年の暮れのご挨拶

あと数時間で平成28年(2016年)が暮れようとしています。

私たちのまち三豊市のこの一年は、合併10周年を迎えたことを記念した行事が実施され、大いに盛り上がった年となりました。また、新設小学校の2校が開校し、南部給食センターと南部火葬場の稼働など、これからの三豊市の市民生活の基盤となる施設の充実した年でもありました。

三豊市議会としても10周年を祝う催しとして、市民の皆さんにとってより身近な議会となるために、細やかな議会報告会を実現するとともに、地元出身のNHKキャスター河野憲治さんを講師に迎えた公開議会研修会も、大盛況のうちに終えることができました。

おまけは、12月定例会最終日の22日(木)には、私が市立永康病院の本館棟及び管理棟改築計画を審査する「永康病院調査特別委員会」の委員長に就くことに決定し、内容盛りだくさんの一年の締めくくりとなりました。来年早々から、県の医療構想をふまえた新公立病院改革プランに基づいた、永康病院の存廃も視野に入れた議論の始まりとなります。

年男の私としては、酉29(トリニク)年の主役となるべく、鶏肉をかっ食らいながら副委員長の浜口議員とともに、委員会を粛々と進めていきたいと考えています。全ての市民の皆さんにとって、将来にわたってあってよかった、と実感して頂けるような市立病院であらねばならないということです。

全ての市民の皆さんにとって良い年となりますことを、心よりお祈りいたします。1年間ありがとうございました。では、酉29年でお会いしましょう。

平成28年12月定例会報告・2

平成28年12月定例会における補正予算関係の報告をします。

 

【一般会計】 補正前予算額317億65,198千円に補正額1億59,891千円を加え、補正後予算額は319億25,089千円となります。

①制度改正に伴う補正

「人事課」●給与改定による増額 32,171千円

②補助金の内定があったもの

「福祉課」●障害者自立支援事業で、サービス利用者数の増加及び利用平均単価が増額したことによる給付費の増 35,447千円  ●障害児通所給付事業でサービス利用者数及び利用回数の増加による給付費の増 11,675千円  ●生活保護扶助費で医療費の増 51,387千円

「土地改良課」●単県土地改良事業で、県補助金交付決定 24,015千円  ●小規模ため池緊急防災対策事業で、緊急対策が必要なため池の改修 5,480千円  ●台風16号による農地災害復旧工事(高瀬1件、山本1件、財田2件) 20,000千円

「建設課」●社会資本整備総合交付金事業で、国庫補助事業の採択によるもの ▲68,393千円

③緊急を要するもの

「管財課」●コミュニティバス運行事業で、平成29年4月1日より12路線中6路線の路線見直しによるもの 5,424千円

「田園都市推進課」●三野地区市民センター整備の実施計画費用で、平成30年1月開所予定

「健康課」●高齢者インフルエンザ予防接種者の増 5,645千円

「子育て支援課」●山本地区幼・保施設整備検討委員会を設置し検討する 2,505千円  ●保育所総務監視事業で、大型遊具の更新のため合併特例債を活用 17,400千円

 

【特別会計】

「国民健康保険事業特別会計」●人事院勧告にともなう給与改定によるもの 381千円

「後期高齢者医療事業特別会計」●同上 157千円

「介護保険事業特別会計」●同上の他、平成27年度事業費の確定によるもの 83,733千円

「集落排水事業特別会計」●北草木地区処理施設機器故障と給与改定によるもの 422千円

「浄化槽整備推進事業特別会計」●修繕の増加と料金システム修正の他、給与改定によるもの 1,119千円

 

【企業会計】

「水道事業会計」●県の高瀬川改修工事が施行することになり、高瀬川大道水管橋架け替え工事負担金 12,858千円

 

以上で、平成28年12月定例会の報告を終わります。

 

 

平成28年12月定例会報告・1

平成28年(2016年)も残すところ1週間となりました。今年のことは今年のうちにと思っているのですが、まだまだやらなければならないことが残っているようで、時間との競争です。

12月6日(火)に開会し審議が行われていた三豊市議会12月定例会が、17日間の会期を終え22日(木)に閉会しました。各常任委員会に付託されていた34議案についてお伝えします。全議案とも原案可決となっています。今回は、補正予算以外の議案について報告します。

「議案第112号 三豊市定住促進住宅設置及び管理条例の制定について」  9月定例会で取得することを決した雇用促進住宅を、定住促進住宅として設置し管理するため(30戸×2棟)

「議案第113号 みとよ未来創造館条例の制定について」  高瀬町公民館を閉館し、高瀬町農村環境改善センターを世代間交流と生涯学習の拠点とするため

「議案第114号 三豊市行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部改正について」  法改正により引用規定が変更となるため

「議案第115号 三豊市行政組織条例の一部改正について」  平成29年4月より実施する機構改革にともない、情報管理について政策部から総務部に移すため

「議案第116号 三豊市議会議員の議員報酬、費用弁償等に関する条例の一部改正について」  人事院勧告にともない改めるため

「議会第117号 三豊市特別職の職員で常勤のものの給与等に関する条例の一部改正について」  同上

「議案第118号 三豊市職員に関する条例の一部改正について」  同上により給与表等を改めるため

「議案第119号 三豊市工場立地法第4条の2第2項の規定に基づく準則を定める条例の一部改正について」  地域の自主性・自立性を高めるための改革を推進する関係法の完成のため

「議案第120号 三豊市印鑑条例の一部改正について」  平成29年4月より開始するマイナンバーによる住民票等のコンビニ交付のため、印鑑登録証を不要とすることと併せ、性別欄を削除するため

「議案第121号 三豊市税条例等の一部改正について」  *個人市民税・法人市民税の修正申告に係る延滞金の計算期間の改正のため *軽自動車税の自動車収得税の廃止と環境性能割の導入に伴う改正のため *個人市民税の「日台民間租税取決め」に係る国内法の整備のため

「議案第122号 三豊市国民健康保険税条例の一部改正について」  「日台民間租税取決め」に係る国内法の整備のため

「議案第122号~131号 香川県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び香川県市町総合事務組合規約の一部変更について(三豊市と8つの財産区)」  三観衛生組合が、平成29年3月31日をもって脱退するため

「議案第132号 三観衛生組合の解散について」  し尿処理の協同事業を終了しているため、平成29年3月31日付で解散するため

「議案第133号 三観衛生組合の解散に伴う財産処分について」  解散に伴い財産を処分するため

「議案第134号 工事請負契約の締結について(平成28年度三豊市北部火葬場(仮称)建築工事)」  一般競争入札により(株)菅組に7億91,100,000円で決定したため

「議案第135号 工事請負契約の締結について(平成28年度三豊市北部火葬場(仮称)電気設備工事)」  一般競争入札により四国電設工業(株)に1億54,116,000円で決定したため

「議案第136号 工事請負契約の締結について(平成28年度三豊市北部火葬場(仮称)火葬炉設備工事)」  プロポーザル審査による随意契約で太陽築炉工業(株)に1億85,436,000円で決定したため

 

次回は補正予算関係の報告をします。

12月定例会開会中の民生常任委員会(請願審査と報告事項)

三豊市議会の12月定例会が開会中です。9日(金)、12日(月)、13日(火)の3日間の一般質問が終わり、3常任委員会でそれぞれの付託案件及び報告事項について協議が行われました。私の所属する民生常任委員会が、12月16日(金)に開催されました。付託案件である補正予算が所管部局より説明され審議の結果、可決することとなりました。議会最終日の22日(木)に、他の2常任委員会付託案件とともに採決の運びとなります。

今回の委員会報告は、委員会付託案件以外の請願審査と、所管部局からの報告事項についてお伝えします。

[請願について  三豊市立高瀬地域子育て支援センターの今後について]  高瀬地域子育て支援センターの改築案があり、現地での改築を要望する請願が出されている。審議の結果、市において子育て支援施策は最重点課題であり、当センターだけの個別の問題にとどまらない状況にある。よって、1施設に特化した問題ではないことから、全体計画の中で議論されるものとして継続審査とした。

[一般廃棄物の運搬及び処分業務委託締約に基づく通知書に対する回答について]  富士クリーンから一方的に破棄された委託契約違反に対し、半年近くの間話し合いがされていた。市と富士クリーンの間で、自然災害等の緊急事態時に、三豊市民の生活を守ることを最優先にした対応を約束する内容の協定を検討している、との報告があった。

[所管部局からの報告事項について]

<健康福祉部> (1)平成28年度認知症を理解するための講演会について:三豊市地域包括支援センター主催による講演会を、平成29年2月4日にマリンウエーブにて開催予定。  (2)民生委員・児童委員の委嘱について:3年の任期満了にともない、民生委員推薦会で選任をした再任・新任を含む166名が、平成28年12月1日付で新たに厚生労働大臣より委嘱された。  (3)三豊市出生数減少に関する調査について:市の創生総合戦略の全体テーマ ”住みたくなる 強く、やさしく、楽しい三豊の創造” に向けた、女性に絞ったアンケートの調査結果が報告された。  (4)国民健康保険の都道府県単位化について:現在市町村単位で運営されているが、平成30年度から県が財政運営主体となる。  (5)新公立病院改革プラン第1回検討委員会について:県医療構想をふまえた市立2病院から出された改革プラン方針案に対し、検討委員会から出された意見の会議概要報告があった。

<環境部> (1)三豊市北部火葬場建設工事等について:機械設備工事が一般競争入札で三宅産業に1億1600万円余で決定した。  (2)バイオマス資源化センター事業について:12月16日より試験運転を行う。  (3)三豊市カーボン・マネジメント強化事業について:全国で66か所採択され県では当市の1カ所だけ。公共施設436か所の内「低炭素化優先施設」を抽出し上位30カ所で実施する。現在、施工可能なLED照明や高効率設備機器をより具体的に選定するため1,000万円で復建と委託契約した。  (4)潟満地区処理施設機能強化工事について:今年度内に完了予定。

<市民部> (1)パソコンを利用した申告書作成の説明会について:観音寺税務署に講師をお願いし実施した。

終わりに、その他として人権課から 「部落解放同盟三豊市連絡協議会について」 があり、市連絡協議会の議長及び福岡支部長を、県連絡協議会から除籍したとの連絡があったことの報告があった。

 

補正予算関係の報告は、本議会閉会後にお伝えします。

「たくままさし通信・第16号」発行

平成28年(2016年)も残すところ半月となりましたが、「たくままさし通信・第16号」が完成しました。本年後半にブログにアップしてきた中の一部を選び出し、A4・8Pにまとめ5,000部印刷しました。限られた年内に可能な限り配布したいと思っています。年末年始のお休みに読んでいただけることを願っています。
たくままさし通信16号

平成28年度閉会中の民生常任委員会・第8回

11月30日(水)に続いて12月5日(月)に、閉会中の民生常任委員会が開催されました。協議題は、所管部局からの報告事項等として、環境部から「バイオマス資源化センター事業について」でした。

 

会議の最初に、来年(平成29年)4月1日より本稼働予定で建設されている民間施設「バイオマス資源化センターみとよ」がほぼ完成したとのことで、12月16日(金)からのごみを投入した負荷試験運転を前にして、現場の視察を行った。三豊市内の家庭系可燃ごみと事業系一般廃棄物の内燃やせるごみを、コンクリートのトンネル6本で微生物発酵し減量化する。バイオフィルターは、建屋内及びトンネル内の臭気を木チップを通過させ生物脱臭する。処理されたものから分別された紙やプラスチックを固形燃料(RPF:石炭代替燃料)として再資源化する。年間処理予定量は10,780t。

この日の協議目的は、本年(平成28年)12月16日から来年(平成29年)3月31日までの間行われる、試験運転のための業務委託契約書の内容と処理単価の同意を得るためだ。処理単価は税別24.80円/k(24,800円/t)となった。本契約の単価は、試験運転の状況や実績等の報告を調査しながら、引き続き慎重に協議することとした。

 

閉会中の民生常任委員会・第8回の報告を終わります。
バイオマス資源化センターみとよ

 

平成28年度閉会中の民生常任委員会・第7回

師走入りを目前にした11月30日(水)に、第7回目の閉会中の民生常任委員会が開催されました。所管部局からの報告事項として「三豊市立松崎保育所運営委託検討委員会設置について」がありました。続いて、市立永康病院から今後について説明されました。

「三豊市立松崎保育所運営委託検討委員会設置について」   詫間町にある松崎保育所の運営を、指定管理による民間委託の検討をするため設置する。委員構成は12人で、『三豊市指定管理者候補者審査委員会』の機能を持つ。年内にプロポーザル方式による運営事業者の公募を行い、指定管理者候補者の決定をする。平成29年度1年間の準備期間の後、平成30年4月より運営委託を開始する。

「永康病院の今後について」   耐震性の問題から、合併特例債の適用ができる平成32年度までに、現在地において改築したいとの説明がされた。昭和36年竣工の管理等及び昭和56年竣工の本館は、平成19年度に行った耐震診断で、強度不足との診断が下されていた。また、本年10月に県より公表された耐震診断結果でも、今後の対策について早期に実施が求められている。今回の説明をきっかけにして、今後、拙速な結論とならないよう、県の医療構想における医療需要や当病院の役割・機能を十分検討する必要があるため、調査研究特別委員会の設置も視野に入れ、慎重に協議を進めることとした。

「その他」   ●子育て後援会が平成29年1月15日(日)に、マリンウエーブにて開催される。講師は石原良純氏で、演題は石原家の家族愛&自然への想い。 ●市歌の七宝の風に合わせたみとよ元気体操ができたので、今後普及に巣止める。

 

日程がそれほど開いていないのに次回委員会の開催が、12月5日(月)に予定されています。重要案件のいろいろが進行しています。

議会広報委員会行政視察研修報告・2

三豊市議会広報委員会行政視察研修の2件目の訪問先は、三重県亀山市です。広報紙やホームページ等の取り組みについて報告をします。

 

亀山市は、時代に関係なくこれまで交通の結節点としての役割を担ってきた。平成17年に関町と合併し、人口5万人弱、世帯数20,700世帯余、面積190.91㎢となっている。これからも変わらず、高速道路やリニア構想による結節点としての発展が期待されている。

亀山市議会広聴広報委員会から説明があった。

[議会広報紙]   広聴広報委員会が編集する『亀山市議会だより』は、定例会4回と新年号(臨時会含む)1回の発行となっている。平成27年5月16日号から本文を横書きにするなどリニューアルしており、発行部数は平成28年度17,800部。費用は年間2,600,000円。

[ケーブルTVとインターネット]   広聴広報委員会は、議会広報紙の発行だけでなく、議会報告番組『こんにちわ!市議会です』の監修と広聴機能を担っている。この番組は、平成23年10月から放送開始している。収録スタジオにおいて、各常任委員長がカメラを前にして委員会報告をした映像を、ケーブルTVとインターネット配信している。番組制作経費は、15分番組1本205,200円(放送期間は1週間)で、4定例会で820,800円。

[ホームページ]   平成21年9月定例会から議会映像の録画配信をスタート。平成25年にリニューアルと議会の情報化に関する議員アンケートを実施。同年9月定例会から、常任委員会行政視察報告を公開。平成26年から、政務活動費の会計帳簿を公開。同年、市議会に関する市民意識調査の実施にあわせ、HPからも回答ができるようにする。平成27年リニューアル。平成28年5月から、政務活動費の領収書を公開。

[議会報告会]   議会報告会は行っていないが、方向性を示すための検討中だ。議会報告会には二つの意味がある。議会報告での広報の部分と、直接市民から様々な意見を聞き、政策に結び付ける広聴の部分がある。議会のあり方等検討特別委員会において「直接、市民と議会が話し合う場づくり」として、議会報告会の扱いを議論した結果、2ステップ論として、すぐに議会報告会を開催するのではなく、委員会機能を強化して各常任委員会における「所管事務調査」活動としてテーマを掲げ、市民(団体)との協議を行い、市長に政策提言を行う。そして、議会としての議論のあり方を調査・研究し、ある程度力の付いたところで市民への議会報告会を行うこととしている。

 

亀山市の視察研修で最も印象に残ったのは、各常任委員長がカメラを通して市民に直接委員会報告をする『こんにちわ!市議会です』です。ケーブルTVやインターネットの情報伝達技術を利用することで、議会が市民にとってとても身近な存在に感じることができると思ったからです。実際に、前の市議会議員選挙では20才台の挑戦があり、議員として活躍しています。議会報告会に加え、画像を通した議員の議会報告のスタイルは、若い世代の政治参加に大いにつながるとともに、志の高い人材が地方議会に参加する起爆剤になると気づきました。

議会の広聴広報の手法は多様ですが、それらを組み合わせたシステムとして運用することで、全ての世代の市民に伝わるようにしなくてはなりません。究極の広報とは、誰もが議員になって活躍したいと感じることのできる、カッコいいものにならなくれはなりません。でなければ、地方議会は崩壊するのではないかとさえ感じています。ここに広聴広報の大きな役割があるのです。

以上で、三豊市議会広報委員会の行政視察研修報告を終わります。

議会広報委員会行政視察研修報告・1

 

三豊市議会広報委員会の行政視察研修は、平成28年10月27日(木)と28日(金)の2日間の日程で行われました。訪問先は、岐阜県可児市と三重県亀山市で、いづれも研修テーマは「議会広報紙について」と「議会ホームページについて」でした。

最初の報告は可児市です。

 

可児市は、平成17年に兼山町と合併し、人口10万人余、世帯数4万世帯余、面積87.57㎢の、加茂地域の拠点都市として発展してきた。

[議会広報紙]   情報発信の形態には <紙による議会だより> <電子データによる議会だより> <声の議会だより> <点字の議会だより> の4つある。

<紙による議会だより> かに市議会だよりを、年4回定例会の翌々月1日に発行している。平成13年9月1日創刊で、17年度より広報誌名を『議会のトビラ』としている。A4判フルカラー印刷(平均14ページ)で、発行部数は約32,800部。市広報紙に折り込み全戸配布している。

<電子データによる議会だより> 議会ホームページ内に、PDF 形式で掲載。

<声の議会だより> ボランティア団体の厚意により音訳していただき、視覚障がい者向けに情報を提供しており、図書館で貸し出している。

<点字の議会だより> ボランティア団体により、平成17年5月号まで点訳していただいていた。

[議会ホームページ]   平成16年3月より可児市議会ホームページを開設しており、本年4月より全面リニューアルした。会議録検索システムを平成18年から導入し、市及び議会ホームページから利用が可能だ。

[ケーブルテレビ・FMラジオ放送]   平成10年3月定例会から、一般質問を ケーブルテレビ可児 でライブ中継している。当初は、テレビの自主放送として再放送や本会議・常任委員会の様子を放送していたが、平成26年度より委託業務として契約している。FMラジオ放送は、平成18年12月定例会から20年9月定例会まで、一般質問の録音放送を行った。現在は、各種告知(報告会・パブコメ)を行っている。

[議会フェースブック]   平成25年8月より、可児市議会フェースブックを開設している。

 

可児市議会では、『議会のトビラ』の表4にQRコード表示や、ユーチューブによる動画配信、グーグルカレンダーによる日程の公表など、議会広報媒体として、市民に議会を知ってもらうための、様々な可能性を求めた取り組みを聞くことができました。また、市民に議会に対する関心を寄せてもらうために、市内にある世界最大級のバラ園『花フェスタ記念公園』にちなんだ、6月定例会を「バラ議会」とするなど、独自色を出した議会広報につながる取り組みが特筆できます。多様な広報媒体を駆使し、市民に伝えたい、自らが常に変わりたい、という議会広報活動の実践を知ることができました。自らのまちの独自性を取り入れることによる、市民とつながる議会広報の可能性を感じた研修でした。

「教育カウンセラー養成講座 愛媛会場」 第3回講座

第2回講座の翌日の平成28年10月30日(日)に、第3回講座が行われました。3回の集中講座の最終日となりました。

聖徳大学児童学部教授 鈴木由美先生による《チーム援助~日常に生かせるやさしい支援のあり方~》です。「チーム支援とは」について4つの点からお話をいただきました。

 

[学校心理学を理解する]

学校心理学とは、学校教育において一人ひとりの児童生徒が学習面、社会面、進路面、健康面における課題への取り組みの過程で出会う問題状況を解決するのを援助し、子どもが成長することを促進する「心理教育的援助サービス」の理論と実践を支える学問体系である。

3段階の心理教育的援助がある。【1次的援助サービス】すべての子どもが課題に取り組むうえでもつ基本的共通ニーズで、教師が担う。 【2次的援助サービス】学校生活で苦戦し始めた子ども(登校渋り、成績低下)に対する心理教育的援助サービスで、教師・保護者、スクールカウンセラーで当たる。 【3次的援助サービス】大きな援助ニーズを持つ子ども(不登校、非行、いじめ、LD 、ADHD)に対して、個別に計画提供される心理援助サービスで、教師・特別支援教育担当教員・スクールカウンセラー・保護者で取り組む。

心理教育的援助には ①学習面 ②心理・社会面 ③進路面 ④健康面 の4領域があり、3つの心理教育支援サービスがある。㋐特定の子ども・事例に対するチーム支援(状況の見立てを行う) ㋑学校レベルの援助サービスのコーディネーション(学校内外の援助資源を調整しながらチームを作成し、援助活動を調整する過程) ㋒学校における援助サービスマネージメント(学校の管理運営を管理職や教務主任・生徒指導で行う)

[援助チームとは何か]

援助ニーズの大きい子どもの学習面、心理・社会面、進路面、健康面における問題状況の解決を目指す複数の専門家と保護者のチームのこと。構成員は、担任・保護者・チームのコーディネーターで、少人数が望ましい。援助チームのタイプには3種類ある。①コア援助チーム(担任・保護者・コーディネーター) ②拡大援助チーム(管理職等が入る) ③ネットワーク型チーム(民生委員・児童相談所・警察等の関係機関が入る:例として新潟県長岡市が行っている、多動性の子を幼児期から成人になるまで一人のソーシャルワーカーが見守り続けるというモデルがある)

チーム支援を実践してきた中で気付いたことがある。行動には理由がある。しかしそれは原因ではないということだ。よい行動はほめ(声かけ)、悪いことは指摘しない(無視)ことで対応できることがある。

[援助シートとは]

援助シートには3種類ある。①援助チームシート(誰が、どこで、何をするのかを文書化しておく:援助案立案のプロセスを一つの表にする) ②援助資源チェックシート(問題解決に援助的な機能を持つ人的、物質的資源) ③アンケートシート(3種類ある:児童・生徒版、保護者版、保護者振り返り版)

援助シートの使い方は、一人ひとりの子どもの援助に使用したり、事例検討会、演習(ロールプレイ)に活用する。

[連携によるコラボレーション(協働)]

先ず、人とつながり知り合いを増やし役立て合うことだ。そして、いろいろな関係機関と連携できるよう、制度を活用する。そのうえで、互いに協力し合う人との関係ができる、共通アイテムやシステム活用をおこなう。特に小中生時には大切な取り組みだ。何よりも教師間のチームワークづくりが無くてはならないことだ。

終わりに、理論では理解できても実際に行うには勇気が必要かもしれない。子どもたちのために皆さんの一歩を応援したいと思っている。

 

何とか時間の都合をつけ、3講座すべてを受講することができました。今更ながら、現場の先生方の子どもたちを思う心と、やる気を感じました。その裏には、学校現場で子どもたちと日々接する先生方の大変さがあるからなのだろうとも感じたのでした。子ども、保護者、先生のすべてがよりよくなれるように支援していきます。

以上で、「教育カウンセラー養成講座 愛媛会場」における3回の講座の報告を終わります。