地域再生とまちづくりには、自らが立つ地の足元を見つめ、その良さに気付くことから始めるべきだと言われてきました。
まちづくりを指南する様々な書物やプランナーたちは、異口同音にこのように語っています。
まさにその通りなのでしょうが、このまちならではの良さや魅力に気付き活かすのは、この “地” とともに生きる覚悟のある “人” でなければ、何をすべきかを見つけ出すことはできないでしょう。
経済成長を再びという幻想を描く社会構図の中では、「このまちには何もない」 と、諦めのような言葉がよく聴かれましたが、今は状況がかなり変化してきています。
異常でもあったバブル経済の後の経済低迷は、30年が経過しました。
この間、経済成長時代を知らない若い世代も、30~40歳代となり、社会の主役を演じ始めているところに、風向きの変化が感じられるようです。
三豊市では、彼等を中心とした 「このまちを面白くしたい」 「楽しくしよう」 とする催しが、動き始めています。
9月23日(日)に財田で開催される 『Mのまつり』 や、10月7日(日)にサンリゾート仁尾で開かれる 『仁尾マルシェ』 、11月18日(日)に市民交流センターで行われる 『暮らし広場~ゆるり日和~』 など、行政に頼ることのない、自らの感性を信じた地域再発見の賑わいづくりです。
10年近く前に、縁あって太陽光発電システムの設置工事で訪問して以来、本当に久しぶりにサンリゾート仁尾に訪問する機会を得ました。
同じ場所かと見まごうような変わりようで、その場に立ち入るだけで心が潤う、みずみずしい開放感を覚えたのです。
サンリゾート仁尾と仁尾の、良さと魅力に気付いた者たちだからこそなせることなのだと、 “人” と “地” の巡り会いの必然に、三豊のまちの方向は鮮明となったと、確かな手ごたえを感じています。
9月定例会開会中の民生常任委員会
9月定例会は、一般質問が終わり3つの常任委員会で、付託案件について審議が行われています。
9月19日(水)に開催された三豊市議会常任委員会では、所管部局である健康福祉部と環境部、市民部から提案された議案について協議が行われました。
一般会計補正予算及び6つの特別会計補正予算は、各部から説明され審議されました。
また、健康福祉部からは、
議案第106号 「香川県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更について」 が提案されました。
外国人登録法廃止により、外国人登録原票の部分を削る変更です。
この委員会に付託された案件8議案は、すべて原案通り可決することとなりました。
審議内容及び結果は、議会最終日の26日に私(委員長)から、議会に報告することとなります。
その他の案件では、
健康福祉部から
「三野保育所用地第2期造成工事について」 の報告がありました。
大正土建が1,880万円余で落札。なお、本体建築工事は来年2月入札の予定。
環境部から
「三観衛生組合解散のスケジュールについて」 の報告がありました。
平成26年4月1日から、中讃広域瀬戸グリーンセンターでの処理開始に向け、現在山本・財田地域のし尿処理施設である三観衛生組合議会の、解散手続きについての説明がありました。
市民部から
「三豊市農村地域工業等導入に関する市税の特別措置条例の廃止について」 は、上位法改正に伴い平成24年12月31日をもって廃止したい、との説明がありました。
「固定資産税に係る前納報奨金制度の廃止について」 は、創設60年以上が経過し、社会情勢が大きく変化したことによって役割を終えたものと判断し、平成26年度から廃止したいとの説明がありました。
事業評価
高松市は、太陽光発電システム設置費補助金制度のうち、10kw以上に対する補助を廃止すると発表しています。
国の10kw以上の産業用に対する、再生可能エネルギー固定価格買取制度が、本年7月から施行されたことで、市独自の補助制度は役割を終えたとの判断によります。
このことで、事業仕分けでも不要と判断されました。
三豊市の、事業仕分けにも当たる平成24年度 『三豊市事務事業外部評価委員会』 の報告書が出されています。
今回の評価は、平成23年度に実施された事務事業で、内部評価対象の546件のうち、外部評価委員によって選定された36事務事業を対象にしています。
「縮小」 は、『市の歌普及事業』 『竹資源利活用事業化事業』 『B&G海洋センター管理運営費』 『高齢者福祉タクシー』 の4件。
「見直し」 は、『コミュニティバス運行事業』 を含む12件。
「協働」 は、『学校給食センター等整備事業』 を含む3件。
「拡充」 は、『定住促進事業』 含む2件。
ほか、『三豊市ふるさと会運営事業』 を含む15件が 「現行どおり」 と判定されています。
高松市のような、国の制度改変による不要の判断は、理由が明解です。
一方、時流の変化によって、これまで重要とされたものの役割や目的が変質したことを、見極めることはとても難しい作業です。
4回目となった事務事業外部評価の報告書をそばに置き、私なりに研究していきます。
9月議会 一般質問終わる
開会中の9月定例会は、11日(火)~13日(木)の3日間行われた一般質問が終わりました。
質問通告は後藤を除く25名中16名からあり、議員それぞれの視点からの市政や行政全般にわたる、多面的な質問が繰り広げられました。
農業、省エネ・自然エネ、防災、地域内分権、公共施設利用・管理、公営企業会計制度、国際交流、土地開発公社、外国語教育、企業誘致、子育て、ごみ処理、いじめ、市ホームページ、緊急通報システム、介護、人権、職員関係、議会監視権、等など。
16名も質問に立てば、実に多様性に富んでいます。
千差万別な意見が出され、それを練り集約し決定することが政治の役割なのだと思います。
熱のこもったやり取りの中で、議会初日の9月5日に決定された議員定数4名減の意味するところは、22名となる議員一人ひとりの責任がますます増大することなのだと、ひしひしと感じていたのでした。
決算特別委員会人事
9月5日(水)に開会した三豊市議会9月定例会は、9月11日(火)から13日(木)まで、一般質問の日程となっています。
私は、2日目の12日(水)で、その日最後の質問者となります。
大きなことから小さなこことまで、アンテナを張り巡らせ、取り組み続けなければならないと思っています。
一般質問初日の11日(火)、5人の一般質問が終了の後、議会初日に設置を決定した決算特別委員会の、正副委員長選任のための特別委員会が開催されました。
互選で指名推薦により、委員長に坂口晃一議員が、副委員長に鴨田偕議員が選任されました。
9月定例会閉会の後、委員会を開会し平成23年度決算審査を行うこととなります。
献穀田抜穂式(けんこくでんぬきほしき)
本年5月5日(土)の献穀田播種式から6月3日(日)の御田植式を経て、9月9日(日)には 『新嘗祭供御米献穀田抜穂式(にいなめさいくごまいけんこくでんぬきほしき)』 が、献穀田献穀者の森徳義さんと三豊市稲作文化伝承事業実行委員会によって執り行われました。
新嘗祭献穀田については、5月5日付けのこの場で 「献穀田播種式」 でお伝えしていますので、ご覧いただければ幸いです。
稲作文化は、【瑞穂の国】 といわれるこの国の成り立ちと、この国の存在にまでおよぶ根源となるものです。
新嘗祭に献納される供御米の栽培に関わることは、日本の歴史・伝統・文化のすべてを、考える重要でかけがえのない機会だと感じています。
献穀田献穀者 森さんとご家族、ご親族、ご近所の皆さんのこれまでのご労苦には言外の敬意を表すとともに、見事な収穫が無事宮中の新嘗祭に献納されることを誇りに思っています。
9月定例会の開会━議員定数削減を決定
9月に入ったとわいえ、日中はまだまだ残暑厳しい日が続いています。
早くも9月定例会を迎えました。
9月5日(水)に、平成24年第3回三豊市議会定例会が開会しました。
平成23年度一般会計をはじめ特別会計及び公営企業会計の決算認定の他、平成24年度の各会計の補正予算などが提案されています。
決算認定は例年のように、全議員(監査委員は除く)で構成する決算特別委員会を設置し、9月定例会閉会の後審査することしました。
今年度補正予算などの22議案は、それぞれの常任委員会に付託し、審査されることとしました。
この日の日程の最後に、議員提出議案で 『三豊市議会議員定数条例の制定について』 が、三豊市民クラブ(9名)と七宝会(9名)の2つの会派代表6名(各3名)から提案されました。
提案された原案の22名に対して、24名を定数とする修整動議が出されましたが、採決の結果原案可決となりました。
この決定によって、平成26年1月予定の3回目の三豊市議会議員選挙は、現在の26名から4名減の22名で戦われることとなります。
9月26日(水)までの22日間、議案調査及び審査が行われます。
四国州政治家連名の結成
平成24年9月1日(土)、松山市で開催された 「地域主権型道州制国民協議会 『四国州政治家連名』」 結成総会に参加しました。
四国四県の地方議員150名ほどが賛同し、国内8ヶ所目の設立で中央からではない地方からの国の組織機構制度改革を目指し、本格始動することとなりました。
地域主権型道州制国民協議会会長の江口勝彦氏の記念講演の後、総会で結成が承認されました。
代表に松山市議会議員の宇野浩氏
副代表に徳島市議会議員佐々木昌也氏と、高知市議会議員上田貢太郎氏
が就任しました。(高松市議会議員の参加はありませんでした)
また、活動方針は、
■“四国はひとつ”を合言葉として、きたるべき地方分権化社会を見据え、地方が分権改革の主体として、自主・自律を前提として国から権限・財源の移譲を強く求め、基礎自治体の基盤と広域連携の強化をめざす。
■具体的な取り組み(調査・研究)項目
1.地域主権型道州制について
2.四国へんろの世界遺産化について
3.再生可能な地産地消エネルギーについて
4.公会計制度改革について
■活動
1.理事会
2.勉強会
3.講演会
4.シンポジウム
5.各所への要請や街頭行動
などが決定されました。
にわかに動きが激しくなってきた国政に歩調を合わせるように、四国という地方にとって大きな一歩を踏み出しました。
平成24年9月定例会 一般質問通告
平成24年9月定例会の会期が決まりました。
9月5日(水)を議会初日として、26日(水)までの22日間です。
9月11日(火)~13日(木)の3日間が一般質問となっており、8月31日(金)が質問通告締切日となっていました。
16名から通告がありました。
私の質問は2件です。
「外国語教育について」
1.小中学校の外国語教育の概要と現状
2.外国語教育推進事業の外国語補助員の役割
*報酬補助員と委託補助員のちがい
*採用の方法と職務内容
*地域との交流による、生きた外国語教育への課題
「粟島航路の乗船料金について」
瀬戸内国際芸術祭や離島生活の人気が湧き上がる時流にありながら、未だに、市内移動の足であるコミュニティバスとの料金格差がある。これまでに様々な動きがあったようだが、乗船料金改定の見通しを問う。
市民の皆さんに近い課題で、効果の見えやすい質問を心がけたいと思っています。
閉会中の 「民生常任委員会」・5 (空白期間と次期施設)
三豊市の次期ごみ処理委託施設である 『トンネルコンポスト』 が完成するまでの、空白期間のごみ処理方法が、民生常任委員会で協議されています。
8月13日(月)に開かれたこの委員会では、空白期間のごみ処理について、委託候補者審査委員会の結果報告がされました。(詳細は8月15日のこの場の書き込みをご覧下さい)
この報告に対して、公募内容と審査結果の方向性が変わったことに対する経緯の説明を求める意見が出されていました。
これに対して、8月27日(月)に再度、民生常任委員会が開催され、これまでこの委員会で協議されてきた議事録や審査委員会の会議録が提示され、説明がされました。
この報告で、平成25年4月1日からの三豊市の家庭から出されるごみ処理の手立てが、かろうじて確保されることとなったのです。
この件の一連のやり取りの中で、私にとって、議会のあり方を考える、よい機会となりました。
私の導いた結論は、議会が 『三豊市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は、処分に関する条例』 に “委託事業” を含める改正の提案をすることです。
早速、条例改正の研究を提案することとします。
このような議会のやり取りを尻目に、8月28日(火)には、丸亀のトンネルコンポスト実証実験施設に、三豊市内のすべての小中高校が参加する 『ヤングエコサミット』 の子どもたちが研修に訪れ、施設担当者の丁寧で平易な説明に、真剣に聞き入っていました。
子どもたちは何を感じているのでしょうか?
研修の終わりに、その場でレポートを書く彼等の後姿を見ながら、若い感性で新たなごみに対する考え方が生まれてくる予感がしています。
空白期間とか次期施設とか、あの頃の議論は何だったのだろうか?と、あほらしく思えるような未来を期待しています。