安と苛立ちの声が聞こえる。
それは、市の目指す地域内分権とは何か、まちづくり推進隊の進むべき方向はどこか、が見えないからではないか。
私は、まちづくり推進隊の役割は、 “地域コミュニティというテーマパーク” をプロデュースすることであり、地域の文化を創ることだと考えている。
文化とは、あるものではなく、何もせずに続くものでもない。
文化とは、創るものだ。
これがない、あれがない、と言っているのではなく、まち、地域を創っていけば、そこに文化が生まれ、根付いていくと思う。
それが三豊市の文化になると考える。
三豊市の目指す地域内分権とは何か。
まちづくり推進隊の進むべき方向はどこか、について問う。
【答弁】
三豊市の進める地域内分権とは、高度成長時代の何でも行政に求めるという仕組みではなく、市民の解決できそうな課題は、市民自らが取り組み、それでもできないものを行政が行うという、古くて新しい仕組みだ。
それは、市民は課題の発案者でもあり、解決の提案者でもあるとともに、解決策の実行者でもあるという考えからくるものだ。
そこで、市では、地域内分権推進交付金制度という市民活動を経済的に支援する制度を創設させ、まちづくり推進隊という、市民自らが解決策を実行する組織の設立を促す政策を始めたところだ。
まちづくり推進隊の進むべき方向は、将来にわたり地域の課題に持続的に取り組む、まちづくり活動を目的としたNPO法人だ。
まちづくり推進隊には、公共サービスの提供者の中心になっていただきたいと考えている。
“地域故ニュウにティというテーマパーク” には、アトラクションが必要で、その受け皿となる感性豊かなやる気のある人材は、既に市内に多くいる。
地域の中で活躍できる優れた人材に、地域とは何か、自治とは何か、どのようなことが自分たちの住む地域で求められているのかを自ら考え、行動していただくための仕組みをつくった。
ワクワク感あふれる、新たな時代のまちづくりスタイルを、それぞれの地域で確立してくれることを期待している。

年の初めに

新年明けましたおめでとうございます。
2013年(平成25年)の幕が開き、正月気分の3が日も瞬く間に過ぎ、はや4日となり仕事始めとなりました。
心も新たに、三豊市のまちづくりに取り組んでいきます。
先ず、私の仕事始めは昨年暮れに完成した 『たくままさし通信 第11号』 を、まだお届けできていない市民の皆さんに配布することです。
昨年末には、何人かの支援者の方に地域ごとに手分けして、ポスティングをお願いしましたが、今年は時間の許す限り自分の足で一軒一軒お届けしたいと考えています。
早速、今日は私の地元である豊中町桑山岡本近辺を歩いてきました。
幸い、天候は風もなく日差しは温かく、空気は早春のものです。
薄っすらと額に汗がにじむ、絶好のコンディションで順調にはかどりました。
新春とはいうものの、これからが最も寒さの厳しい時期となり、押しては引き、引いては押す波のように、寒波は繰り返しやってくるでしょう。
怯むことなく、印刷した5,000部すべてを配りきりたいと思います。
昨年末からわずかながら、日本の景気は上向きの様相を窺わせていますが、これも季節の移ろいに似て、行きつ戻りつであろうと思われます。
縋る思いで巳年にこじつけて、くねりながらも進む年であって欲しいと願い、年の初めにあたっての挨拶としなす。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

一年間、ありがとうございました。

いよいよ2012年(平成24年)の幕が下りようとしています。
12月定例会最終日からこれまでの間にも、残されたわずかな時間を惜しむかのように、色んな出来事がありました。
22日(土)の夜には、本年度の三豊市行政施策の重要なものの一つである、地域内分権事業 『まちづくり推進隊豊中』 の発足式が行われました。
昨年度発足した詫間の後、本年度発足の財田、三野に次いで、4番目となります。
この日承認された藤田好広理事長と2名の副理事長、7名の理事、2名の監事によって、 『まちづくり推進隊豊中』 は活動を開始します。
26日(水)の午前には、閉会中の民生常任委員会が開催され、「家庭ごみ収集運搬業務の民間委託について」 の協議が行われました。
7町の内、高瀬町、豊中町、仁尾町の3町が市直営による収集運搬業務を行っていますが、来年度より他の4町同様、民間に業務委託することを決定しました。
同日の午後には、 【第3回 みとよ・ヤング・エコ・サミット】 が三豊市市民交流センターで開催されました。
市内のすべての小中高の35校が参加し、学校での環境問題に関する取り組みの発表と意見交換が行われました。
この1年間に実践してきた “グリーンカーテン” や “エコキャップ回収” “アルミ缶・牛乳パック回収” “地域清掃活動” 等の活動報告が、すべての学校から行われました。
回を重ねるごとに報告内容も充実しており、このまちの環境は 「私たちが守っていこう」 という意欲が伝わってきて、さらなる躍進の可能性を感じることができました。
2012年(平成24年)が押し詰まったわずかな日々の中にも、新たな幕開けの下地が着実に根付きつつあることを感じています。
一年間、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
良い年をお迎えください。

議員提出議案

平成24年12月定例会において、 『三豊市議会基本条例制定について』 を含む議員提出議案5件が、議会最終日に上程され可決されました。
それぞれの概要について、議員提出議案提案理由の一部抜粋でお伝えします。
『三豊市議会基本条例制定について』
議会は、二元代表制のもと市長及び執行機関と緊張ある関係を保ちながら、三豊市としての最良の意思決定を導く共通の使命が課せられており、地方公共団体の自立に対応できる議会へと自らを改革しなければならない。
基本条例は、議会運営の基本理念、基本原則を定め、議会、議員の活動原則を明確にし、市民参加の開かれた議会を目指す。
議会活動の積極的な情報の公開と共有、政策活動への市民参加の推進、議員間の自由な討議の展開、議員の自己研鑽と資質の向上、公平性と透明性の確保など、議会としての独自の議会運営のルールを遵守し、実践していく。
市民に信頼され市民とともに歩む議会を目指すため、議会の使命を明確にし、最高規範としての議会基本条例を制定する。
『三豊市証人等の実費弁償に関する条例の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、本会議の公聴会参加及び参考人が対象に加えられため。
『三豊市議会委員会条例の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、委員の選任方法、在任期間等について、法で定めていた事項が条例に委任されたため。
『三豊市政務活動費の交付に関する条例について』
地方自治法の改正に伴い、政務調査費の名称を 「政務活動費」 とするとともに、交付の目的を 「議会の議員の調査研究その他の活動に資するため」 に改め、使途を条例で定めなければならなくなったため、事項を規定するため。
『三豊市議会会議規則の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、本会議においても公聴会の開催、参考人の招致ができるようになったため。
三豊市議会の憲法ともいえる 『三豊市議会基本条例』 が制定されました。
三豊市の自主自立のために、議会が議会として機能するために、更なる修練を重ねていかなくてはなりません。

12月議会 条例の制定・改正・廃止

12月定例会で可決された議案の内、主な条例の制定と改正、廃止をお伝えします。
【議案第119号】 「三豊市プロポーザル審査委員会設置条例の制定について」
今後、プロポーザルによる公募の案件が増加することが見込めるため、制定する
【議案第120号】 「三豊市駐輪場条例の制定について」
これまで、使用が有料であった詫間駅駐輪場を無料とするため、他の無料の2ヵ所と併合して制定する。
【議案第130号】 「三豊市豊中コミュニティセンター条例の一部改正について」
この施設を指定管理委託できるように改正する。
【議案第131号】 「三豊市公園条例の一部改正について」
指定地域である豊中・詫間・仁尾の都市公園を、指定管理委託できるように改正する。
【議案第132号】 「三豊市税条例の一部改正について」
昭和25年からの、金利確保目的のため全納報奨金制度が、その目的の役割を終えたため、廃止するため改正する。
【議案第133号】 「三豊市放課後児童クラブ条例の一部改正について」
適正な受益者負担とするため、学校の長期休暇の保育料を倍額に改正する。
【議案第137号】 「三豊市山本町いこいの家条例の廃止について」
施設の有効活用のため、三豊広域福祉会へ建物を無償譲渡、土地を無償貸付するため改正する。
【議案第148号】 「三豊市職員の給与に関する条例の一部改正について」
県人事委員会勧告により、医師をのぞく55歳を超える管理職の給与を、1.5%減額するため改正する。
平成24年12月定例会の議案関係の報告は以上です。

平成24年12月議会が閉会しました

平成24年第4回三豊市議会定例会が12月21日(金)に、常任委員会に審議付託されていた一般会計並びに特別会計補正予算案含む30議案と、この日追加提案された人事案2件及び議員提出議案5件の、計37議案すべてを可決、承認して閉会しました。
なお、 『アスベスト被害の根絶と被害者の救済を求める意見書について』 を決定し、意見書を衆参議員議長並びに内閣総理大臣他に提出することとなりました。
一般会計補正予算は2億46,282千円で、補正後予算額は288億86,861千円となります。
主なものとして、
【産業政策課】
離島振興事業 5,000千円
商工振興事業 2,809千円
観光振興事業 ▲7,595千円 他
【田園都市推進課】
定住促進事業 33,000千円
【地域内分権推進課】
地域内分権推進事業 8,787千円 他
【税務課】
徴収事業 4,662千円
【健康課】
子ども医療費助成事業 12,117千円 他
【介護保険課】
介護保険事業特別会計繰出金 15,430千円 
【福祉課】
障害者自立支援事業 66,394千円
生活保護扶助費 32,191千円
老人保護措置事業8,368千円
障害者福祉一般 2,461千円 他
【子育て支援課】
予防接種事業 20,235千円
児童手当支給事業 11,205千円
児童扶養手当支給事業 2,813千円 他
【農業振興課】
中山間地域等直接支払事業 3,150千円
オリーブ生産拡大推進事業 2,885千円
耕作放棄地再生対策事業 2,645千円
青年就農給付金事業 ▲30,750千円 他
【土地改良課】
市単独土地改良事業 3,000千円
【建設課】
市道維持管理事業 21,000千円 他
【学校教育課】
幼稚園総務管理事業 3,622千円
小学校教育扶助事業 3,181千円
中学校総務管理事業 2,605千円 他
等となっています。
特別会計は、
「国民健康保険事業特別会計」
退職者診療報酬負担金増に伴う補正と、過年度精算返納金に伴う補正の61,048千円で、補正後予算額92億13,617千円となります。
「介護保険事業特別会計」
各種サービス給付費負担金増に伴う補正1億17,751千円で、補正後予算額67億97,439千円となります。
「介護サービス事業特別会計」
通所介護事業委託料増に伴う補正4,048千円で、補正後予算額98,442千円となります。
「集落排水事業特別会計」
施設修繕に伴う補正1,575千円で、補正後予算額1億61,053千円となります。
予算関係は以上です。
 

6回目の 「公共施設整備調査特別委員会」

本年度から本格的に策定作業が進められている 『公共施設再配置計画(仮称)』 の中間報告が、12月20日(木)開催の公共施設整備調査特別委員会で行われました。
本年9月に策定・公表されている 『公共施設再配置方針』 に示された “再配置の見直しの進め方” に基づいて、用途目的別に分類したすべての施設に対して、扱いを決定していくための計画書となります。
三豊市の平成22年度における公共施設(道路、下水道等のインフラを除く)の管理運営費は、約41億5千万円となっており、内約62%にあたる25億7千万円が人件費(臨時職員含む)となっています。
現在の予算規模280~290億円から、行財政改革目標の230億円とするための、重要な経費削減領域となります。
当初のスケジュールでは、来年1月中旬ごろまでに計画(案)を策定し、約1ヶ月間のパブリックコメントの後、修正を加え、今年度中に公表することとなる予定です。
合併して7年目となり、ようやく本格的、計画的な三豊市の公共施設の見直しが動き始めています。

衆議院選挙から一夜明けて

衆議院選挙投開票日から一夜明けた12月17日(月)の新聞各紙は、選挙結果の記事で全面が埋め尽くされており、第一面には 「自公320超 政権奪取」 の文字が、黒べた白抜き文字で大きく印刷されていました。
第46回衆議院選挙は、自民党と公明党をあわせ総定数の3分の2を超えたことによって、2回目の政権交代となりました。
前回の政権交代は、希望と期待の溢れた高揚感で満ちていました。
これに対して、今回のものは現実と安定を求めた結果と思われ、重大な争点の数々がありながら、それらがあたかも些細なこととして、儀式のように執り行われた冷淡さを感じます。
その中にあって、同じ政権交代でも、これほど異なる現象が現れることに、人間社会の根底に渦巻く情念を感じずにはおれません。
政治は、人であるならば誰もが決定権を持っています。
その人とは、少なくとも選挙で選ばれた人によるという、最低限の決まりごとがあるだけです。
民意が反映されるとは何を指すのか。
政治とは何か。
選挙とは何か。
という、原点に帰ることを強いられる国政選挙結果でした。