三豊総合病院企業団

観音寺市と三豊市で設置している 「三豊総合病院組合」 が、平成22年4月1日から 「三豊総合病院企業団」 となりました。
地方公営企業法の一部適用から全部適用することとして、これまで以上に経営力の強化を図り、安心安全で高度な地域医療の要求に応えるための、大きな経営体制の改編です。
全国の自治体病院の3分の2が赤字であるという現実にあって、これまでに増して健全経営を維持し、地域住民の健康と生命を守るためには、これまでのような医療現場から遠い首長が「管理者」といわれた経営のトップでは、適時で適切な経営判断に支障があるとの懸念がありました。
昨年12月に、観音寺市と三豊市の両市議会で、地方公営企業法の全部適用が議決され、本年1月20日には、県からこれを認可されていました。
これらをうけ、3月1日(月)に三豊総合病院組合議会において、観音寺市と三豊市のそれぞれの市長である両管理者より、保健医療福祉管理者である廣畑 衛氏に、企業団企業長の任命がされました。
経営力強化とその健全化はセットでなくてはなりません。
4月12日(月)の平成22年第1回三豊総合病院企業団議会臨時会において、監査委員(見識を有する者)の選任同意を求める議案が上程され、公認会計士で香川県医療審議会委員でもある、中山千晶氏が承認されました。
今年度より、三豊総合病院企業団として生まれ変わろうとする中核・拠点病院の新たな歩みを、企業団議員として、見極めてゆかなくてはならないと思っています。

バイオマス構想の認定

3月22日付けの 「バイオマスタウンを目指して」 で報告していた、三豊市の 「バイオマスタウン構想推進事業」 が、 「バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議」 から、バイオマスタウン構想の認定を、香川県で初めて受けました。
「バイオマスタウン構想推進事業」 については、3月定例会の三豊市民クラブの代表質問の一件目でも、“活気にあふれ、産業が躍動するまち” の産業振興の中の、「バイオマスタウン事業」で現状はお伝えしていました。
この事業の目的は、新たな産業の育成と雇用創出です。
荒廃した竹林の資源利活用で、竹繊維や竹粉などの新たな素材を開発することによって、多様な用途展開を模索し誘発しようとしています。
市内の建材メーカーや竹綿加工機メーカーなど、三豊市の産業資源を総動員するような大がかりな構想となっています。
産官学連携による、三豊市の自力が真正面から問われることとなります。
生ごみのバイオ処理による新たな事業展開についても、バイオマス構想の一部として、構想から計画へと精度を高めてゆく段階に来ていると感じています。

平成22年度豊中幼稚園入園式

昨日の桑山小学校に続いて、今日4月8日(木)は、三豊市立豊中幼稚園の入園式が行われました。
94名の入園児のみなさん、ご入園おめでとうございます。
今日からみなさんは豊中幼稚園の子どもです。
先ほど大きな声で元気よく 『豊中幼稚園園歌』 を歌って迎えてくれたお兄さんやお姉さん、一緒に入園したお友達と仲良く楽しくしてください。
食べることはとても大事ですから、必ず朝ご飯をしっかり食べてバナナのような大きなウンチをして、休まず幼稚園に通ってください。
保護者のみなさん、お子さまのご入園おめでとうございます。
一つだけ、私からお話ししたいことがあります。
私自身の子育て体験のお話です。
私には、専門学校に通う娘と、高校3年生の息子がいます。
ちょうど今日入園式を迎えたお子さんくらいの時でした。
家族で一つの約束をしました。
それは、家に帰って上がるときは 「くつをそろえる」 ということでした。
特別なことでもなく、当たり前のことや、ちょっと気をつければ誰にでもできるような些細なことは、ともすれば日々の意識から消え、忘れられていることが多いのです。
そのような、少し気をつければ誰もが簡単にできる、普通のことを約束事に定めたのです。
私は、紙に 「くつをそろえる」 と書き、玄関に貼ったのです。
今もそれは、我が家の玄関に貼られています。
どうでも良さそうなことほど、誰もがやれそうでやらないから、やり続けることそのものに意味があるのだと言うこと。
そして、なによりも、決して特別なことをするのではなく、日常のやるべきことをやり続けることのかけがえのない程の大切さ。
このことを気づかせることが、子育てであり教育なのだと、私はようやく今になって気づき始めたのです。
これが、私が保護者のみなさんにお伝えしたかった、唯一のことです。
94名の入園児のみなさんが、健やかに成長しますことを祈り、お祝いの言葉といたします。
伝えたいことが伝わったのだろうか。
文字と言葉では、伝わり形の質がちがうのは十分知っているつもりです。
言葉の力を信じようと思っています。

平成22年度桑山小学校入学式

今回の入学式は、三豊市立桑山小学校におじゃましました。
ピカピカの20名の新入生が、背筋を伸ばして祝福されていました。
私もお祝いの言葉を贈る機会をいただきました。
20名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
小学校はどんなところだろうと、どきどきしながらお家の人と小学校に来たのではないでしょうか。
でも、心配はいりません。
もし、判らないところがあっても、今、手を繋いで一緒に入場してくれた6年生のお兄さんお姉さんや上級生、そして、先生方に、恥ずかしがらずに元気に聞けば、優しく教えてくれます。
明日からは、友達や近所のお兄さんお姉さんと一緒に、自分の足で歩いて登校してください。
そして、立派な桑山小学校の子どもになってください。
皆さんに、2つ大切なお話をします。
一つは、元気よく挨拶をしましょう。
「おはようございます」 「お休みなさい」 「こんにちは」 「ありがとうございます」 「こんにちは」
大きな声で元気よく挨拶をしてください。
もう一つは、靴を脱ぐときにきちっと揃えましょう。
家に帰ったときはもちろん、お友達のお家に遊びに行ったときもそうです。
この2つのことができる子は、勉強も運動もできるようになるし、きっと誰からも好かれる子になるでしょう。
私たちは、皆さんのことを温かく見守っています。
保護者の皆さん、お子さまのご入学誠におめでとうございます。
先ほど、新入生の皆さんにお話ししたことは、当たり前のことであり些細なことで、日常の何の変哲もないことです。
ところが、当たり前すぎることほど私たちは、日々の生活から忘れてしまうことがあります。
こんな当然と思える当たり前のことを、10年続けた習慣は、20年で人柄となり、30年で人格となると思うのです。
普通のことを続けること、それが人を育てることなのだと、私の自分の経験した子育ての中から、今になってようやく気づき始めています。
皆さんの子どもであり、私たちの子どもたちであるこの子たちを、学校と地域、そして家庭がしっかりと手を携えながら育ててゆこうではありませんか。
終わりに、20名の新入生の皆さんの健やかなる成長を、心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
昨日の初夏を思わせる気候から、逆戻りしたような寒い日となりましたが、新1年生はみんな元気です。
皆さん、桑山小学校で楽しくやりましょう。

代表質問・2

今回は、私の代表質問の2件目である、“豊かな自然と共生し、環境にやさしいまち”『ごみ処理について』の報告をします。
【質問】
三豊市ごみ処理技術検討委員会より、2月18日に 「三豊市にふさわしいごみ処理技術の選定について」 の答申が提出された。
三観広域行政組合が運営する三豊クリーンセンターの使用期限が、平成25年3月末日までであるとの、差し迫った中での検討となっていた。
新たなごみ処理施設のあり方について、市民に答申の内容説明をするとともに、今後の三豊市の広域での取り組みと技術・規模の方針について問う。
【答弁】
答申書は、生ごみをバイオガス化によってメタンガス等を発生させ、発電等で有効利用する方式が相応しいと言うこと。
また、燃やせるごみの内、紙ごみ、紙製容器包装類は紙から紙へのマテリアルリサイクルを推進する。
ペットボトルを除くプラスチックごみとプラスチック製容器包装類は一緒に回収し、RPF(固形燃料)の原料としてサーマルリサイクルを推進するという内容だ。
そして、これまで以上に分別の精度を上げて、再利用できない燃やせるごみについては、最大限減量化を図った上で焼却処理業者に委託するというものだ。
市民の皆さんへの説明は、今後、自治会長会や地区衛生組合連合会など、各種団体を通じての説明を、機会を捉えて実施する。
そして、三豊市としてのごみ処理方式が決定すれば、観音寺市を含め、近隣近接の自治体との広域処理の可能性について、柔軟に検討・協議を進めたいと考えている。
【意見】
ごみ処理技術検討委員会は、ごみはすべて資源であるということが大前提で検討が進められてきた。
燃やさずに、CO2を削減するというのが大前提でもあり、分別して、最後まで残る生ごみをどう処理するのかということだ。
そこから導き出される究極のキーワードは、 “生ごみをバイオ処理して煙突のない地域をつくる” ことであり、これが実豊地域の未来の光景だと思う。
施政方針にもあるように、市議会や広域と議論を重ね、柔軟に検討を進めていただきたい。
以上で、今議会の私の代表質問の報告を終わります。

代表質問

3月定例議会で、三豊市民クラブから3名が代表質問に立ちました。
香川努会長と山本明幹事長、そして私の詫間政司政務調査会長です。
会長は、市長の政治姿勢とH22年度予算、財政、組織、報酬などの市政運営全体の質問で、幹事長と私は、『三豊市新総合計画』のまちづくりの基本目標に準じてテーマを定めて行うこととしました。
私が受け持ったのは 、“活気にあふれ、産業が躍動するまち” と “豊かな自然と共生し、環境にやさしいまち” の基本目標部分で、1件目は「産業振興について」、2件目は「ごみ処理について」を行いました。
今回の報告は、1件目の “活気にあふれ、産業が躍動するまち”「産業振興について」です。
【質問】
今、日本の政治システムは地域主権へと移行しつつあり、地方の自主・自立が求められている。
国の形が中央集権から地域主権へと変化し、権限と責任を移譲されても財源の裏付けがなければ、真の地方の自主・自立はあり得ない。
言い換えれば、福祉には財源(お金)が必要で、この意味において、自主財源確保のための地域独自の経済基盤強化策が火急に求められている。
まさに、三豊市の掲げるまちづくりの基本理念は、自主・自立であり、今議会における施政方針の最重要施策は、「産業振興」による地域経済活性化であると、このまちの進むべき方向は明確となっている。
そこで、次の三点について質問する。
第一点
産業振興特別目的基金である農業振興対策基金、漁業振興基金、中小企業振興基金の三つの特目の執行状況と、これからの計画と事業完了時期、及び成果目標はどこに着目しているのかを問う。
第二点
バイオマスタウン事業について、新総合計画の第2期実施計画(H22年度~24)において20億円ほどの事業計画が予定されている。
計画の規模、総額も大きな事業と予測されるだけに、市民説明が重要だと考える。
事業計画と経済、雇用の効果について問う。
第三点
市税を投入して再生の道筋をつけた瀬戸内学院は、地域の教育の拠点を確保し、子どもたちの教育の機会を守り、若者が行き交うにぎわいのあるまちづくりへの効果は大きい。
一方、教育機関であるとはいうものの、一民間事業者に公費である税金を投入したことに対して、当時様々な意見があり、ぎりぎりの決断だった。
それは、裏を返せば、瀬戸内学院に対する大きな期待感であると言える。
よって、再建できることに止まらず、地域産業振興、雇用促進の役割を担い、人材育成、新産業創造の展開を目指すべきと考える。
官学連携産業振興施策の考えを問う。
【答弁】
第一点の、三つの基金いずれも三豊市にとって初めての試みであり、事業の検証に重点を置く。
明確な数値目標は定めていないが、先ず挑戦することから始め、原資の運用が終わった時点で検証を行い、次につなげてゆこうと考えている。
農業振興対策基金は、ばらまきにならず事業効果ができるだけ出るような形で、農業者の要望に応えられる方策に苦心している。
早期に、農業支援窓口を一本化するような農業支援センター(仮称)を設けたいと考えている。
また、耕作放棄地の解消と管理は非常に大きな問題で、農作業受託の斡旋を中心に基金の運用ができないか、関係機関と協議中で、これも早期に実施したいと考えている。
中小企業振興基金は、本年4月から行うこととし補助金交付要綱を現在整備中で、できるだけ積極的に運用されるよう取り組む。
第二点の、バイオマスタウン事業は、竹資源の事業化を柱として、H21年度からソフト事業に取り組んでおり、農林水産省へ構想書を提出し、現在、審査を受けているところだ。
竹林対策事業をベースとするもので、竹資源の事業化により新しい事業を興し、企業誘致につなげようとする計画だ。
ハード事業の着手は、H23年度を予定し、民間企業の設備投資に対して国庫補助を受けようとするものである。
新総合計画実施計画に反映した事業費は、企業用地を三豊市が整備し、民間企業に分譲するための事業費だ。
第三点は、瀬戸内学院の後継経営者である四国学院大学とは、「三豊の子どもたちを元気にするプロジェクト」を官学間で開始した。
これを、市民にも参加いただき、官・学・民連携事業に発展させたい。
まず、学童保育にボランティア市民に入っていただき、学童保育に地域が参加するという計画から入ってゆきたいと思っている。
四国学院大学で授業を受けていただき、資格を取った市民が学童保育に参加する、パイロット事業を開始した。
【意見】
基本的にまちづくりは、可能性のある地域資源を、最大限活用するという発想で取り組んでゆくことだと考える。
これからも議会として、産業振興について提案してゆく。
次回は、2件目の報告をします。

お日柄も良く、感動イッパイ!

教育関係の卒業式や修了式が一段落して、いよいよ桜の花も満開の時期を目前にした3月28日(日)は、お日柄も良く三豊市内外で色々と催しがありました。
早朝より市内では三野町の宗吉瓦跡史跡公演で “宗吉史跡まつり” が開催され、高松市では三豊市と丸亀市でロケが行われた、映画「きな子」の試写会が行われました。
また、午後からは私の地元である市内豊中町桑山地区の、「第25回桑山芸能発表会」があり、本格的な春を間近に感じることができました。
本年8月14日より全国公開予定で、ずっこけ見習い警察犬と見習い訓練士の交流と成長を描いた映「きな子」は、久しぶりに感動の余り涙をこらえきれませんでした。
オープニングの バーン と広がる、空から映した鳥坂峠あたりから庄内半島にかけての景色には、三豊市の自然環境のすばらしさを改めて気づかされます。
きな子と未熟な女性訓練士の、挫折しつつも厳しくも暖かい人々の助けで立ち直り、あきらめずに懸命に目標に向かって歩み続ける姿は心洗われます。
この感動の後に伺った、「第25回桑山芸能発表会」の出演者の皆さんの歌声や身のこなしは、「きな子」のオープニングの映像で再認識した、このまちのすばらしい自然の中で育まれた感性から生まれたとさえ感じられます。
また、山谷有りの日々の中にあっても、毎日の練習を欠かすことなく続けてきたその成果が、この日の発表であることが重なって、すべての演技が印象深く感じることができました。
25回という節目の発表会であり、それに相応しく技に磨きがかかっているのは確実です。
早くも来年が楽しみです。
映画「きな子」は、『きな子の肉球』付前売鑑賞券絶賛発売中!!です。
感動イッパイ!お届けします。

自然・生活環境を考えた連休でした

春分の日を中日(なかび)とした三連休は、前回報告した20日(土)の 『バイオマス説明会』 と、21日(日)の 『三豊みかん・うどん健康マラソン』 や 『地球環境シンポジウム』、さらに22日(月)の 『香川高等専門学校 詫間キャンパス~大学教育推進プログラムシンポジウム』 などの催しがびっしりと組まれていました。
テーマや目指す方向は、いずれも三豊市の将来に向けた問題解決の糸口となる、重要なことばかりだと感じています。
“地域循環社会”
“健康とにぎわい”
“環境とごみ処理”
“地域産業振興”
目的が明確です。
『地球環境シンポジウム』 のパネルディスカッションのパネラーに、徳島県上勝町の NPO法人 ゼロ・ウェイストアカデミー事務局長の藤井園苗さんがいました。
ごみを出さない仕組みづくりのポイントを丁寧に話されました。
ごみの34種類分別収集を実施するためには、 「徹底した説明と告知」 と、「分別されたごみの再生・再利用・再資源化のルートの明確化」 が住民の皆さんに信頼して協力していただける、基本的だが重要な点だと言うことです。
当然すぎることですが、実はこの当然の徹底が難しいことは誰もが知っていることでもあります。
でも、そのコツは必ずあるはずです。
収集の仕組みと平行して、ごみ処理技術の検討や施設規模と場所の議論が、これから盛んに行われることとなります。
決定に責任を持ち後悔しないために、より深い調査研究と洞察が問われています。
来月に入って、 「上勝町のごみステーション回収システム」 と、生ごみ堆肥で園児に野菜栽培体験させることで環境教育する、高松市国分寺町のみよし保育園へ研修に行くこととしています。
ごみを考えることは教育に始まり、現代社会のあり方そのものを問うことなのです。

バイオマスタウンを目指して

三豊市の平成22年度予算の新規事業の一つに、「バイオマスタウン構想推進事業」があります。
22年度内にバイオマスタウンの公表を目指して、すでに構想書を地方農政局に提出しており、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議で、その基準に合致しているのかを検討されることとなっています。
地方自治体がバイオマスタウンとなるメリットは、五つあります。
1) 新たな産業・新たな雇用が生まれる。
2) 地域内独自のエネルギー源や原料が確保でき、地域が活性化する。
3) 植物を資源とするため、CO2を吸収し地球温暖化防止につながる。
4) 資源やエネルギーの循環で、循環型社会を促す。
5) 施設整備に着手するための、地域バイオマス利活用交付金などの国の支援を受けることができる。
などが考えられます。
3年ほど前から地域の皆さんが活動している、『三豊菜の花プロジェクト』 が、バイオマスタウン構想の目指す循環型社会実現に向けて、大きな意味を持っていることを再確認をする催しがありました。
3月20日(土)、三豊市豊中町公民館大ホールで行われた、中国四国バイオマス発見活用協議会と三豊菜の花プロジェクト主宰による、
【香川県バイオマス利活用地域説明会in三豊市】
“地域の資源を活かした
      循環共生社会の実現に向けて”
の報告会でした。
「『生ごみを宝に』~循環型社会を目指して」 と題して、NPO法人伊万里はちがめプラン理事長/菜の花プロジェクトネットワーク理事の福田俊明氏の基調講演で始まり、先進事例として廃食油のBDF利用の講演など、活動報告やディスカッションが繰り広げられました。
ディスカッションテーマの “菜の花プロジェクトをはじめとする環境保全活動を通して、地域自立と資源・エネルギーの循環に向けた可能性を探る” でのパネリストの皆さんのお話と、『三豊菜の花プロジェクト』の活動の理念は、三豊市がバイオマスタウンを目指す基本的な考え方を表していると改めて感じたのでした。
             

比地大小学校 卒業式

毎年のことですが、この時期は予算議会である3月定例会の真っ最中であると同時に、保育所、幼稚園、小学校、中学校の修了式や卒業式、さらには地域の自治会や各種団体の総会などが入り交じり、予定を書き込む手帳が、小さな文字でぎっしりです。
地元選出の同僚議員と交互に伺っている、地元の三豊市立比地大小学校と桑山小学校の卒業証書授与式が3月19日(金)に行われ、今年は比地大小学校でお祝いの言葉を贈らせていただくこととなっています。
昨晩は遅くまで某種団体の会合があり、おきまりのコースで懇親会でにぎやかにやっていました。
あわてて、挨拶を考えているところです。
19名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんは、6年前の満開の桜の中、この比地大小学校に入学され、先生方の指導の下に暑い日も寒い日も、雨や風の時もくじけず、勉強に運動にそして地域の方々との体験活動を通して、実にたくましく成長されました。
この日を迎えられましたこと、心からお慶び申し上げたいと思います。
4月からは中学生になりますが、比地大小学校で学んだことを基礎として、勉強やクラブ活動に励み、在校生の見本になるような中学生になってください。
応援しています。
この喜ばしい場で、贈りたいお話があります。
“される人” から “する人” になると言うことです。
あるボランティア団体の代表のお話を聞く機会がありました。
「あるところに、ずっと寝たきりのおばあちゃんがいました。
いつも地域の皆さんにお世話になるばかりで申し訳ないと思っていました。
ある日お世話に来てくれる人から、早起きが苦手で仕事に遅刻ばかりする若者の話を聞いたのです。
お世話されてばかりの自分ですが、この若者のために私にもできることに気付いたのです。
寝たきりの自分にも電話がかけられることです。
そうです、『モーニングコール』をかけるお世話ができるのです。
寝たきりのおばあちゃんが、 “される人” から “する人” へ変身した瞬間でした。
人間の究極の幸せは4つあると言います。
一つは、 「人に愛されること」
二つは、 「人にほめられること」
三つは、 「人の役に立つこと」
そして四つ目は、 「人に必要とされること」
です。
大人へ一歩近づく皆さんには、地域をつくる一員として “される人” から “する人” へ一歩進んで、「人の役に立つ」 「人に必要とされる」人に成長していただきたいと期待しています。
保護者の皆さん、お子さまのご卒業おめでとうございます。
心からお慶び申し上げます。
お子さまの成長した姿を前にして、さぞ感慨ひとしおだと思います。
中学生になればこれまでにない大きな課題や問題があるかも知れませんが、これまでと変わらず、お子さまを暖かく見守ることのできる教育・家庭環境を守っていただきたいと思っています。
私も、これまで以上に取り組んで参ります。
最後になりますが、校長先生をはじめ諸先生方のこれまでの御労苦と、ご臨席の地域代表の皆さまのお力添えに感謝するとともに、皆様方のご健康ご多幸を念じ、そして、卒業生19名の皆さんの未来が大きく開かれますことをお祈りして、お祝いの言葉といたします。
いつものことですが、挨拶は本当に難しいモノですね。
卒業する皆さんとともに、私も再出発の気持ちです。