平成29年度桑山小学校入学式

平成29年度の三豊市立小学校の入学式が、4月6日(木)と7日(金)の2日間のい分けて行われました。豊中町地域の小学校を2名の議員で分担し、卒業式と入学式でお祝いのご挨拶をしてきました。今回は、母校である桑山小学校に入学式でお伺いすることとなりました。

 

21名の新入生の皆さんご入学おめでとうございます。桑山小学校にはお兄さんやお姉さん、先生がいます。困ったことがあっても聞けば、やさしく教えてくださいます。

皆さんが、利口な小学生になるためにお話ししたいことがあります。一つは、挨拶をしましょう。人と人とのつながりは、挨拶から始まります。もう一つは、先生やお友だちのお話を聞くことです。そうすることで、自分のお話も聞いてくれるようになりますし、勉強も運動もできるようになります。そして立派な桑っ子になってください。

保護者の皆さん、お子様のご入学おめでとうございます。子どもたちにとっての今日の入学式は、9年間の義務教育のスタートの日となります。教育のあり方に対していろんな考えや意見がありますが、人を育てるとか教育に対して『特効薬などない』ということです。

”早寝 早起き 朝ごはん” ということを何度も聞くことがありますが、当たり前のことを当たり前に続けることが、人の健やかな成長のために、欠かすことのできないとても大切なことだと言っているのだと思います。この当たり前のことを9年間やり遂げることができたならば、皆さんのお子様は立派な若者に成長していると信じています。

10年続けた習慣は、20年で人柄となり、30年で人格となる、という言葉があります。学校、家庭、地域が一緒になって当たり前のことを積み重ねていけるよう、ともに取り組んでいきましょう。

21名の新入生が、元気な桑っ子になりますことを願いお祝いの言葉といたします。

平成29年3月議会一般質問報告・2

前回に引き続いて、平成29年3月議会の一般質問報告をします。2件目の「公民館を核とした地域学習と幼児教育の連携・融合について」です。

 

【質問】

平成29年度施政方針には、就学前教育環境整備の抜本的な充実を図るとともに、幼児教育の充実に取り組むとあり、国に先んじて幼児教育保育料の無償化を行い、就学前教育環境の抜本的な充実を図るとある。形としての制度は示されたが、どのような教育、すなわち幼児教育によって人を育てるのかが施策として打ち出されておらず、人材が育つための手段が見えてこない。

三豊市では、すでに子育て支援活動や地域体験学習など、親子連れで活動に参加し、楽しいひと時を過ごすという姿も普通に見られるようになっている。一方、保護者と幼児が一緒になって遊べる公園がないとか、安心して親子で過ごせる公共施設がないという声も聞こえてくる。もしかしたら、多様な地域学習の情報が、必要な人に確実に届いていないことが原因ではないかと感じている。

そこで、市の公的な公民館が、市内の地域学習情報を集め、公的な審査を経て、情報を取捨選択することが、市が認めた活動であるというお墨付きを与えることとなり、市の推進する三豊市独自の地域学習による幼児教育となると考える。

そこで生まれた公的となった既にある地域学習情報を、学校や保育所等を通して保護者、家族へ周知できることで、市民が感じている情報不足や理解不足に悩む地域活動の活性化を実現できると考える。誰もが得をするこの取り組みについて考えを問う。

【答弁】

<教育長> 子どもを地域で育てることを我々はもっと見直す必要があると考えている。議員指摘の地域学習と幼児教育の連携・融合は、幼児の育ちを支える家庭と地域社会を指していると思う。そこでの教育が豊かになれば、幼稚園等の教育が充実するという好循環が生まれると考えられる。その方法について、公民館が中心となり、これまで実施してきた地域学習等という視点から見直し、整理し、それらの情報を子どもを介して家庭に届けることの、労力と効果について公民館と話し合いをして検討していきたい。

<市長> 幼稚園教育の無償化をきっかけに、就学前教育について市民の皆さんとともに考えようというのが、私からの大きなメッセージだ。幼児教育の内容も、新しいことにチャレンジしていこうと思っている。

市民の日常生活の中の公民館情報に、教育の要素があることを教育会議においても提案し、話し合っていきたい。

 

以上で2件の報告を終わります。

平成29年3月議会一般質問報告・1

平成29年第1回三豊市議会定例会における私の一般質問は、「公民館と図書館の連携による地域コミュニティー拠点の充実について」と「公民館を核とした地域学習と幼児教育の連携・融合について」の2件でした。

今回の報告は、1件目の「公民館と図書館の連携による地域コミュニティー拠点の充実について」です。

 

【質問】

三豊市では、地域内分権への挑戦が進められており、まちづくり推進隊のNPO法人化など、地域性を活かした活動が展開されている。一方、地域活動拠点ともいえる市民センター化や地区公民館と各地区の図書館の公共施設利用には、なお一層の工夫が求められると感じる。いずれにしても、アンチコンパクトシティ―を目指す三豊市としては、地域活動拠点の充実のあり方はまちづくりの重要な課題だ。

地域拠点となるのは行政的役割の支所と、市民の日常の活動に身近な公民館と図書館がある。平成29年度施政方針にある『多極分散型田園都市』をどのような施策をもって実現していくのかについて、支所の市民センター化の現状と今後の計画を問うとともに、公民館と図書館の一体化による地域コミュニティー拠点となる複合機能整備の考えを問う。

【答弁】

三豊市は、コンパクトシティ―は目指さず、このまちの持つ豊かな自然と共生して、広くゆったりと暮らすライフスタイルの田園都市を目指してきた。住み慣れてしまい、気付かないがすでに豊かな環境の中にあると思う。

市民センター化については、公共施設再配置計画に基づき、原則的には支所周辺の建物を活用した機能複合化を想定している。高瀬町地区は『みとよ未来創造館』を拠点とし、三野町地区はJRみの駅前に機能複合化し、他5町地区は支所周辺を拠点とし、市民センター化する。

公民館と図書館の複合機能整備は、ハードのみならずソフト部分での複合化を進める。市民センターも含め公民館、図書館が一体となった地域コミュニティー拠点の充実を図る必要があると考える。平成28年度に図書館再編整備基本構想ができ、平成29年度に基本計画を策定する予定だが、市民の声をより反映できるよう、ワークショップをぜひ取り入れて策定したい。また、公民館についても、今後の方向性を検討すべく調査研究を予定しており、複合機能についても検討したい。

公民館と図書館の連携は当然大切なことであり、いろんな館相互の情報共有・発信をしながら、市民の力も借りながら機能を高めていきたい。

 

次回は2件目の報告をします。

 

平成29年3月議会報告(条例関係等)

2月28日(火)に開会した平成29年第1回三豊市議会定例会が24日間の会期を終え、3月23日(木)に人事案件の1件を除いた他の全議案を可決し閉会しました。

平成29年度予算関係は、閉会中に開催された予算委員会の報告でお伝えしたいますので、条例関係等の議案についてお伝えします。

 

「議案第23号 三豊市子どもの貧困対策検討委員会設置条例の制定について」 子どもの貧困対策に関する計画を策定し、施策の内容を検討するため

「議案第24号 三豊市空家等の適切な管理に関する条例の制定について」 空家等の適切な管理及び活用の促進を図るため

「議案第25号 組織機構改革に伴う関係条例の整備について」 平成29年4月1日からの組織改変のため

「議案第26号 三豊市情報公開条例の一部改正について」 行政文書の開示に係る手数料を無料とするため

「議案第27号 三豊市個人情報保護条例の一部改正について」 法律の改正に伴うため

「議案第28号 三豊市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について」 法律の改正に伴うため

「議案第29号 三豊市職員の育児休暇等に関する条例の一部改正について」 法律の改正に伴うため

「議案第30号 三豊市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部改正について」 人事院勧告により医療職にも適用するため

「議案第31号 三豊市農村公園条例の一部改正について」 豊中町にある眉山公園を廃止することにより削除するため

「議案第32号 三豊市企業立地促進条例の一部改正について」 対象を試験研究施設に広げるため

「議案第33号 三豊市都市計画審議会条例の一部改正について」 委員構成から市議会議員を削除するため

「議案第34号 三豊市原下工業団地整備基金条例の廃止について」 基金取り崩しのため残高がなくなったため

「議案第35号 三豊市がんばる企業応援事業補助金審査委員会設置条例の廃止について」 補助金制度の役割を終えたので廃止するため

「議案第36号 香川県中部広域競艇事業組合規約の一部変更について」 事務所の名称を変更するため

「議案第37号~45号 香川県市町総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少に伴う財産処分について(三豊市)(辻財産区)(神田財産区)(河内財産区)(財田大野財産区)(大見財産区)(下高瀬財産区)(桑山財産区)(比地大財産区)」 三観衛生組合が脱退するため

「議案第46号 指定管理者の指定について(不動の滝カントリーパーク)」 指定管理者をNPO法人まちづくり推進隊豊中とし、指定の期間は平成29年4月1日~平成34年3月31日の5年間とする

「議案第47号 指定管理者の指定について(三豊市豊中町コミュニティセンター)」 同上

「議案第48号 指定管理者の指定について(三豊市立高瀬南部保育所)」 指定管理者を(株)小学館集英社プロダクションとし、指定の期間は平成29年4月1日~平成39年3月31日までの10年間とする

「議案第49号 指定管理者の指定について(三豊市山本町産地直売所)」 指定管理者を(有)山本ふれあい市とし、指定の期間は平成29年4月1日~平成31年3月31日までの2年間

 

以上、平成29年3月議会の報告を終わります。

議会開会中の民生常任委員会(報告事項)

平成29年第1回三豊市議会定例会(3月議会)開会中の民生常任委員会で報告された事項についてお伝えします。

 

【環境部】

⑴三豊市北部火葬場新築工事の進捗状況について   2月13日から地盤改良工事が始まった。全体の6割ほどで地中障害物があることが判明したため、事前調査をすることとしている。工期と費用に影響が出る可能性も考慮し、慎重に進めていく。

⑵地球温暖化対策事業 HEMS(ヘムス)設置補助制度について   エネルギー利用の最適化・効率化を推進するため、補助金制度を整える。10万円×30件を予算化している。

⑶緊急災害の協力体制基本協定書(案)について   大栄環(株)との協定書(案)が示された。

⑷三観衛生組合の解散について   3月31日付で解散する。

⑸浄化槽法第11条検査委託事業について   559件中157件(28%)の検査が行われた。

⑹三豊市生活排水処理事業の経営戦略について   新たな設備は行わず、現有施設を維持管理して継続していく方針だ。

⑺三豊市浄化槽設置整備事業補助金交付要綱の一部改正について   現行の補助区分の10~20人槽を、10人槽と10~20人槽の2区分の改める。また、地下浸透防止設備に対する補助金制度を新設する。

⑻コンポスト肥料の販売委託について   これまで販売に係る作業を分割して行っていたが、販売業務のすべてを一括委託することとする。

⑼集落排水事業及び市設置浄化槽の使用料金統一について   合併以来統一されていない使用料を、全域同一料金とする方向で進める。

 

【健康福祉部】

⑴山本地区就学前教育・保育施設整備について   こども園化と一部の保育所を民間委託をすることによって、保育士確保の改善がされることを示す資料が示された。

 

【市民部】

⑴不当利得返還等請求事件について   固定資産税に対し市民から返還を求める訴訟があったが、本人より取り下げ書が出されたことで終結した。

⑵マイナンバーカードの交付状況等について   着実に交付手続きを行っているが、まだ限られた申請数にとどまっているとの現状報告があった。

 

議会に上程されている条例関係議案については、議会閉会後にまとめてお伝えします。

 

 

三豊市議会予算委員会(平成29年度)

平成29年第1回三豊市議会定例会(3月議会)開会中の3月13日(月)~15日(水)の3日間、平成29年度予算案を審議する予算特別委員会が開催されました。そして、3月17日(金)には、横山市長の出席のもと、3日間の審査に対する質疑と採決が行われました。

【一般会計予算】  歳入歳出ともに、311億70,000千円

 

【特別会計予算】  8つの特別会計合計は、歳入歳出ともに191億39,000千円

1.国民健康保険事業特別会計:98億80,000千円  2.国民健康保険診療所事業特別会計:1億62,000千円  3.後期高齢者医療事業特別会計:9億57,000千円  4.介護保険事業特別会計:76億円  5.介護サービス事業特別会計:1億5,000千円  6.集落排水事業特別会計:1億76,000千円  7.浄化槽整備推進事業特別会計:2億38,000千円  8.港湾整備事業特別会計:21,000千円

 

【企業会計予算】  2つの企業会計合計は、42億89,850千円

1.水道事業会計:24億89,064千円  2.病院事業会計:18億786千円

 

総合計は、545億98,850千円となっています。

 

この日の予算特別委員会の採決では、全議案が原案可決されましたが、一般会計において、山本地区就学前施設建設事業費55,486,000円について、詫間政司(私)を提出者として他3名の賛成者により付帯決議が提出され、採決の結果可決されました。その内容は次の通りです。

「平成29年度三豊市一般会計予算に対する付帯決議   三豊市就学前教育・保育施設適正化配置計画が、平成29年から38年までの10年間の計画となっている。幼稚園については、小学校との隣接地構想もあり、また築経過年数が30年以上の園が19園中13園あること等を踏まえ、慎重に考えるべきである。また、保育所についても、山本以外で30年を経過している園が市内に2園あるが、計画はできていない。

これらを考慮すると、利用可能な施設や空き教室、空きスペースの有効活用を図る必要性を指摘している市の方針も踏まえ、将来を見据えて十分な議論が必要である。

よって、平成29年度三豊市一般会計予算に計上されている山本地区就学前施設建設事業費、55,486,000円については、議会基本条例第4章第7条に規定する政策等の水準を高めるために、決定過程の説明、特に第1項に規定する「政策等の立案の背景」の説明を執行部に求め、財政状況等を含め議会で十分な議論が必要であり、議会との合意形成ができたうえで、基本設計、実施設計をすべきである。

以上、決議する。」

 

3月23日(木)の議会最終日に採決の運びとなります。

 

平成28年度豊中中学校卒業式

平成28年度豊中中学校の卒業式が、平成29年3月10日(金)に挙行されました。はや10年以上も前にもなりますが、私の2人の子どもが豊中中学校在学時に、生徒指導教諭としてご指導いただいた高田校長先生の在職最後の卒業式でした。112名の卒業生に対し、お祝いの言葉を贈らせていただきました。

 

鳥がさえずり、花が香る兆しがうかがえる今日の良き日に、112名の皆さんが三豊市立豊中中学校をご卒業されることに対して、心からお慶びを申し上げます。おめでとうございます。

皆さんは、これまでの3年間先生方の指導の下、勉強にクラブ活動にと様々な体験を通して、実にたくましく成長されました。皆さんの中には、それぞれの立場によって、これからの進路は色々であろうと思いますが、本校での貴重な経験を活かし、しっかりと自分らしく生きていただきたいと思います。

そこで、皆さんに送りたい言葉があります。”決してあきらめない”ということです。まさにこれからという皆さんには、人生で判断を迫られたとき、思い悩む時があると思います。そんな時楽な方や自分に得する道を選ぶより、あえて苦しくとも人のためになる方をお勧めします。それが自らの成長へとつながっていくものと思います。与えられた役割ややるべき勉強や仕事に、その時その瞬間をひたむきに、どんな小さなことや些細なことから逃げずに取り組んでください。挑戦です。そして、自分を信じ”決してあきらめない”でください。

人間の究極の幸せは、4つあるといいます。「人に愛されること」「人にほめられること」「人の役に立つこと」 そして、「人から必要とされること」です。人は見ています。皆さんお一人お一人を必要としているのです。

結びになりますが、皆さんのこれからが健康に恵まれ、たくましく羽ばたき続け、花開きますことを願いますとともに、このようにすばらしい豊中中学校に導いてくださった、高田校長先生はじめ先生方、保護者の皆様への感謝の気持ちを込め、ご多幸をお祈りし、私からのお祝いの言葉といたします。

 

全員の歌声が力強く一つになり、感動的な卒業式でした。同い年の高田校長先生の最後の大仕事ご苦労様でした。先生方と保護者の皆さんと一緒に、豊中中学校を創り上げたのだと感じています。ありがとうございました。

 

平成28年度閉会中の民生常任委員会報告・第10回

平成29年の第1回となる3月議会の開会を前にした2月20日(月)、本年度第10回の三豊市議会民生常任委員会が開催されました。開会に先立ち、現在試運転中の、(株)エコマスターが建設運営する「みとよバイオマス資源化センター」の現地視察を行いました。4月からの本格稼働に向けて、6本あるトンネルを1本づつ使用しデータ取得と調整を進めています。これまで、ほぼ計画通り順調に推移しており、微調整を加えながら試運転作業に取り組んでいます。

所管部局である環境部と健康福祉部から提案された案件について協議がされました。

【環境部】

1.バイオマス資源化センター事業について   業務委託契約書(案)が提示され、当委員会の協議を経て契約締結したいとの説明があった。協議の結果、原案通り了承することとなった。

【健康福祉部】

最初に、保育所・幼稚園の保育料等の算定に誤りがあったことの報告がされた。三観広域の税情報の取り込みに不備があり、過少に誤って算定されていたため。

1.三豊市就学前教育・保育施設適正配置計画(案)について   7地区ごとの平成29年4月入園・入所状況の説明がされた。2月1日現在の0~2歳児の空き待ち児童の状況は、高瀬地区:6名、山本地区:10名、三野地区:15名、豊中地区:10名、詫間地区:14名、仁尾地区:2名、財田地区:1名となっている。今、国では待機児童の基準を再検討しており、カウントの方法が変わる可能性がある。

2.三豊市立松崎保育所運営委託検討委員会の開催について   平成29年1月30日に第2回の委員会が開催され、平成30年4月からの指定管理者として(株)小学館集英社プロダクションを、候補者に選定した。

3.山本地区就学前教育・保育施設整備について   平成32年4月の山本地区の統合保育所と認定こども園の開設に向け、建設場所を大野小学校跡地で計画したいとの説明があったが、山本地区内における位置の適性や建設費用等の問題があり、継続協議することとなった。

4.平成29年度上高瀬放課後児童クラブの実施場所について   現在、高瀬町公民館内で実施しているが、利用児童数が増加しており保育スペースの確保ができない状況だ。よって、隣接する総合体育館に全面移転する。移転時期は、平成29年度の1学期中の予定。

5.新生児聴覚スクリーニング検査の公費助成について   新生児の聴覚障害を早期に発見し、乳幼児期に適切な療養支援を行うため。平成29年4月1日以降妊娠届をした妊婦について、初回検査1回:5,000円、確認検査1回:5,000円。

6.三豊市新公立病院改革プランのパブリックコメントについて   前回提示されたプランン(案)に対するパブリックコメントを反映した、修正案が提示された。

7.三豊市豊中庁舎改修工事について   改修工事が完了し、4月より三豊観音寺医師会へ貸与する。後日現地視察を行う予定。

その他の報告事項として2件あった。

⑴三豊市高齢者あんしん見守りネットワークに関する協定について   一人暮らし高齢者や認知症高齢者等を、地域の民間企業や団体、行政が協力し見守りに取り組む。協定事業所は、三豊市上下水道工事業協同組合、四国新聞販売店「四国会」、香川ヤクルト販売(株)、香川県農業協同組合の4事業所。

⑵「認知症かふぇ」について   どなたでも気軽に立ち寄れる「オレンジかふぇ みとよ」を三豊市地域包括支援センターの直営で、平成29年4月より開設する。三野町保健センター内の太陽の家で、毎月第3木曜日の14:00~16:00に、一人100円で実施する。

 

以上で閉会中の民生常任委員会の報告を終わります。

会派清風会視察研修(図書館・病院・駅)報告・3

視察研修報告の3件目は、岡山県高梁市における「JR備中高梁駅舎及び図書館を核とした複合施設」です。

高梁市は、岡山県倉敷市の北の中山間地域にあり、平成16年に1市4町が合併し、新しい高梁市として誕生し、人口32,000人足らず、面積500k㎡ほどとなっている。合併により市内に5校の高等学校を有することとなったことに加え、吉備国際大学、高等看護福祉専門学校等があり、人口の1割に相当する3,200人程の学生が学ぶ「教育のまち」となった。

高梁市のJR備中高梁駅は、人口の半数近くが住む中心市街地にあり、通勤・通学等で4,000人/日近い乗降者が利用している、市の玄関口だ。

備中高梁駅周辺整備事業は、平成12年の「交通バリアフリー法」制定をきっかけに、駅東西の連絡道を整備することによる再開発をすることから始まる。平成24年「高梁市都市ビジョン」を策定し、市とJR間で基本協定が締結されたことで、工事が着工されることとなった。平成27年に完成し、新備中高梁駅橋上駅の供用開始となっている。

備中高梁駅周辺整備事業の総事業費は、平成16年に開通した東西連絡道建設工事に約5億円、駅橋上駅舎の整備及び東西連絡道付帯施設工事に11億円を要している。〔11億円の財源内訳━国費(まちづくり交付金):4.4億円、起債(合併特例債):4.9億円、その他(JR負担金):1.4億円、一般財源:0.3億円〕

JR備中高梁駅に隣接する図書館を核とした複合施設は、平成28年12月に完成しており、核となる高梁市図書館は平成29年2月4日(土)に開館した。延べ床面積:3,882㎡(図書館部分:2,251㎡)、蔵書数:12万冊、建設費:約20億円。

公設民営により民間活力の導入をして、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)=CCC とのパートナーシップで、市民がより利用しやすく、人が集い、学びを得られることを目指している。委託料は1億6千万円/年で、運営におけるコンセプトは「未来につなぐ図書館」で、市民の要望や願いが形になっている。 ●年中無休で365日開いている図書館で、開館時間は朝9時~夜9時まで。 ●こども図書館を独立させ、子どもづれでも気兼ねなくすごせるフロアを設置。 ●市民の要望の多かった学習室を設置。 ●スターバックスコーヒーが入っており、本を読みながら楽しめる。 ●蔦屋書店を併設。 ●図書返却場所を5か所から19か所に増加。

会館初日には4,000人が訪れ、その後の平均来館者数は2,000人を数え、昨年一年間の来館者数をわずか数日で上回るほどの反響がある。

 

高梁市は、日本の地方における若者にとって、魅力あるまちづくりとは何かを示しています。その出発点は、ここに住む人が自らのまちの本質と特性に気付き、このまちだからこそできることは何かを、見つめ続けることから始まっています。伏線の伯備線JRで、岡山まで30分の位置にある学生の集う備中高梁駅。若者が自然と集う場となる駅周辺。「天空の山城」備中松山城を原点とする城下町の歴史と伝統、文化。どれをとっても誰もが気付かなくてはならない、当たり前のことこそがこのまちの最大の魅力なのだと気付いたのです。それを頼りに、がむしゃらに実践したのでした。ここまで来るには様々な困難があったと推察されますが、柔軟な発想と揺るがない信念で推進してきた関係者に敬意を払いたいと、心から思っています。小手先ではない、このまちに本当にふさわしい計画とは何かを考える、貴重な研修となりました。

以上で3回にわたっての報告を終わります。

会派清風会視察研修(図書館・病院・駅)報告・2

2件目の訪問先は、瀬戸内市立瀬戸内市民病院です。

この病院は、岡山県南東部医療圏域にあり「2次医療まではなるべく市内で診療したい」との思いで、平成28年10月に新病院として開院しました。市町合併で新市が有する公立病院の再編統合について研修しました。

 

瀬戸内市の市立病院は、平成16年の3町合併により、邑久病院(一般病床80床)と牛窓病院(一般病床82床)の2病院体制となった。

新病院開院までの経緯は、平成18年に2病院に対し病院事業管理者を設置し、地方公営企業法全部適用とした。平成19年、邑久病院を瀬戸内市民病院へ改称し、牛窓病院を同牛窓分院へ改称。平成20年、公立病院改革プラン実行計画により入院機能を集約し、2病院の合計病床数を162床から52床減らし、110床とした。それに併せ牛窓分院は牛窓診療所にし、無床とした。平成27年、老朽化している瀬戸内市民病院(旧邑久病院)の改築工事に着手。その後、牛窓診療所を施設老朽化と医師等の不足により廃止。この年から建築工事に着手し、平成28年10月、新病院開院となった。本体工事費24億円で、造成及び装置等を含む総額は、40億88,000千円。1床当たり面積も旧病床6.4㎡であったが、8.6㎡となった。(個室は17㎡)

瀬戸内市民病院は市内で唯一の救急病院であり、市内の高齢者対象の民間病院(234床)と連携し、市民医療を担っている。現在、診療科目は「内科」「外科」「消化器科」「循環器内科」「呼吸器内科」「脳神経外科」「整形外科」「小児科」「皮膚科」「眼科」「耳鼻咽喉科」「リハビリテーション科」麻酔科」「心療内科」の14科で、常勤医9名、非常勤医20名体制だ。開院後の病床稼働率は60~65%から80~90%となり、外来は170人/日から200人/日を超える実績となっている。今後、予防医療の重要性から集団検診に力を入れていく方針で、マンモグラフィ等装置の導入を進めていく計画だ。

 

研修に出席してくださった三河内(みこうち)病院事業管理者と、竹内病院長のお互いの経験を活かした連携により、しっかりとした理念と基本方針によって、経営・運営が明確に示されています。今、三豊市では、公立病院改革プランが策定されるとともに、市立永興病院の建替え計画が提案されています。人材が集まり、定着し、育つ公立病院でなければならないのとの思いが、確固たるものとなった研修でした。