豊中庁舎跡地整備事業

市民活動の拠点とする豊中庁舎跡地整備事業が、 「市民交流センター建築」 と 「豊中町農村環境改善センター改修工事」 として、本年度着工が決定され動き始めています。
三豊市が7町合併で発足したときの本庁舎は、合併前の旧7町による合併協議会によって決定されていた、旧豊中庁舎でした。
その後、本庁舎機能は、旧高瀬庁舎へ移されました。
庁舎移転の経緯や、合併協議会での決定事項の撤回などの問題に対する不信感が、豊中地域市民の中にありました。
その不信感を払拭するとともに、三豊市の一体感を醸成するために、空き施設となった老朽化した豊中庁舎と福祉会館などの有効な活用として、 『豊中庁舎跡地整備事業』 が動き出しました。
平成20年8月27日に、横山市長によって 「豊中庁舎跡地整備事業検討委員会」 が設置され、平成21年1月29日の 『豊中庁舎跡地整備事業検討委員会の検討結果について(報告)』 まで検討が進められ、その内容は次の通りとなっています。
1.地域内分権の拠点機能整備について
「三豊市新総合計画基本構想」 の実現には 「地域内分権」 の考え方の普及が必要で、その地域の自主・独自性を失わせることなく、三豊市全体としての動きに発展させなければならない。
豊中庁舎跡地は、市民の参加・集合しやすい地理的環境を保持しており、地域内分権の拠点として 『三豊市中央公民館』 機能の整備を検討していただきたい。
【方向性】
①三豊市中央公民館としての機能(豊中町公民館機能を含む)
②だれもが気軽に、制限無く、様々な形で利用できる施設
③教育、文化及び福祉の分野に利用できる施設
④子育て支援としての機能
⑤住民避難施設としての機能
【具体的事項】
①三豊市中央公民館事務所機能
②会議室(最大100人程度の収容機能として、3段階程度に間仕切りできるもの)
③中規模ホール(最大300人程度を収容し、メッセ機能など多目的使用ができるもの。要ステージ)
④調理実習室(災害時の非常食対応ができるもの)
⑤ファミリーサポートセンター、託児所機能
⑥各種団体及び個人の作品展示コーナー
 なお、中規模ホールについては、福祉会館大ホールの機能を代替するもので、三豊市中央公民館(現豊中町農村環境改善センター)に接続できるよう増設・新設されるよう要望する。
2.併せて検討していただきたい事項
(1)農村環境改善センターの機能増強による多目的活用
1階部分を抜本改修し、三豊市中央公民館機能を増強することの検討。
駐車場確保のため、旧庁舎及び福祉会館は撤去することの検討。
(2)農村環境改善センター二階体育館機能
現在、豊中中学校の部活動を中心に機能しているが、エレベーター等の整備によりバリアフリー化し、500人規模の集会等にも使用できることの検討。
(3)豊中中学校登下校門の整備
現在、生徒が当該敷地を通り登下校しているため、教育施設らしく一体的に整備できる点は、併せて検討するよう配慮。
(4)三豊市豊中庁舎の機能充実について
豊中庁舎は、事務所の空きスペースがあるため、市民サービスの面から機能する組織・施設活用を検討。
市民交流センター建築工事の請負業者も決定し、豊中町農村環境改善センター改築工事の詳細設計ができようとする、まさにこの時点で、「豊中庁舎跡地整備事業検討委員会」の報告のねらいに沿った計画になっているのかのチェックは、欠かせないことです。
施設完成後の利用・運営がどのようになるのかも含めて、市議会として審査してゆかなくてはなりません。
  

戸別所得補償制度モデル対策 (2)

前回に引き続いて、戸別所得補償制度モデル対策の確認をしたいと思います。
今回は、 『水田利活用自給力向上事業』 についてです。
“お米を作らない水田で、定められた作物を作ることに対する助成です。”
【対象農業者】
販売目的で、交付対象作物を生産する農業者・集落営農であること。
【対象作物と交付単価】
① 食料自給率向上のための転作田での作付け戦略作物は、交付単価によって5種類の区分がされています。
・麦(小麦・はだか麦)・・・10a当たり37,000円以内(変動する)
・大豆(黒大豆含む)・・・・10a当たり35,000円以内(変動する)
・飼料作物・・・・・・・・・・・・10a当たり26,000千円以内(変動する)
・新規需要米(飼料用・バイオ燃料用米・WCS用稲-多収米)・・・10a当たり80,000円(固定)
・そば、なたね、加工用米・・・10a当たり20,000円(固定)
② その他作物として、水稲や戦略作物を作付けしない水田を対象に、香川県独自に指定する36品目の野菜、果樹があります。
・10a当たり3,000円以内・・・景観形成作物(カラシナ、コスモス、菜の花、ヒマワリ、レンゲ)、
                   地力増進作物(セスバニヤ、ソルガム、トウモロコシ、ヘアリーベッチ、レンゲ)
・10a当たり5,000円以内・・・サトイモ、自然薯、タマネギ、ナス、馬鈴薯、メロン、オリーブ、カーネーション、苗木(オリーブ、ケヤキ、コナラ、ヒノキ)
・10a当たり8,000円以内・・・オクラ、サトウキビ、ニンニク、パセリ、ピーマン、モロヘイヤ、バラ、ラナンキュラス)
・10a当たり10,000円以内・・・トマト、レタス、ヒマワリ、マーガレット、タバコ
・10a当たり13,000円以内・・・青ネギ、イチゴ、エンサイ、キャベツ、キュウリ、採種タマネギ、キク、松盆栽
・10a当たり15,000円以内・・・アスパラガス、スイートコーン、ナバナ、ブロッコリー
【激変緩和措置】
今回の制度によって助成額が減額となる地域では、単価設定の弾力的な運用で激変緩和措置があります。
三豊市独自では、レタスに10a当たり25,000円以内、ブロッコリーには12,000円以内を上記単価に上乗せします。
このような制度内容になっているようです。
思いがけず、「三豊菜の花プロジェクト」で作付けしている菜の花(なたね)が、戦略作物36品目の一つとなっています。
それならば、これに乗じて菜の花(なたね)収穫の後は“そば”を蒔き、10a当たり40,000円の助成に向け事業参画しようと申告しました。
がたがた言う前に、とにかく自分で実行し体験してみることが、政策に対する正しい評価につながるのだろうと思っています。
戸別所得補償制度の政策の善し悪しとは別に、少なくとも、私にとっては農業政策の研究に本気になるきっかけとなっていることには違いないのです。

戸別所得補償制度モデル対策 (1)

国の農業支援策は、すべてを知るのが困難なほどに多様なメニュウが豊富にありますが、その中にあって、分かりやすく取り組みやすい施策が2つあります。
今、市農業振興課と県JAは、 『米戸別所得補償モデル事業』 と 『水田利活用自給力向上事業』 を推奨しています。
食料自給率の向上を目指すことで、農業に活力を吹き込み地域を再生しようとするものです。
今回は 
『米戸別所得補償モデル事業』 
の内容を確認したいと思います。
“この制度は、お米を作る水田に対する助成です。”
【対象農業者】
米の生産数量目標に沿って生産する、販売農家・集落営農です。
・水稲共済へ加入している農家は、販売農家と見なします。
ただし、水稲を25a以上栽培する農家で、共済未加入農家は対象外となります。(25a以上で制度を受けようとする農家は強制加入となる)
・25a未満の共済未加入農家は、21年度の出荷・販売先との契約状況を申告すれば、対象となります。
なお、カントリーと契約を結んでいた農家は、この申告は不要です。(25a未満で制度を受けようとする農家は、共済に任意加入でよい)
・また、21年度産米の出荷・販売先との契約がない農家(自家消費米、縁故米、JA・業者以外で販売した農家や昨年は米を作らずに今年は米を作る農家など)は、作付け面積にかかわらず水稲共済への加入が必要です。(制度を受けようとするも証明するもののない農家は、共済へ強制加入となる)
【交付対象面積】
主食用米の作付け面積の10aは対象外とします。
ただし、酒造用や種子用はすべてが対象となります。
【交付単価】
定額部分と変動部分を併用し、定額部分は全国一律10a当たり15,000円、変動部分は標準的な販売価格を下回った場合は、その差額を交付します。
【その他留意事項】
調整水田、自己保全管理の不作付地によって生産数量目標を達成している農業者は、不作付地の水田を明らかにして、 “不作付地の改善計画” を市に提出し、認定を受けることが必要となります。
以上、掻い摘んで自分なりに整理しました。
もう一つの施策である 『水田利活用自給力向上事業』 の内容の確認は次回です。 

連休 島巡り

4月29日(木)の昭和の日から5月5日(水)まで、4月30日(金)の休みをとれば、まるまる一週間の連休となりました。
そんな長いお休みも、過ぎればアッ!という間でした。
5月4日(火)と5日(水)の2日間は、三豊市内の島巡りにどっぷり浸りました。
4日の 『みどりの日』 は、詫間沖にある 粟島 の島四国八十八か所巡りに初めて訪れました。
毎年旧暦の3月21日に行われていたようですが、恥ずかしながら、これまでこのような催し物があることを知りませんでした。
今年はたまたま、我が家の工房で開いている陶芸教室に、西野さん(粟島発のHPを開いています)という粟島にお住まいの生徒さんがいて、お誘いをいただいていたからです。
今年はゴールデンウイーク中であり、最高の天気にも恵まれ初夏のような天候の中、汗だくの札所巡りで大賑わいでした。
地元住民の “お接待” の極みは、地元産のテングサからつくられた 「ところてん」 です。
生醤油をかけ、お好みに会わせて和がらしを少々。
素材そのものの甘みが口いっぱいに広がり、適度に冷やされた食感は、のどを滑るように胃袋に流れ込んでゆきます。
もしかすると、この 「ところてん」 目当てに、毎年巡礼者は訪れているのではと思いたくなるような、絶品です。
私も、病みつきになりそうです。
5日の 『こどもの日』 は、市内にあるもう一つの島、仁尾港の目の前にある 蔦島 で開催されている、仁尾町子ども会育成連絡協議会主催の “つた島スタンプラリー” に、おじゃましてきました。
この島は、仁尾港から船で5分ほどの位置にあり、全国観光地百選で9位入賞したこともあります。
今では、夏休みの海水浴客で賑わう他は、オフシーズンは住む人もおらず無人島となっているのですが、かつては、家内安全祈願の天狗神社を中心に、毎日のように人の行き来があったようです。
地元住民の生活に密接な整備環境は、子どもたちのための探検・冒険コースとして最適の条件となっています。
①つた島海水浴場 をスタート地点として、②舞鶴殿(ぶかくでん)、③天狗神社、④万波亭(まんばてい)、⑤大観亭(だいかんてい)、⑥蓬莱閣(ほうらいかく) の6つのポイントでスタンプを押してもらうのです。
少々お疲れ気味のお父さんお母さんを後目に、子どもたちは元気いっぱいで島歩きを楽しんでいるようでした。
私もしっかりと一周してきました。
三豊市には、子どもたちの成長の場となる、楽しい遊びの場が豊富に存在しているのです。
この資源の有効な活用は、私たちの力量に係っているのだと思います。
「こどもの日」 にちなんで発表された日本の人口推計では、15歳未満の子どもの数が、過去最少の1,694万人で、総人口比13.3%で世界の中で最低となっているとのことです。
子どもを生み育てる価値観に、変質が生じているのでしょうか?
せっかく預かった 「三豊市子ども会育成連絡協議会」 の会長の役です。
このまちならではの、“育てる楽しさ” を伝えてゆきたいと改めて感じています。 

高校生のための金曜特別講座

インターネット回線を使用して、東京大学から全国の高校に講義を配信する 「高校生のための金曜特別講座」 が、 今回の4月30日(金)は、香川県立観音寺第一高等学校を講座会場として行われ、厚かましくも受講してきました。
この高校に通う息子が、参加者募集のチラシを持ち帰っていました。
本来は、高校生を対象に行われているのですが、一般の人も特別に受講できるようで、私も講義内容にそそられて、是非とも講義を聴きたいと思ったのでした。
通常は、東大の駒場キャンパスから講義を全国に配信しているのですが、今回は全国で初めて講義場所を東大から飛び出して、この高校で行われる講義を全国の高校に提供するというものです。
“君たちは空海を知っているか?”
と題して、2007年退官後、故郷の香川に帰り晴耕雨読の生活を過ごしている、東京大学大学院総合文化研究科名誉教授 竹内信夫先生の講義でした。
私が、ついつい興味をそそられた “「高校生のための金曜特別講座」 の案内” に記された 「講義要旨」 は、次のようなものでした。
『空海は弘法大師とも呼ばれる。彼ほど有名で、しかも虚実に覆われた歴史上の人物はいない。空海に比べれば、坂本龍馬も脱帽するほどに、虚実の差は大きい。なぜだろう? 歴史が、ある意味では時間のほこりみたいに、彼の上に積み重なっているからだ。空海の上に積もった歴史の時間は厚い(約1200年程ある)。空海も息苦しいに違いない。その重圧から空海を解放できないだろうか? 「歴史」 と 「物語」 の不思議な関係、いずれ劣らぬ虚実の闘いについて話してみたい。』
1200年前に、生身の人として生きた空海という人物と、1200年の歴史に生きた弘法大師と呼ばれる歴史上の人物を、彼(空海)の書き残した書物を読み解くことのよって明らかにしようとするものでした。
現代も生きている空海思想のポイントとエッセンスはなにか?
(1) 生命世界の完全な平等性、相互依存性を主張する 「四恩」 思想。
「四恩」 とは、空飛ぶ鳥・地をはう虫・水中の生き物・林の獣たちであり、私の命はこれらによって支えられている。生命共同体としての生命への配慮である。
(2) 差異を超えてあらゆる存在と思想が尊重される 「マンダラ」 的世界観。
一定の秩序や区別はあるだろうが、差別はない。誰もが平等だと言うこと。
1200年も以前から、現代の世界的課題に言及する 「自然環境」 や 「人権」 に信条は巡らされていたのです。
であるが故に、1200年の歴史という時間のほこりが、空海の意の及ばない程に積もったのでしょう。 

豊中町老人クラブ連合会総会

公民館大ホールでの 「豊中町老人クラブ連合会」 の総会は、今年度で最後となります。
公民館活動や老人クラブ活動など市民活動の拠点として、豊中庁舎跡地に市民交流センターが本年度建設されるからです。
4月30日(金)、近藤久志議長に代わって挨拶に伺います。
三豊市議会の近藤久志議長が皆さまからご案内をいただいておりましたが、公務のため出席できないとのことで、地元選出の私、詫間が代わって挨拶を申し上げます。
本日は、「豊中町老人クラブ連合会」総会が、すばらしい春陽気の中このように多くの皆さまが出席され、盛大に開催されますこと、お慶びを申し上げます。
ご存じのとおり、今やわが国は世界最長寿国となり、高齢者の占める割合が急速に高まっています。
国民の4人に1人が65歳以上という、長寿社会を迎えています。
三豊市においても20,000人を越え、団塊の世代の皆さんが皆さまのお仲間入りをすれば、3割を越え実に3人に1人が65歳以上になります。
今後、社会の大きな部分を占める高齢者の皆さまが、心身共にお元気で活躍されますことが、地域の活力となり、三豊市の発展につながるものと思います。
皆さまが、いつまでも活き活きとお過ごしになるためには、健康で社会への積極的な関わりが大切だと思います。
その重要な役割として 「老人クラブ連合会」 が、健康・友愛・奉仕の精神に基づき、情報の交換や連帯意識の醸成に、大きな意味を持つと思っています。
その活動の拠点として、三豊市中央公民館機能とともに、この公民館大ホールに代わる、「市民交流センター 多目的ホール」 の建設整備計画が、本年度着工の運びとなっています。
活動環境整備の点からも、老人クラブの活動に対しましては、市議会として可能な限り協力させていただきたいと考えています。
結びに、「豊中町老人クラブ連合会が有意義で実りある活動を推進していただけますよう、お願い申し上げるとともに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、ごあいさつといたします。
地域主権時代に合わせ地域内分権の確立に向け、三豊市民のためにも、早期の整備ができることを後押ししてゆきます。

高値の野菜

「暑さ寒さも彼岸まで」 とは昔からよく言われてきた言葉ですが、今年は3月下旬からの冷え込みと雨の多さ、そして、4月には珍しい雪と風で、なにやらよそよそしい春の訪れとなっています。
そのせいなのでしょうか、レタスやキャベツなどの毎日の食卓に欠かせない野菜たちが、例年の2倍以上の高値となっていて、 高級野菜? となっています。
三豊市の特産品のブロッコリーも高値で取り引きされているようですが、残念ながら、私の畑では昨年から作付けをお休みしているために、羨ましい限りです。
先日の日本経済新聞の “消費の現場” の記事が目にとまりました。
「“高嶺の花” ならぬ “高値の野菜” は、観賞用にもどうぞーーー。」
との文章で始まり、東京のデパートに彩り豊かな野菜を組み混ぜて、ブーケにした売り場が登場したというものでした。
ニンジンやアスパラガス、ラディッシュ、ブロッコリーなどを花やハーブと取り会わせて、2,500~3,800円位のミニブーケとして販売しているのです。
『ベジタブルブーケ』 であり、まさに 『ベジタブルギフト』 なのです。
日常の中では、いつでもどこにでもある野菜たちが、思わぬ高値で人と人をつなぐギフト商材として、見て美しく、食べておいしくい、新しい価値を生んでいるのです。
面白いでしょう?
楽しいじゃないですか!
大きな市場として定着するはずもなく、一過性であることは承知の上ですが、ちょっとして発想の転換が、社会に明るさと可能性を問いかけることができるのだと嬉しくなります。
生きる活力とは、こんな思いつきのようなちょっとしたことなのかも知れません。

会派視察研修 IN 上勝

三豊市議会の第一会派である 「三豊市民クラブ」 の第一回の視察研修を、4月15日(木)に実施しました。
参加者は、市民クラブ11名の内、都合のつかなかった者一名を除く10名と、無会派から2名の参加者のあわせて12名で、徳島県上勝町での日帰り研修でした。
ごみ処理技術検討委員会から答申が出され、ごみ処理施設の議論が本格的になろうとしているこの時点で、三豊市議会としてのごみ処理に関する現状を根拠とした、主体的な案を導き出さなくてはなりません。
そのためには、ごみ問題の全体像を知るために、現実の再認識が必要だと感じていました。
また、ごみ処理施設建設は出口の問題ですが、何よりも、入り口の問題である、ごみを減らすための分別回収の仕組みを考えることが、必要なのだとも感じていました。
上勝町は、徹底分別回収によるごみ減量化の先進地で、平成15年に 「2020年を目標にした『ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言』」 を行い、ごみの減量化・資源化に取り組んでいます。
今回の研修の主な目的は、ごみゼロの基本となる上勝町における 「ステーション回収」 について学ものです。
『ゼロ・ウエイスト』 とは、「無駄、浪費、ごみをなくす」 と言う意味で、ごみ処理対策に追われるのではなく、消費や日常生活の大本から変えて、ごみを出さないようにしようとする考えです。
研修場所は、NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー事務局のある、上勝町唯一のごみ収集施設がある、日比ヶ谷ごみステーションで行われました。
ここでは、町民によって持ち込まれたごみが34分別回収されており、ごみ回収車による移動回収はありません。
年中7:30~14:00開かれており、平日は1人、休日は3人体制で作業員が従事しています。
そして、分別に迷う町民に対して助言しており、家族連れの利用者にとっても、子どもたちのごみ・環境教育に効果を上げています。
高齢者など自ら持ち込めない人のためには、シルバー人材センターの有料ボランティアによる、運搬支援制度(45㍑当たり10円負担で、シルバーには200円補助)があり、依頼する側も気兼ねせずに利用でき好評だとのことです。
自分たちが出したごみに責任を持ち、それが利益につながり、さらに、それがどのように処理され利用されているのかを知ることで、やる気と展望が開け持続力につながって行くのです。
三豊市に置き換えると、市民がごみ問題に積極的に関わることで、自らに利益がもたらされ、夢が広がることが重要なのだと思います。
ごみ処理施設建設の議論の大前提として、ごみを忌み嫌うのではなく、ごみは私たちそのものであり、また、お金になる資源として、私たちの日常生活とともにあることに気づく政策が、必要なのだろうと実感した研修でした。

生涯学習 研修視察

三豊市では地域主権の到来に備え、地域のことは地域が解決する、自主自立のまちづくりを進めています。
そのためには、市民自らが自らの問題を、自らの地域の問題として考え、改善策を見つけだすことのできる仕組みが必要です。
生涯学習推進計画策定委員会では、今年度1年間を費やして、市民力を最大限引き出すことのできるような 『生涯学習推進計画』 の策定に向け、取り組みを始めています。
私は、三豊市子ども会育成連絡協議会の会長として、この委員会のメンバーに名を連ねています。
4月20日(火)は、生涯学習推進計画策定委員会の研修視察で島根県松江市の公民館を訪問しました。
生涯学習は公民館活動だけなのかといえば、決してそうではありませんが、現状ある活動組織の中では、実績は確かなのは事実です。
生涯学習とは何かを考えるきっかけとして、活力ある公民館の現状を肌で感じることが、今回の研修視察の目的だと感じています。
訪れたのは、森館長を中心として利用者自らが運営している、島根県松江市の城西公民館です。
“公設民営” の公民館とは一体どのようなものなのか?
その組織は?
市との関係は?
と、興味深いことの多いお話でした。
松江市には28の公民館があり、それを束ねる形の 「松江市公民館運営協議会」 があります。
市内を5つのブロックに分け、それぞれに担当コーディネーターを配置し、公民館の間の活動や情報を交流させ連携を促す仕組みとなっています。
“公設公営” の三豊市の組織とは対局にあり、驚きに近いものを感じました。
生涯学習推進計画策定委員会が、どこまで踏み込んでゆけるのかは未知数ですが、生涯学習の多くを担うのが公民館だとするならば、我がまちの公民館組織の形やコーディネーター制度まで議論することも考えられると感じています。
森館長の洒脱なお話に引き込まれた、新たな気づきをいただいた研修視察でした。

桑山放課後児童クラブ 総会

4月18日(日)は、早朝から遠方へ出かけているため、私が会長をしている 『桑山放課後児童クラブ』 の平成22年度総会に出席できません。
案内をしている本人が欠席とは、誠に格好悪く申し訳ないのですが、代わりに挨拶文を託したいと考えました。
本日は、平成22年度桑山放課後児童クラブ総会にご出席いただきありがとうございます。
運営委員会会長である私は、他用で調整がつかず欠席となってしまいましたが、書面をもってみなさんへの挨拶に替えさせていただきたく、おことわり申し上げます。
御来賓の皆さまには、休日にも関わりませずご臨席いただきありがとうございます。
小学校では、新学期が始まり2週間あまりが過ぎましたが、子どもたちは元気に通学していることと思います。
桑山放課後児童クラブにも新一年生が加わり、子どもたちはにぎやかに元気イッパイに、毎日学校から帰ってきています。
このクラブは、平成15年7月14日(月)の、まさに夏休みとあわせて開設され、現時点で6年9ヶ月を経過していますが、これまですばらしい保育環境を保ち続けてこられましたのも、保護者のみなさんの協力と、指導員の先生方の子どもたちに対する真正面からのかかわりや、公民館長さんを中心とした地域のみなさんの寛大なご理解、そして、市の運営面での強力な支援によるものだと、心から感謝しております。
桑山放課後児童クラブの設立は、当時の保護者のみなさんの 「学童保育が必要だ!」 という熱い願いが、当時の豊中町を動かし、実を結んだものなのです。
保護者のみなさんの切実な願いと、人任せではなく自分たちで動く行動力があったからに他ありません。
この意味に置いて桑山放課後児童クラブは、設立当初からずっと今まで変わらず、みなさんのものであり私たちのものなのです。
昨年度から三豊市では、市民のみなさんが平等に “学童保育” のサービスを受けられるように、放課後児童クラブを市内全域に20か所設置しました。
その実施形態には、市が設置し市が運営する公設公営と、市が設置し民間が運営する公設民営の2タイプがありますが、この桑山放課後児童クラブは今まで通りの公設民営で行われています。
それは、今まで保護者のみなさんと指導員の先生方や、地域のみなさんとともに築いてきた、保育の質と環境を守ってゆきたいとの願いがあったからです。
ここにお集まりのみなさんお一人お一人が、子どもたちにとってより良い 『桑山放課後児童クラブ』 を守り育てるために、ともに協力し参加していただきたいのです。
自分の子どもを預けるだけの立場ではなく、このクラブの共同運営者なのです。
運営委員会としましても組織確立のために、本年度中に市の指導の下にNPO法人を取得し、名実ともに市の事業を受託するに相応しい形にして行きたいと計画をしております。
この点につきましても、保護者のみなさんとともに取り組んでゆきたいと思っておりますので、ご協力いただけますことをお願い申し上げます。
終わりになりますが、昨年度の運営委員会の役員さんには、本当にお世話になり心からお礼申し上げます。
また、本年度の役員さんには、1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。
みなさんのお子さまが立派に成長することによって、みなさんの桑山放課後児童クラブが三豊市のモデルクラブとして充実してゆくことを、そして、保護者のみなさん、指導員の先生方、地域のみなさん、ご臨席のご来賓のみなさんの幸せを祈念して挨拶といたします。
平成22年4月18日    桑山放課後児童クラブ運営委員会会長
                 詫間 政司 
誰かに代読をお願いしようと思っています。