平成22年度 予算概要

三豊市議会では、先週の代表質問と一般質問に続いて、今週は各常任委員会で付託案件について審議が行われることとなります。
詳細の議案報告は、審議後にしたいと思います。
先ず、予算の全体像をお伝えします。
一般会計総額は268億円で、21年度当初予算の259億30,000千円よりも、8億70,000千円の増となっています。
この要因は、子ども手当の10億80,000千円が計上されていることによります。
歳入は、市税が74億60,000千円足らず、地方交付税が104億円、地方譲与税及び各種交付金が13億円足らず、臨時財政対策債が16億円となっています。
市債は、21億40,000千円程で前年対比2億90,000千円程の減となっています。
歳出は、義務的経費の内人件費が57億50,000千円程、扶助費が31億円程、公債費が31億円弱で、合計119億円となっており44.5%を占めています。
投資的経費は、主なものとして防災行政無線整備事業で3億円、三野保育所建設事業で2億50,000千円程などがあり、約33億円足らずとなっています。
経常収支比率は、自治体財政の弾力性を示す指標で90.5%となっていて、財政状況の硬直化は依然として続いています。
市税が前年に比べ1.6%の減に対し、地方交付税は「地域活性化・雇用等臨時特例費」が創設されるなどして、6.7%の増となっているなど、自主財源確保がますます重要となっていることには変わりありません。

第62回豊中中学校 卒業式

議会開会中の3月12日(金)に、三豊市内の7つの公立中学校すべてで、卒業証書授与式が挙行されました。
私は、母校の豊中中学校に出席し、卒業生に祝福の言葉を贈らせていただきました。
「鳥語花香」のきざしうかがえるこのような春の良き日に、118名の皆さんが三豊市立豊中中学校をご卒業されることに対し、心からお慶びを申し上げます。
おめでとうございなす。
皆さんは、これまでの3年間先生方の指導の下、勉強にクラブ活動にと様々な体験を通して、実にたくましく成長されました。
皆さんの中には、それぞれの立場によってこれからの進路は色々あろうと思いますが、本校での貴重な教訓を活かし、しっかりと自分らしく生きていただきたいと思います。
そこで、皆さんにお伝えしたいことがあります。
“決してあきらめない” ということです。
まさにこれからという皆さんには、人生で判断を迫られたとき、楽な方や自分に得する道を選ぶより、苦しくとも人のためになる方をお勧めします。
与えられた役割ややるべき勉強や仕事に、その時その瞬間瞬間をひたむきに、そして一心不乱に、どんなに小さなことや些細なことからも逃げずに取り組んでください。
そして “決してあきらめない” で下さい。
人間の究極の幸せは、4つあるといいます。
「人に愛されること」
「人にほめられること」
「人の役に立つこと」
そして、「人から必要とされること」です。
人は見ています。
皆さんお一人お一人を必要としているのです。
結びになりますが、皆さんのこれからが健康に恵まれ、たくましく羽ばたき続け、花開きますことを念じ、そして、先生方、保護者の皆さまへの感謝の気持ちを込め、ご多幸をお祈りし私からのお祝いの言葉といたします。
静寂の中に凛とした空気に充ち満ちた、日本一すばらしい卒業式でした。

子ども会 新指導者研修会

ここ数日の5月の連休前を彷彿とする陽気で体が緩んでいたところに、この日はこの季節に相応しい冷え込みと雨となって、戸惑いを覚える不安定な天候となっていました。
三豊市子ども会育成連絡協議会の新指導者研修会が、3月7日(日)に豊中町の公民館大ホールで開催され、本年度から会長となった私は、朝から役員の保護者の皆さんと市の職員と一緒に準備に忙しくしていました。
初めてのことばかりでおろおろしながらでしたが、充実したスタッフのおかげで立派な研修会となりました。
開会に当たり主催者として、形ばかりの挨拶をさせていただきました。
皆さん おはようございます。
あいにくの雨とあわせて少々寒いようですが、皆さんの熱気で会場中が活気に満ちています。
朝早くから、三豊市子ども会育成連絡協議会の新指導者研修会にご参加いただき、とても嬉しく思います。
日頃は、地域の子ども会活動にご理解とご協力を頂き、精力的に関わっていただいておりますこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。
本日は、ご来賓に三豊市教育委員会から臼杵教育長、三豊市小・中学校長会から松岡校長先生をお招きし、そして、香川県子ども会育成連絡協議会から細川勝信先生にお運びいただき、
『三豊市の自然を活用してわが子をしっかり者に育てる』
と題して、ご講演を頂くこととなっています。
きっと、魅力的な学びの一時になると思います。
発表する五つの子ども会の皆さんには、一年間を通して活動してきた成果を余すことなく報告いただき、ここにお集まりの皆さんの、これからの活動の指針となりますことを期待しています。
終わりになりますが、昨日・今日と準備に運営にとお世話いただいた役員の皆さん、市職員の皆さんには、改めて感謝申し上げますとともに、今日の新指導者研修会がこれからの活動に活かされ、ここにご参加いただいた皆さんの地域の子ども会が、ますます活発になりますことをお祈りし挨拶といたします。
明日につながる研修会にしましょう。
会場一杯の参加者を見て驚きがありました。
大人は確かに子どもに関わろうとしているのです。
私の時代とは明らかに違い、裾野は広がっているのです。
大人の子どもに対する、関わり方の問題なのだと感じています。

3月定例会始まる

三豊市議会の3月定例会が3月3日(水)に開会され、3月29日(月)までの27日間にわたり審議が行われます。
初日のこの日には、21年度予算の最後の補正予算案及び22年度予算案と、条例制定案並びに改正案などが一括上程され、21年度補正予算案は可決されました。
22年度予算案と条例関係議案は、3常任委員会にそれぞれ付託され、審議の後、最終日の29日に採決の予定です。
代表質問と一般質問の通告受付が、3月5日(金)12:00に締め切られました。
10日(水)の代表質問、11日(火)と12日(水)の一般質問で議論が始まります。
私は、三豊市民クラブの政務調査会長として、代表質問に臨みます。
またもや頭をかきむしる日々が訪れました。
そのような中、3月7日(日)には、三豊市子ども会育成連絡協議会の 「新指導者研修会」 が、豊中町公民館大ホールで開催される予定で、主催社代表として準備に時間を割かれそうで、質問の内容や主旨がまとまるのやら不安で一杯です。
会場に集まっていただいく市内の子ども会関係者の皆さんの、エネルギーをもらって乗り切ろうと思っています。

もう一つの「答申」が出されました

三豊市には、学校給食調理場として6のセンター方式と7の自校方式の施設があり、小学校25校、中学校6校、幼稚園19園の給食を提供しています。
市町合併にともない、旧の各町ごとに方式が異なり、また、建設時期によって調理のシステムが古いところはウエットシステムのままで、新しいところはドライシステムとなっています。
衛生管理の面や調理員の労働環境の改善が、久しく指摘されていました。
平成22年3月1日付けで、昨年の7月から8回にわたり審議が進められていた 「三豊市学校給食検討委員会」 から、 “三豊市の学校給食について” の答申が教育委員会あてに提出されました。
学校給食は、児童・生徒の成長のために重要な役割を担っていることから、学校教育の一環として実施されています。
委員会では、地産地消の推進や財政などの多面的な視点から、「学校給食の安全性の確保及び衛生管理」、「学校給食施設の効率的な運営管理と適切な規模・配置」について審議が重ねられてきました。
≪現状と課題≫
・ 少子化による園児・児童・生徒の減少昭和30年、中学生以下の人口が33%を占めていたのに対して、平成21年には、12.4%に減少している。
・ 学校給食の経費
1食あたりの平均コスト(食材費含まず)は、センター方式が288円、自校方式が418円となっている。
・ 正規調理員
「三豊市技能労務職の旧よ等の見直しに向けた取り組み方針」で、新規採用は行わないこともあり、民間委託の検討が必要。
≪方向性≫
・ 施設・設備の整備
ドライシステムに対応した設備の導入が必要。
・ 効率的な運営・管理
一定規模のセンター方式に統一。
・ 適切な規模と配置
1施設 3,000~4,000食として、市内を2区域に分け、それぞれ1か所の給食センターを設置し、「学校給食衛生管理基準」による調理後2時間以内の給食に努める。
他に、研修室・実習室、食物アレルギー、資産地消を考慮し、栄養教諭・学校栄養職員の配置充実に努める。
今後、この「答申」を指針として、「三豊市の学校給食」の充実に取り組んでゆくこととなります。

中小企業の使命

企業の役割は大きく分けて二つあります。
一つは、業績を伸ばし適正利益を確保し、税金を納めることです。
もう一つは、安定経営で社員が安心して仕事ができる、雇用の受け皿となることです。
三豊市が打ち出した地域経済活性化と基盤強化の政策に、地域産業支援による地元企業振興施策があります。
目的は、自主財源確保による財政的にもしっかりとした、真に自立するまちづくりのためです。
ところが、地元中小企業にどのような支援策を講じようとも、当事者である企業経営者自らが、地域経済を支えることによって、まちづくりの根幹を担うのだという “使命” に気づかなければ、効果は薄いと私は考えています。
今、 『三豊市中小企業振興協議会』 が結成され、手探りで支援事業の展開が行われようとしていますが、現段階では、企業の役割の一つである「納税」による財政の安定からの発想に止まっているように思われます。
しかし、本当はもう一つの「雇用の受け皿」としての役割が、まちづくりにとって重大な意味をもっているのです。
なぜなら、市民が安心して仕事のできる雇用の場を確保できる企業でなければ、「納税」すらままならないからです。
この意味からして、地域の中で生きる中小企業経営者には、社員の皆さんに対していかなる経営環境に遭遇したとしても、 「皆さんの生活は絶対にまもる」 といった、覚悟が求められるのです。
この覚悟から湧き出る使命感は共感という熱波となって、必ずや社員や市民に、そして地域全体へと伝わるのだと信じています。
中小企業の使命は、市民の皆さんが安心して仕事ができ、安定した収入が得られ、定住できる地域とするための、雇用の場を死守することなのです。
いかなる経済環境となったとしても、この地域からどこにも逃げてゆかない、地域と共に歩む企業とならなくてはならないのです。
経営者のためだけの企業が持続・継続も成長・発展もしないことは、志ある経営者は知っています。
そして、社員が幸せにならなければ会社が成り立たないことにも気づいています。
“生きるよろこび・育てる楽しさ、を三豊に!” 
私は、これを実現するのは、どんなに苦しくても雇用の受け皿となる、使命を果たす覚悟と志ある、地元中小企業経営者なのだと思っています。
『三豊市中小企業振興協議会』 が、中小企業の使命を議論する熱き場となることを期待しています。

議会が動き始めました

合併して2回目の三豊市議会議員選挙で選ばれた26名の議員による初の臨時議会が、2月23日(火) 9:30から開会され、議長及び副議長の他、委員会構成が決定されました。
議長に近藤久志議員(三豊市民クラブ)、副議長に三宅静雄議員(三豊市民クラブ)で、これからの一年間、三豊市議会が運営されることとなりました。
三つの常任委員会は、関係所管の予算額や職員数の偏りがあったため、議員提案により、これまでの総務常任委員会に教育委員会が加わり総務教育常任委員会とし、また、教育民生常任委員会からは教育委員会がはずれ、民生常任委員会とする案が出され承認されました。
よって、総務教育常任委員会 9名、建設経済常任委員会 8名、民生常任委員会 9名の構成で、審議されることとなりました。
私は、民生常任委員会に所属し、三木委員長のもとで副委員長として、委員会運営にあたります。
また、議会広報委員会が引き続き設置されることが決定され、委員長となって三豊市議会の情報公開と説明責任をはたし、開かれた議会の実現に取り組むこととなりました。
本格的に、三豊市議会が動き始めました。
これからも、議会情報や身近な出来事をお届けしたいと思っています。

「遊び」で生きる力を

源平駅伝で交通規制のかかった、高松サンポート近くの浜街道沿いに、アルファあなぶきホールがあります。
レース時間と重なったため、近くの駐車場が満車で、2月21日(日) 13:30からの開催の研修会に大幅に遅れて、途中入場となってしまいませた。
“(財)明治百年記念香川県青少年基金” と “香川県” の主催で、そして “県教育委員会” の後援による、<「遊び」で育てよう!子どもたちの生きる力>の研修会に参加しました。
今回の研修テーマである 「遊び」 に対して県と県教育委員会が、 「遊び」 が持つ『人を育てる力』と、その『担う役割の重大さ』に目を向け、正面から取り組もうとしていることに驚いています。
講演は、子ども自身が 「遊び」 をつくる場である 「冒険遊び場(プレーパーク)」 の活動を30年前から行っている、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会副代表の天野 秀昭さんです。
「子どもの力を引き出す遊びの魅力」 と題して、日本初の常設のプレーパークである 「羽根木プレーパーク」 で関わってきた子どもたちから気づかされた遊びの魅力のお話でした。
“「遊び」は生きることそのもの。
「遊び」を通して、こどもたちはいろいろな人との『かかわり』を学び、結果として、子どもにコミュニケーション力が生まれる”
という持論のもと、束縛せず、思い切り遊べる場づくりに取り組んでいる、体験と実践から得られた信念に基づいた講演でした。
シンポジウム(意見交換会)は、「子どもを育む環境としての大人の役割」をテーマに、清國 祐二さん(香川大学生涯学習教育研究センター所長、栗林プレーパーク主宰)をコーディネーターとして、シンポジストに天野さんと竹森 康彦さん (かがわあそびの学校代表、かぐや姫プレイパーク主宰)で進められました。
参加者からも様々な意見が出され活気のある意見交換会となりました。
大人の役割として、「遊び」 に夢中の子どもたちを見守るなかで、子どもだけの集団では「子どもを育む環境」とはならないと言うことで、そこには彼らを人として認めることのできる、大人の存在が欠かせないのです。
子どもたちにとって、 「追いかけられる大人の姿が必ず存在しなければならない」 との言葉には、現状の社会が見失っている本質的なヒントを得た思いでした。
三豊市にプレーパークをつくる活動も、新たな青少年健全育成の取り組みとなると感じています。

「答申書」が出されました

平成20年7月30日を第1回として、平成22年2月4日の第11回までの一年半をかけて検討された、『三豊市にふさわしいごみ処理技術の選定について』 の答申が、三豊市ごみ処理技術検討委員会から、横山市長あてに出されました。
三豊市にふさわしいごみ処理システムの評価・選定は、
1) 「燃やせるごみ」のうち、「生ごみ」を分別収集して、バイオガス化施設でメタン等のバイオガスを燃料として回収し、有効利用する。
2) 「燃やせるごみ」のうち、紙ごみは容器包装の制限をはずし、全て回収することを計画する。
3) RPF(プラスチックを成型した固形燃料)の原料になるプラスチックごみについては、サーマルリサイクルを推進する。容器包装の制限をはずし、全てをRPF業者に委託し、パルプ産業等で燃料として利用する。
4) 「生ごみ」 「紙区分」 「RPF区分」 以外の燃やせるごみや、焼却するより他に処理方法のない区分のごみは、焼却業者に処理委託する。
5) ごみの収集頻度は、その種類によって回収頻度を別途定める。
6) ごみの量をできるだけ少なくするため、「生ごみ」及び「RPF区分」の新規ごみ袋導入については、従来の指定ごみ袋とは差別化することが望ましい。
今後の検討内容・取り組みについては、
1) 循環型社会形成、地球温暖化防止に向けては、市民や事業者への説明や普及啓発及び市民の環境活動への支援に一層務めていただきたい。
2) 水事情が厳しい地域特性から、堆肥化も選択肢として捨てがたいものがある。一部住民の間で、堆肥化に熱心に取り組むグループもあり、このような活動には市としても積極的な支援やシステムズづくりを行うことが望ましい。
3) 燃やせるごみは業者委託としているが、広域間共同処理も探るべきである。バイオガス化処理に伴う排水処理や堆肥化についても、広域連携によるごみ処理システムの合理化やコスト削減の可能性について検討されるべきである。
4) 同様に、ごみ処理・屎尿処理・農業集落排水・堆肥化事業など、広域間で合理化の可能性について検討されるべきである。
5) バイオガス化処理方式(湿式・乾式法、高温・中温法、発電方式、液肥利用、排水処理の方法、施設規模等)や分別収集方法など、当局は詳細を検討した上で、市民との十分な協議が必要である。
三豊市議会も新たな構成となり、近隣市や広域間の協議によって、ごみ処理施設の広域間共同利用の推進が、本格的に取り組める環境となってきました。
あわせて、『ごみ処理施設の広域間共同利用推進議員連盟』 の結成に着手する環境も整ってきました。

“される人”から“する人”へ

三豊市社会福祉協議会主催の 「人と豊かなまちづくり事業研修会」 が、2月8日(月)の夜に豊中地区 『地域福祉計画』 を推進するために開催されました。
「まちづくりはみんなの手で」 をテーマにした、愛媛県で活躍するNPO法人代表のお話でしで、ある地域のお互いが支え合うまちづくりの実例が報告されました。
特に印象に残ったのが、寝たきりの高齢者が世話を “される人” であったのが、 “する人” になったと言うことでした。
いつも寝過ごしてしまう若者のことを聞いて、自分にもできることに気づいたのです。
「電話くらいならかけられる」
そうです、 “モーニングコールをかける” ことで、地域にお役に立てることに気づいたのです。
地域のみなさんが “される人” から “する人” への気づきを実感することが、地域発展の原動力だと信じています。
このような市民のみなさんとともに、三豊市が必ずすばらしいまちになるよう、ともに “する人” として働こうと誓っています。