‟ひびちゃ”三豊市に降臨

高松大道芸フェスタでであった、「JAZZをメインに、世界へ音楽の架け橋をかける 音楽工事人」 HIBI★Chazz-K(ひびちゃずけ)のコンサートが三豊市で実現しました。

10月7日付けのこの場「大道芸フェスタ」に書き込んだ夢の 田園都市あぜみちフェスタ の第1歩となるものです。この日まで2か月ほどのわずかな期間でしたが見事に準備が整い、この日を迎えることができたのでした。

12月21日(土) 12:30から、三豊市豊中町岡本の氏神様である鳩八幡神社で、NPO法人青空クラブの桑山と本山の学童保育クラブの子どもたちと保護者を招いて、行われました。‟ひびちゃ”と子どもたちのハンドベルによるセッションは、メンバーも驚く出来栄えでした。1時間余りのわずかな時間でしたが、その場にいたすべての人たちの表情は、満足の笑顔でいっぱいでした。写真は、鳩八幡神社の一場面です。

18:00開演の一般公開の部は、三豊市市民交流センターを会場にして、三豊市内外のジャズファンや吹奏楽愛好者、テナーサックス担当で地元出身の筒井洋一さんの幼少期を知るご近所さんなど、150名ほどの聴衆の皆さんに集まっていただき行われました。‟ひびちゃ”5人のメンバーに加えサポートメンバーとして、ピアノ 中村力哉さんとベース カイドーユタカさんが参加し、厚みのある一流の演奏を披露してくれました。‟ひびちゃ”とのセッションに一般公募した音楽愛好家の皆さんも参加し、「ホワイトクリスマス」と「ウインターワンダーランド」が演奏されました。

コンサート全体を構成するリーダーのひびの則彦さんのアレンジが、陶酔の空間を醸した効果は絶大で、帰り際にいただいた「この田舎にまさか来るとは思わなかった」「来年もまたやってくださいね!」の聴衆の皆さんの声で、この地域に求められているものは何かを確信することができたのでした。

「子どもたちに本物に包まれて育って欲しい」を基本に取り組んできました。本物の衣、本物の食、本物の住、そして何よりも本物の人。私は、子どもたちに本物の大人、本物の親、本物の家族の中で育って欲しいと願っています。その具体的一つの試みが『暮らし広場━ゆるり日和━』であり、『HIBI★Chazz-K イン鳩八幡&MITOYO』なのです。

メンバーの筒井洋一さんのお兄さんである和光さん、‟ひびちゃ”との間で音響等構成の打ち合わせや調整をしてくれたシャープ&フラットの島田さん、趣味の域をはるかに超えたPAの谷川さんなど、多くの皆さんの力が結集すればこそ実現できたことです。その素晴らしい舞台に HIBI★Chazz-K は降臨したのです。

協力していただいたすべての皆さんに、そしてなによりも年の暮れの忙しい時期にもかかわらず、足を運んでくださった聴衆の皆さんに心からお礼申し上げます。このまちが、ここに住む人々にとって本物のまちであるよう、活動していきたいと心に誓っています。

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青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第5講座は、12月11日(水) 香川大学教育学部で、「地域支援のかたち━少子化・超高齢化の中で━」のテーマで開催され、3つの講話がありました。

1.『愛着の障がいと親への介入━親へのコミュニケーション教育の試み━』 四国こどもとおとなの医療センター 児童心療内科医長 牛田美幸さん

強迫神経症状が目立ち、不登校状態で家庭内暴力である患者(少女)の症例から、‟愛着”をいかに育むのかが問題解決の糸口であることが分かりました。‟愛着”は、心の安全基地(safe base)であり、これが確保されて初めて子どもは外界に目を向け、探索行動に向かうことができるのです。‟愛着”は、母親から始まることから、母親への介入の中で‟許し”の関わり方をカウンセリングすることで、患者の症状が改善していきました。

2.『島の医療を通じて』 丸亀市広島診療所 所長 白神悟志さん

少子化と超高齢化した さぬき広島(広島・小手島・手島)で、島民の診療に携わる中で「健康とは?」どのような状態のことなのかを考えてきました。役割が人を輝かせる。「場づくり」「人づくり」「役割づくり」がキーワードであり、高齢者の存在そのものがその周辺の人に役割をつくりだします。そこから気付いた目指す島の医療は、島の人々が安心して幸せに暮らせるコミュニティづくりなのです。

3.『地域支援のありかた━太田南地区コミュニティ協議会━』 太田南地区コミュニティセンター センター長 馬場恵美子さん

「地域住民のみんなが主役」を掲げ、コミュニティ協議会を設置しています。出会い、ふれあい、学びあいによって「地域も学校」と位置づけています。その中では、‟高齢者の生きがい創出” ‟地域の子育て” ‟地域のつながりを深める”活動が実践されています。

なんとかかんとか、第5講座までたどり着くことができました。最終講座である第6講座は年明けになっています。初心貫徹できるでしょうか・・・

子どもたちに学ぶ喜びを

人は自ら学び気付くことの繰り返しで成長します。そのような教育環境を整えることが、私たち大人の役目だと思っています。私は、学校図書館の充実が、学校教育を根幹から変える具体的方策の一つだと考えています。

12月7日(土) 丸亀市生涯学習センターで開催された学校図書館の充実を推進する勉強会には、県内外の関係者が多数参加していました。主催者の一人である溝渕由美子さんには、数年前から学校図書館のイロハと価値の大きいことを気付かせていただいてきました。

『子どもたちに学ぶ喜びを~学校図書館を活用した授業実践から~』 と題して、岡山市立庄内小学校 学校司書 横山由美恵さんからの報告がありました。

 

岡山市は、1校1名全校配置で89名の嘱託学校司書を配置しており、国内で先進的な取り組みを行っています。学校図書館にはいろんな情報が集まり、それらを利用しやすくすることで、積極的で主体的な子どもを育てる場所と位置づけられています。

授業で学校図書館を活かすためには、利用者である子どもたちや先生と学校司書との信頼関係が前提であり、図書館へ行けば応えてくれるという期待感がなくてはなりません。授業を楽しく豊かにするために、調べたい、知りたい気持ちをいかに育てるのかが課題です。情報があふれる現状にあって、自らが進んで学ぼうとする好奇心を育むことは、とても難しい現実があります。だからこそ、‟調べさせられ学習” から ‟調べたい学習” に変え、「教える」から「学ぶ」授業へと変えていくことを、お手伝いすることが学校図書館の重大使命なのです。

私は学校司書として、「読む」「知る」「学ぶ」ことを子どもたちの生きる力にしていくために、学校図書館が何ができるのかを常に考えて、これからも日々子どもたちと先生に係わっていきたいと思っています。

 

学校図書館がある意味と学校司書の役割の大きさに、改めて気づかされました。何もしなくても膨大な情報に包まれる現代社会にあって、本来必要とされた社会問題を伝える情報が埋没している現実があります。このことは、社会的関心が失われているということです。その観点からすると、学校図書館と司書には、子どもたちに対して社会的関心を呼び起こすための重要な役割が求めれれているのではないでしょうか。

学校図書館は子どのたちの心の居場所であり、学校司書は子どもたちと先生の相談者であり、カウンセラーであるのかもしれないと思うのです。

今更ながら、ことの重要性を認識しています。

 

 

青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座

平成25年度青少年育成支援ネットワーク研修講座 第4講座が、11月20日(水) 香川大学教育学部で開催され、「引きこもり、ニートの現状と今━とり残される若者たち━」をテーマに、3つの講話が行われました。

1.『ひきこもり、ニートの現状と対策のいま━とり残される若者たち━』 NPO法人KHJ香川オリーブの会 理事長 川井富枝さん

ひきこもり、ニートの子を持つ家族からの実生活で直面する問題のお話でした。親の高齢化によって残された子どもたちの将来に対する不安や、ひきこもりは障がいや病気ではなく現象(状態)であるため、行政の支援制度が十分ではないことを知りました。2011年(平成23年度)ひきこもりに特化した相談窓口「香川県ひきこもり地域支援センター」が、香川県精神保健福祉センター内に設置されました。社会的認知は進んでいますが、障がい者の居場所づくりには国の予算がつきますが、ひきこもりに特化した居場所、作業所にはつきません。居場所づくりが最重点課題だと知りました。

2.『ニートの若者への就労支援の仕組みとポイント』 さぬき若者サポートステーション 総括コーディネーター 鷲見典彦さん(代理の方がお話してくださいました)

働きたいのに働けないことの原因は、対人恐怖や失敗したことで自信が持てないことにあります。さぬき若者サポートステーションは、厚生労働省の事業で県からの委託事業です。支援対象者は 「15歳から39歳であり、仕事に就いておらず、家事も通学もしていない者のうち、職業的自立をはじめとした自身の将来に向けた取り組みへの意欲が認められる者及び家族」 です。ニート支援の今後の課題は、ニートの高齢化やジョブトレーニング先となる親方企業の開拓、不登校の受け皿と居場所の確保です。

3.『ひきこもりの現状と支援の原点』 香川県精神保健福祉センター 副主幹 藤田順子さん

ひきこもりは、社会や他者との接点・関わりが途絶えた状態をいいます。ある調査から推計すると、香川県には18歳~55歳のひきこもり状態にある人は35,000人程いるようです。ひきこもり地域支援センター「アンダンテ」は、相談支援や当事者、家族への支援、関係機関の連携等を役割として設置されています。同じ体験を持つ当事者が出会い、様々な体験を通して次へのステップにつながる場となる、安心して過ごせる居場所が何よりも必要なことです。

当事者の皆さんは、人とつながりたがっています。大人が世間体や過大な期待をしなければ、変わることがあります。地域が持つ資源をフル活用する包括支援が、重要なポイントとなります。ひきこもり、ニートを受け入れる社会が居場所そのものになるべきなのだと気づかされた第4講座でした。

清水の舞台(スカイツリーってか?)から飛び降りる思いで「動画」アップ

平成26年1月26日(日)投票の第3回三豊市議会議員選挙に向けて、立候補予定者の皆さんの活動が激しさを増しているようです。

「市民が生きがいを感じるまちづくり」とか「やさしい住みよいまちづくり」に始まり、子育てや教育、産業、防災、医療、介護など福祉全般について、どれを上げても誰も批判できない常套句で、活動用チラシはあふれています。どうにでもとることのできる耳触りのいい表現で逃げ道を作っているように思えてなりません。

私は、三豊市議会議員として3期目を目指すためには、これまでの2期8年間で気付き感じたことを、具体的に施策として示すことで、自らに退路を断つ覚悟がなくてはことが始まらない、と思っていました。今回作成した印刷物だけでは、今の三豊市にとって、なぜ、その施策が必要なのかを伝えきれない、歯がゆさと苛立ちがありました。

ネット選挙解禁ならば、ネットの可能性を体現したいと、「動画」をアップすることとしました。初めての試みです。走りながら考えています。

詳しくは政策(agenda)のページを覗いて見てください。

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平成24年度財政健全化判断比率

9月定例会で設置を決定した三豊市議会決算特別委員会が、10月16日(水)・17日(木)・21日(月)・30日(水)の4日間の日程で開催され、三豊市水道事業会計の一部を残して承認されました。今後、12月定例会において、残されている部分が修正再上程された後、採決の予定です。

平成19年6月に制定された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」(財政健全化法)に定められている、4つの財政健全化比率の指標は、平成24年度決算で5回目となります。平成24年度決算における財政健全化比率は、次のようになります。

【①実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計の実質赤字比率を示すものです。赤字でないため「実質赤字なし」となっています。

【②連結実質赤字比率】

標準財政規模に対して、一般会計に特別会計及び公営企業会計を連結した比率です。赤字でないため「連結実質赤字なし」となっています。

【③実質公債比率】

①と②に加え、一部事務組合や広域連合まで範囲を広げて、公債費の比率を示すものです。早期健全化基準25.0%に対し7.9%で、平成23年度8.4%であったことから、0.5ポイント良化しています。

【④将来負担比率】

③に加え地方公社や第三セクターまで範囲を広げ、公債費や債務負担など将来に係る負担の比率を示すものです。早期健全化基準は350%となっていますが、平成23年度6.2%から負担比率はマイナスとなっているためポイント表示はありません。地方債残高の減少と合わせ基金残高の増加が、良化した要因です。

すべての指標算出の分母に共通する標準財政規模は、平成23年度は207億70,114千円であったのが、平成24年度は205億21,558千円と小さくなっています。その上でなお、指標のいずれもが良化しているのは、公債費の減少と基金増加によって分子が小さくなったからだといえます。

今後、いくつかの公共施設整備事業が計画されており、引き続き財政健全化比率に注視していかなくてはならないと思っています。

 

大人の発達障がい

発達障がいのある人に対する関わり方について、香川大学教授 坂井聡先生の講演を聞く機会がありました。一週間以上も前の11月10日(日)のことでした。『大人の発達障がいのある人の特性理解と支援』と題して、市行政関係者や福祉団体、子育て支援施設の支援員や指導者など、発達障がいとはどのようなものなのかや支援のあり方について、理解を深めようと多数参加していました。

特別な支援を必要としている人は、100人に6人位(6.5%)いるといわあれている。発達障がいとはどういうものなのか。

(ア)脳機能の障がいである。心の病ではない。育て方が原因となるものではない。

(イ)誤解を受けやすい。

(ウ)原因は特定されていない。

(エ)完全に治ることはない。

(オ)知的障がいの程度は、重い人からない人まで様々。

(カ)知的な遅れのない発達障がいを「軽度発達障がい」と呼ぶこともあるが、障がいが軽いわけではない。

自閉症や知的障害のある人の新たな仕事形態として、一人でできるよう『ショートタイム・ジョブ』の取り組みがある。雇う側にとってのメリットとして ㋐短時間、できる仕事を依頼することで、大きな負担なく仕事が頼める ㋑仕事をしてもらうことで、雇う側の時間が効率的になる ㋒短時間でも雇用する経験をすることで、障がいのある人を理解することにつながる などがある。また、働く側にとっては ①一般のアルバイトと同じ程度の時給 ②無理なく働ける ③個人がもつ能力を十分に活用できる ④身近な人が仕事の依頼をすることで、障がいのある人も緊張を強いられない などがる。

これを実現するには、発想を変えて雇用を考えることだ。

(ア)誰もがもつ仕事の一部を切り分けることで、障がいのある人たちの仕事が生まれる

(イ)知っている人が仕事を依頼することで働きやすくなる

(ウ)仕事のベースは作業所でもいい

そもためには、障がいを ‟克服する” から ‟付きあう” という考えへと進めることが基本だ。発達障がいのある人の就労は、それぞれの特性にきめ細かく配慮し、対処することで可能性が増大する。

発達障がいのある人はまじめだから辛い思いをするし、遊ぶことが苦手だからコミュニケーションがとれなくなるのです。私たちがこのような勉強の機会を持つことで、発達障がいについて知ることはとても大切なことです。これまでは、本人の頑張りと力で障がいを克服しようとしていましたが、これからは、周囲の理解や支援ツールによる、行政や社会の支援協力が重要なのです。

ノーマライゼーションが自立観を変えました。発達障がいのある人にとって、私たちの会話は「ピーチクパーチク」言っているようなもので、理解不可能なものであることに私たちが気付くことから始めなければなりません。目標は、発達障がいのある人の社会的な自立なのです。

坂井先生のテンポ良いユーモアいっぱいの語りで、あっという間の時間でした。継続して研修ができればと思っています。

豊中幼稚園児と『とよなか秋のまつり』

前回は小学校行事をお伝えしました。今回は、10月29日(火)に開催された幼稚園行事についてお伝えします。これも2週間がすでに経過していますが、とても面白い気付きをいただいたので、どうしても書き込みたいと思っていました。

『平成25年度 香川県幼稚園教育研究発表会 三豊市幼稚園研究発表会』が、三豊市立豊中幼稚園で開催されました。香川県内と三豊市内の幼稚園教諭の皆さんを対象に、県下幼稚園の持ち回りで実施されているものです。本年度の研究主題は、 <のびのび遊ぶ 豊中っ子 ~一人一人が心と体を動かす楽しさを味わうための環境の在り方を探る~> でした。

豊中幼稚園は旧豊中町時代に町内の5つの幼稚園を統合して新設されました。設立当初は300名を超え、公立幼稚園の中でも国内最大規模の一つとなりました。現在でも、3歳児81名、4歳児85名、5歳児78名の合計244名で、減少したとわいえ大規模であることには変わりありません。

多くの友達とのかかわりの中で成長する子どもたちの記録が発表されました。私は、5歳児の分科会に参加しました。その中で、「なるほど」と思ったのが ‟お祭りごっこ” の部分でした。豊中町には、地域の氏神さんの秋祭りに奉納する太鼓台(ちょうさ)が一堂に集結する 『とよなか秋のまつり』 があります。子どもたちの ‟お祭りごっこ” 遊びには、お手本があったのです。「本物のチョウサは、こんな風にしていたからそうしよう」 などと、子どもたちは大人たちがするようにするのです。 『とよなか秋のまつり』 は、子どもたちの成長の道標であるともいえるのです。そうであればこそ、一つ一つの太鼓台はあくまでも凛々しく、整然と、カッコよくあらねばなりません。子どもたちは大人のするようにするのですから。

『とよなか秋のまつり』 の使命は、地域の大人として子どもたちの模範となりあこがれの存在となり、人育ての場を提供し続けることなのだと感じています。このような気付きを与えていただいた豊中幼稚園児と先生方に、心からありがとうを言いたいと思っています。

毛利公一さんのお話

来年1月に行われる三豊市議会議員選挙に向けての準備で、イスを温める時間から遠のいていました。はや2週間が過ぎてしまいましたが、10月27日(日)に三豊市立桑山小学校の『学校開放・人権講演会・親子ふれあい活動』が催しされ、その中でどうしてもお伝えしたいしたいことがありました。人権講演会は、私たちの身近にしっかりと自分に向き合い懸命に生きる人がいることを知ることができ、心が熱くなったのでした。

牧野校長先生の教え子で、NPO法人ラーフ理事長の毛利公一さんのお話でした。このように紹介すると特別なことは何もないように思いますが、元棒高跳びで世界レベルの選手でありながら、不慮の事故で彼の体は、首から下が自分の意思では全く動かすことのできない、障がい者となのです。140名余の児童と保護者や地域の皆さんの前で、唯一自分の意思で動かすことのできる頭と声を駆使して、パソコンと語りで 「よく生きる」 こととはどういう事なのかを、しっかりと伝えてくださいました。

現実の見方や考え方をちょっと変えるだけで、生き方が大転換するのです。

「僕は首から上が動くんだ。体を動かすことが苦手なだけだ。笑うことだって、人前で話すことだって、呼吸することだってできるから陸上競技大会の審判で笛を吹くことだってできる。そして、人の力を借りて手を上げることだってできる。だから、皆がちょっと譲ってくれるだけで障がい者が『できる人』になれる。できないかわいそうな障がい者はつくられる。皆さんには、譲る心やプラスに見る目線を持つ、相手の良さを見つけられる人になって欲しい。」

「よく生きるために、いつも思っていることがある。『ピンチがチャンス』だ。ピンチにはできる方法を試してみる。幸せになるには挑戦して欲しい。もう一つは、『夢や目標を口に出して語る』だ。協力してくれる仲間の輪ができる。もう一度立って歩きたいのが僕の目標だ。」

「皆さんには、死ぬ時に オレ頑張ったよな と思えるような生き方をして欲しい。」

お話の中であった 「日本のディズニーは楽しくない。アメリカは車いすで遊べるのにそれができない。日本は20~30年遅れている。」 の言葉は、あれほどのトップサービス施設であっても、いまだ足りえていない、日本の現実に衝撃を受けたのでした。これは一部ですが、感性が鈍くなりつつある私でこれですから、感受性豊かな子どもたちや保護者の皆さんには、きっと、心に残るものがあったのではないかと思う講演でした。

毛利公一さんとNPO法人ラーフが活躍できる地域となり、笑顔がいっぱいになるように挑戦し続けたいと思っています。素晴らしいお話をありがとうございました。

「瀬戸内国際芸術祭2013」が閉幕

春・夏・秋の3会期に渡る108日間の「瀬戸内国際芸術祭2013」が、11月4日(月)閉幕した。

当実行委員会の集計では、来場者数は3年前の1回目の93万人を上回り100万人を優に超え、上々の賑わいであったようです。秋会期の三豊市粟島は3万人余であったとのことで、1日平均来島者は約1,000人の計算となります。定員70名の粟島汽船が15往復するような賑わいは、この島の黄金期を彷彿とするようです。3年に1度のつくられた賑わいであったとしても、瀬戸内の島々の持つ潜在的魅力があればこそだと思います。

春先に、【3シーズン 作品鑑賞パスポート】 を勇んで購入はしたものの、思いのほか有効使用できなかったことに、 『時(とき)』 というものは想いと裏腹に思うようにならないものだと、改めて感じています。しかし、私が最後にパスポートを使った10月31日(木)の丸亀市本島の、港を出ていくフェリーが見えなくなるまで続けられた「塩飽太鼓と大漁旗」による見送りは、瀬戸内の人情を実感することのできた最高の思い出となりました。

人口減少時代の到来とともに、人の流れは 〝山里” から〝海里” へと移ろっているように感じてなりません。3年後の「瀬戸内国際芸術祭2016」は、更なる賑わいを瀬戸内の ‟海里” にもたらすであろうことを信じています。