工場用水道の現状

前回、水道料金統一問題における課題に、工場用水道事業があることをお伝えしました。
これまでに、三豊市議会建設経済常任委員会で示された資料を基に、企業との契約単価と条例単価の差による減収と、利用企業がもたらす経済効果についてお知らせします。
工場用水事業に関係する企業は9社あります。
三豊市の工場用水道の条例単価は90円/tで、内6社は条例単価どおりですがあ、他の3社が企業誘致契約によって、条例単価より安価に設定されています。
このことによる年間の差額は次のようになります。
M社 年間利用金額 約1200万円 に対して ▲約2007万円
K社 年管利用金額 約5800万円 に対して  ▲約730万円 
T社 年間利用金額 約1400万円 に対して  ▲約353万円
となっていて、3社差額合計は ▲約3090万円 となります。
一方、3社の経済効果の貢献度は、
雇用数を約1000人/年として、従業員一人当たりの年収約300万円で、地域経済効果が約30億円/年、税収が約4億円/年
であるとの実績があります。
このような分析から、90円/tとの差額分 約3100万円 を、一般会計から水道事業会計へ繰出して、市民の皆さんにもご理解をいただける水道会計としたいとのことです。

水道料金統一への課題

三豊市が合併誕生して、来年1月1日をもってちょうど6年となります。
新市発足にあわせ、旧7町のうち6町の水道料金は同じにされましたが、豊中町地域については歴史的・地理的ににも全量自己水源による給水が行われており、今もなお別料金単価で据え置かれています。
市内全域の水道料金統一には、 「合併したのだから同一料金は当然だ」 といった原則論だけでは、解決できない課題があります。
様々な要素が絡み合っており、一つ一つその壁を越えていかなくてはなりません。
その一つの課題とは、旧詫間町時代の企業誘致にかかる工場用水料金です。
企業誘致契約の条件単価と条例単価の料金差額による一般用水道へのしわ寄せです。
そもそも、工場用水は汐木浄水場で取水浄水され、専用の管路を通して契約企業へ給水されていました。
しかし、施設の老朽化や塩分濃度問題による稼動停止以降、一般用水と同様の県水100%の水道水が供給されるようになっています。
このことによって、一般用水よりも安価に設定された工場用水による減収分を、一般用水利用者である市民が負担する構図となっているのです。
三豊市水道事業会計の健全な運営のためにも、料金統一の検討を進める渦中で十分な説明がなくてななりません。
市民理解を得るためには、工場用水の現状を示すと伴に、その利用企業の経済効果を検証した情報開示が必要なのです。

そばの収穫 大豊作

今年の夏の猛暑の中、桑山放課後児童クラブ(NPO青空クラブ運営)の子どもたちと一緒に、種まきしたそばが収穫できました。
財田町にある 「農家のそば屋 そば処財匠(ざいしょう)」の主人、山崎隆行さんにお手伝いを願って、12月13日(火)に足踏み脱穀機での脱穀、とおみによる選別を行うことができました。
昨年は、長引く残暑で種まきの時機を逸して9月下旬となったため、花は咲けども実はまばらにしか付かず、大失敗でした。(2011/1/13の書き込んでいます)
今年は、昨年よりも1ヶ月早い夏休み最後の8月31日(水)に種まきをしました。
正直なもので、すくすくと成長して、みごとな花を咲かせしっかりと実を付けていました。
11月14日(月)と16日(水)、そして21日(月)の3日間に分けて、刈り取りをしはぜ掛けしました。
21日の作業は、クラブの子どもたちに刈り取りの体験をしてもらい、大助かりでした・・・?
たしかに数の力はすごい!
キャッ!キャッ!と、にぎやかなうちにみるみる刈り取っていきました。
元気一杯、神事のお払いのようにそばの束を振り回すものもあり(こらこら種が落ちてしまうじゃないか)、どうなることかと思いましたが、1.75aで16.9kg(風袋込み)の収量を得ることができました。
標準は10a当たり100kgといわれていますから、上出来です。
2~3日天日干しした後に、山崎さんに石臼による製粉をしてもらう予定です。
青空クラブのみんなとそば打ちパーティーを、近所のそば打ち自慢のおじさんにお手伝いいただき、ワイワイとやろうと思っています。
アッ!そうそう、昨年からそばの生育具合を何かと心配してくれた(冷やかし?)、桑山公民館の岩本館長も、仲間に混ぜてあげようかな~。

『ぼっこ助産院』 を訪問して

かなり以前のことになってしまいましたが、3週間ほど前の11月20日(日)に、高松市にある 『ぼっこ助産院』 に視察研修に行ってきました。
助産師さんたちが力を合わせて運営している、民間の助産施設です。
中心メンバーである山本文子さんは、若者に対する性教育のお話でも、思い切った発言をする強烈な個性を持った方です。
ここでは出産のみならず、産褥ケアや骨盤ケア、乳房ケア、育児相談など、出産から子育て指導までの、あらゆる活動を行っています。
この助産院を運営しているのが、NPO法人いのちの応援舎で、子育て支援の集いの広場事業や病後時保育も行っています。
また、高齢者デイサービス事業や傾聴ボランティアなどの活動も行っており、出産から高齢者福祉までの事業を幅広く手がけています。
ここでは、私が以前から漠然とイメージしていた、施設やサービスのつながりの形が現実に展開されているのです。
このような施設が三豊市にあったなら、日常の中で悩み苦しむ人たちが、どれほど救われるだろうかと思っていた形がそこにあるのです。
山本さんのお話を直に聞くにつけ、現代社会の産み育てることに対する意識の軽薄さに気付かされ、懺悔にも似た思いがこみ上げてきました。
山本さん自身、時々なんでこんな大変なことを始めたのだろうか、と後悔することがあるそうです。
止めることができるのならば止めたい、とも思うこともあるそうです。
しかし、止めないのは 『ぼっこ助産院』 で産みたいという母親がおり、それを見守る周囲からも、産んでくれてありがとう、産まれてきてくれてありがとうの思いが伝わってくるからだといいます。
まさにマンパワーであり、人の意思のなせることなのです。
また、こんなこともおっしゃっていました。
「自信を持って助産院ができるのは、香川大学医学部病院の先生方の親身の支援があるからです。緊急の場合にすぐに対応していただける、強い協力関係にあるからです。これが助産院の最大のリスク回避となり、妊婦さんにとっても安心して希望の出産に臨めるのです。助産院と嘱託医療機関の関係が最も難しく、この連携協力関係の支援調整は行政が関わらなければ困難ですよ。」
とのことでした。
女性が自らのいのちをかけた、いのちを産むという行為に対して、出産の方法を女性自らが選べないような現代の出産環境は異常であり、実は、そのこと自体がいのちに対する意識の鈍感さや軽薄さにつながっているのではないか・・・・・
現代日本社会の混迷は、いのちがうまれることの尊厳に思いをめぐらす機会のない日常に、起因しているのではないだろうか、との思いが私の中で強くなっています。
産み方の選択が普通にできる社会にしたいと考えています。
『玄牝』 上映会と、 『ぼっこ助産院』 が私に気付きを与えてくれています。 

ライフワーク

この前の日曜日にあった 『玄牝ーげんぴん』 上映会で私が強く感じたことは、これはライフワークになるということです。
今の社会が 「いのちを産む」 という行為に対して、あまりにも鈍感で軽薄になっているのではないかということです。
そもそも妊婦さんは病人ではありませんし、医療機関でなければ出産できないということでもありません。
今の出産のあり方がすべてだという固定観念ではなく、色んなかたちがあることのほうが自然なのではないかということです。
言うまでも無く、医療が無かった時代から、女性は太陽として連綿といのちをかけて子どもを産み続けてきました。
もちろん、すべての出産がうまくいったわけではなく、かなりの割合で不幸な出来事が発生したのは確かです。
しかし、現代は医療技術も驚異的に進歩し、その危機は極端に減少しています。
一方で、産科医の責任は過酷なものがあり、産科医師のなりてがいないという状態になっています。
今こそ、いのちを産むという行為に対して、医療の価値と役割を再確認するときではないかと思います。
危険が予測される出産にこそ医師は大きな力を発揮し、母子のいのちを守る役割を担ってくれるのです。
また、支障がないと診断された出産は、医療施設を使うまでもなく、例えば助産院や助産師さんのサポートによる出産を、選択できるなればよいのではないかと思うわけです。
万が一の非常事態のために、医療機関との間での緊急連携協定はなくてななりませんが、このような取り組みが可能ならば、現状、過度な労働とリスクに日々さらされている産科医の負担は、大幅に改善されるのではないかと期待できます。
また、妊婦さん側からすれば、お産は病院でするものという固定された考えから開放され、出産の方法を自分の意思で選択できるという可能性が広がります。
整った機器とサービスの病院の分娩台での出産や、所産院や助産師の手による家庭的な雰囲気のなかで、畳に敷いた布団の上での出産など、自らの思いや胎教に応じて、女性がいのちをかけた、いのちを産む行為の方法を自らが選択できるのです。
こんなことが普通にある社会をつくるために、私は生きたいと思っています。

12月定例会 一般質問通告

早くも平成23年の最後となる三豊市議会12月定例会が、12月1日(木)に開会されました。
初日には、すでに決算特別委員会で審議承認済みの、平成22年度の一般会計や特別会計及び公営企業会計の認定議案が、特別委員会の審議結果通り認定されました。
また、11月5日のこの場の 「三豊市民クラブ視察研修・1―②」 の終わりにお伝えしている、公設による粟島診療所開設のための条例の一部改正議案も、開設に係る手続きの時間を短縮したいため、委員会付託を省き、この日の審議可決となりました。
一般質問は、12月6日(火)から8日(木)までの3日間の予定で行われることとなっています。
私の今回の質問は、【“子どもを産み育てるまちづくり”について】の、1件です。
質問要旨
9月の一般質問同様、東日本大震災による津波被害や台風の豪雨被害で感じた、安心安全なまちとは、どのようなところなのかを課題に質問する。
三豊市は、豊かな自然と災害の少ない安心安全なところであるという点では、日本一ではないかと思う。
これこそが、三豊市の 「売り」 だ。
最大の優位性を活かした、 “子どもを産み育てるまちづくり” ができないか?
そこで、3点について質問する。
今議会において、出産祝い金の廃止条例が提案されているが、これによって子育て支援施策全体の後退になりはしないか。
そうならないのであれば、子育て支援に係る施策全体の事業ごとの予算を示し、そのわけを説明して欲しい。
3点目は、当市の子育て支援は、母親が安心して妊娠・出産できるようにと、その段階から関わるあkたちとなっているが、当市の置かれた産科医療機関と助産院・助産師の現状と、直近の複数年度の子どもの生まれた施設を示して欲しい。
以上のような内容です。
私は、2日目の7日(水)の最終の出番です。

「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 が実現

12月の第一日曜日である4日に、三豊市市民交流センターで、三豊市PTA連絡協議会並びに同子ども会育成連絡協議会、同青少年健全育成市民会議の主催で、NPO法人青空クラブ共催、三豊市教育委員会後援による、平成23年度青少年健全育成事業が開催されます。
市民会議が毎年行っている、絵画・標語優秀作品および善行者の表彰式があり、その後にここ数年は講師の先生をお招きしての、後援会の計画となっていました。
今年度は、諸事情のために後援会に替え、映画上映会となっています。
映画の題名は、河瀬直美監督のドキュメンタリー 『玄牝ーげんぴん』 です。
今年の5月6日付けのこの場に、 「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 として、自主上映会の計画を秘かに考えていることを書きました。
その時は、NPO青空クラブの広報活動の一環として、保護者の皆さんや子育て中で大変なお母さんたちに、心が安らぐ一時をお届けしたいと思っていました。
思いがけず、本年度の青少年健全育成事業の講演会が中止になり、その代替案としてこれを提案したところ、やってみようということになったのです。
市子ども会育成連絡協議会長であり、NPO法人青空クラブ理事長でもある私にとっては、渡りに船のありがたいことであって、常日頃からの問題意識の大切さを改めて実感しています。
『玄牝』 は、河瀬監督が愛知県岡崎市にある産婦人科の吉村医院に、一年間をかけて通いつめ撮影した、ドキュメンタリー映画です。
吉村医院は、臨月の妊婦さんにも薪割りを勧め、自然分娩に相応しい体に導くなど、現代の出産のイメージからはかなり離れています。
ただ、私が感じたのは、白い壁と天井の病院の分娩台で出産することが当然であって、疑問すら感じない現状のほうが、ひょっとしたら異常なのではないかということです。
その上で、出産方法の選択の余地すらない現状は、 “いのち” というものに対する意識の軽薄さの結果なのではないのかという、懺悔にも似た思いです。
河瀬さんのこの映画についてのメッセージとして、 
「お産をテーマにした映画というよりは、いのちのかたちを描いた映画でありたい」 
とあります。
産まれるとは、産むとは、この世に生を授かるとは、生きるとは、そして “いのち” とはを、一人ひとりが感じていただければと願っています。
『玄牝』 という映画が、人を人として育てるとはどういうことなのかを、見つめ直すきっかけになって欲しいとも思っています。 
 

ごみ処理問題調査特別委員会 視察研修

知恵とアイデアで、志布志市の環境政策は推進されています。
平成23年11月25日(金)、鹿児島県大隈半島の太平洋に面する位置にあるこのまちで、ごみ処理問題調査特別委員会の視察研修をおこないました。
三豊市では次期ごみ処理施設を、民設民営によるトンネルコンポスト方式とすることを決定して、現在、この条件にかなう、民間事業者からの公募を行っています。
詳細は、三豊市HPと11月13日のこの場でも報告をしていますので、ご確認ください。
従来の地方自治体の施設建設及び運営は、公設公営や公設民営が主流でした。
今回の三豊市の取り組みは、建設運営のすべてを民間に託そうとするものです。
この試みに対して、想像できる問題は予測されます。
その民間企業が倒産したらどうするのか? や、 実質独占状態となることで処理費用の値上げを要求されたりはしないか? などです。
だからといって、新たな取り組みに踏み込む時の、やってみて初めて見えるリスクに目を背けて、これまでのような高額な処理経費を漫然と受け入れることでよいのでしょうか。
むしろ、この方が楽なのでしょうが、あえて、財政や地方の独自性を考えるとき、新たな可能性を求めてチャレンジすることは、尊い価値があるのだろうと考えています。
志布志市は、平成18年に3町が合併して誕生しました。
合併以前からごみ焼却施設がなく、平成2年に事務組合を設立してすべてのごみを埋め立て処分していました。
平成16年度で、その処分場が一杯になるとのことで、合併前に参加町協議で新たなごみ処理施設の方式を検討することとなりました。
その結果、焼却施設建設には建設費約70億円、ランニングコスト約5億円/年が必要と試算されたため、徹底したごみの分別による埋め立てごみの削減を選択しました。
「混ぜればごみ!、分ければ資源!」
「面倒くさいのススメ」 を、住民とともに推進したのです。
現在の志布志市の分別収集は29品目に分かれ、大きく4つに分類されています。
① 資源ごみは、水洗いし乾かしたものを指定の資源回収袋に名前を書いて、資源ごみステーションに出します。
② 生ごみは、10件ほどに1ケバケツを支給し、週3回回収しています。
基本は、自分でコンポストや生ごみ処理機で処理をすることが第1で、できない人が利用する仕組みになっています。
③ 粗大ごみは、電話予約で個別収集し手作業で解体し、RPF化しています。
④ 一般ごみは、週1回収集し、直接埋め立てしています。
この市民と協力した取り組みによって、志布志市の埋め立てごみの量は、平成10年14,000t/年あったのが、生ごみ分別収集開始の平成16年を契機に10,000t/年となり、その内リサイクルごみが7,000~7,500t/年ほど、埋め立てごみは2,500t/年ほどとなり、なんと埋め立てごみは80%の削減となり、驚異的な削減に成功しました。
この結果、平成16年度で一杯になる予定だった処分場が、あと50年以上は利用可能となりました。
また、生ごみが持ち込まれなくなったおかげで、処分場の衛生面も改善されています。
このような取り組みによって、ごみ処理に要する経費に大きなメリットが生まれています。
ごみの総量10,000t/年に対し、再資源化された量が7,500t/年で、再資源化率75%で全国第2位となっています。
全国平均は20%ほどであることから、すばらしい成果を達成しています。
また、一人当たりのごみ処理費用は6,313円であり、全国平均の半分以下で、浮いた経費は教育や福祉に回すことができ、市民に還元されています。
バケツ回収された生ごみは、民間企業である(有)そおリサイクルセンターに処理委託されています。
そおリサイクルセンターでは、家庭生ごみと事業系生ごみに、草木剪定枝のチップを1対4の割合で混ぜるとともに、消臭発酵促進剤として蓬から抽出した液体を混入して、堆肥化しています。
処理単価は、生ごみ10.5円/Kg、草木剪定枝4.2円/Kgで、この価格決定は毎年度企業の決算書を公開し、それを基に市(関係自治体も含む)と企業が話し合って決定しています。
これまで行政が行うことが当然と考えられていた公共サービスが、民間に移行されるためには、行政と市民、そして民間のお互いの信頼なくしては成立しないのでしょう。
行政が民間に近寄り、民間が公共に踏み込むためには、市民を含めた行政と民間の伴に地域を考え地域に寄りそう協働の意識が欠かせないことを示しています。
民設民営によるごみ処理を行っている志布志市は、知恵とアイデアを持って、熱い気持ちで足で稼いで政策を実現しています。
行政や市民、民間企業の関係など、政策実現に向けて意識変革を実践しており、可能性を目の当たりにすることのできた研修でした。

閉会中の総務教育常任委員会・6

12月定例会開会予定の12月1日(木)を前にして、11月28日(月)に臨時会が開会されることとなっています。
ここのところ数年続いている、市職員給与の引き下げが議題となります。
これに先がけて12月18日(金)に開かれた総務教育常任委員会では、この件についての事前説明が行われました。
三豊市では人事委員会を設置していないことから、香川県人事委員会の勧告を基に、職員給与改定の検討を行っています。
県人事委員会勧告に準じて、
・月例給は、40歳以上の給料表の引き下げ改定を行います。(0.27%減額)
ただし、医療職は除きます。
・期末。勤勉手当(ボーナス)の改定はありません。
・以上のことによって発生する額の変動は、対象職員数408人で、12月~3月の4ヶ月間の総額で2,848千円の削減となります。
月平均の1人あたりの減額は1,745円となり、4ヶ月で6,980円となります。
臨時会での可決後、12月1日より改定給料表による減額を実施することなります。
他、この日の委員会で扱われた件は、バイオマス推進室からの 『定住対策事業』 についての、補助金交付要綱の改定と新事業の説明がされました。
市内業者による住宅の新築、または中古物件購入に補助する事業で、現行2千万円の1/20で100万円を上限とする規定を、新築・中古いずれもそれぞれ定額補助として、新たに中古に対してリフォームの補助事業を新設したいとの提案です。
受益者がかなり限定される施策であるため、なお一層手落ちのない制度とするため再検討することとしました。
新事業提案は、トライアル事業として体験交流事業を実施したいというもので、本年12月12日(月)に、生協コープかがわの理事数名を招いて、現地体験を通して三豊市の魅力を体感してもらうというものです。
小さな試みからコツコツと、一つ一つの積み上げが、気がつけば人の行き交う賑わいのあるまちになっているのでしょう・・・

議会広報委員会 視察研修・1

9月議会と12月議会の間の2ヶ月は、常任委員会や特別委員会などの視察研修が続いています。
11月9日(水)と10日(木)の2日間の日程で、和歌山県紀の川市と大阪府泉南郡熊取町での、三豊市議会広報委員会の視察研修を行いました。
目的は、 「議会広報紙の充実」 と、 「議会改革における広報公聴活動について」 です。
最初に訪問した紀の川市は、人口67,000人、面積228.24k㎡で、三豊市とほぼ同規模の類似自治体です。
議会広報紙 『こんにちわ 議会です』 は、近畿市町村広報紙コンクール優秀賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
市広報紙とは別発行をおこなっており、多少の経費増が必要であったとしても、議会の意見や状況をしっかり伝えたいとの方針です。
配布の方法は、市広報紙と同便で、委託業者によって漏れなく全戸に届けられています。
現在三豊市で行っている自治会ごとの配布に対して、この方法は自治会未加入のすべての市民に公平に市及び議会の情報が届けられることにおいて、検討に値すると思います。
議会広報紙の役割は、市政の動きを伝えるにしても、決定に向けいかに審議されどのように決定されたのかを伝えることです。
決定したことや事後報告が主である市広報紙に対して、明らかに違いがあるということで、市広報紙に対して対抗心を持って編集に当たっています。
三豊市議会広報紙は、市広報紙と同冊となっているため、ページ数が限られ窮屈な条件の中で編集を行っています。
市広報紙とは別冊の単独による発行の有用性を再確認することができました。
紀の川市議会広報委員会の全委員出席による研修となり、議会広報紙編集発行に対する熱意が強く伝わってきました。
「編集に携わることで、多様な考え方があることに気付くと伴に、議員同士の勉強にもなっている。」 との言葉は、議会広報の本質的役割の一面を言い当てていると感じました。